六本木アートナイト 2018 金氏 徹平 《タワー》
美術展ニュース

六本木で、一夜限りのアートが街を彩る「六本木アートナイト 2018」開催

更新日:2018/04/30

六本木を舞台に、一夜限りのアートが街を彩るイベント「六本木アートナイト 2018」。開催9回目となり、今では東京を代表するアートの祭典のひとつに。今回のテーマ「街はアートの夢を見る」に沿って、日本の現代アート界で活躍するアーテイストたちの作品が、街中にアートスポットを創り出す。眠らない街・六本木で、アートにあふれた初夏の爽やかな夜を堪能して。

金氏 徹平 《タワー》 完成イメージ

六本木アートナイト 2018 宇治野 宗輝 《ドラゴンヘッド・ハウス》
宇治野 宗輝 《ドラゴンヘッド・ハウス》 完成イメージ

現代アート界屈指のアーティスト作品が六本木の人気スポットを彩る

2018年5月26日(土)10時から27日(日)18時にかけて、六本木エリアでは「六本木アートナイト 2018」が開催される。その会場となるのは、六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペースなど。なかでも26日(土)18時から 27日(日)6時は、イベントやパフォーマンスなどの見どころが多い「コアタイム」となっている。

今回は、日本の現代アート界をけん引するアーティスト金子徹平氏、鬼頭健吾氏、宇治野宗輝氏の3人が登場。金子氏の、コラージュ彫刻にパフォーマンスを組み合わせた作品 《タワー》(トップ画像)は六本木ヒルズに出現する。国立新美術館は鬼頭氏のカラフルな布の滝などで飾られ、東京ミッドタウンには宇治野氏による動く彫刻 《ドラゴンヘッド・ハウス》がお目見え。それぞれにシンボリックなアート作品を展示する。

六本木アートナイト 2018 広域プログラム|街なかインスタレーション
三枝文子 《踊るランタン》

街の中にアート作品が溶け込み、いつもとは違う表情に

開催中は、街なかのショップやストリート、公園などにアート作品が点在しているので、いつもとは違った街の表情も楽しめる。例えば六本木交差点では、高速道路を支える橋脚がカラフルなパターンによって彩られたり、歩道のプランターに自ら発光する極彩色の植物が現れたり。

六本木ヒルズの毛利庭園に約100点のランタンを浮かべる三枝文子氏の《踊るランタン》は、当日に使うランタンを作家とともに制作するワークショップを5月13日(日)に開催する。自分も作品を作ってイベントに参加してみたい、という人は公式ホームページから申し込みができるので、チャレンジしてみては?

六本木アートナイト 2018 各館プログラム|六本木ヒルズ プログラム
マグダ・セイエグ Louise Bourgeois's 1999 bronze sculpture Maman wrapped in fabric by Magda Sayeg in a temporary installation at Roppongi Hills, Tokyo, April-May 2018.(C)The Easton Foundation/Licensed by JASPAR, Tokyo and VAGA, New York

六本木ヒルズの巨大彫刻が変身?早朝にはクラシック演奏も

六本木ヒルズでも、各所に多彩なインスタレーションやイベントが集まる。六本木ヒルズのシンボルとして知られるクモの形の巨大彫刻《ママン》は、新進気鋭のテキスタイルアーティ スト、マグダ・セイエグによってがらりと変身。都市の空間を毛糸の編み物で覆って景色を変えてしまうアートプロジェクトが、どんな形で実現するのか?こちらは、アートナイト会期前から楽しめる「プレプログラム」として、開催前の気分を盛り上げてくれる。

このほかに、磁石でつながった色とりどりのチューブ状の装飾を自由に並べ替えられる作品《みんなのちから V, 東京》 (ツワージック・チン・チョー・レン)など、個性的な作品も。

また、27日(日)の早朝5時からは、日本フィルハーモニー交響楽団?インビジブルによる《クラシックなラジオ体操》も開催されるので、 オールナイトで朝を迎えた身体を動かすにはおすすめ。

六本木アートナイト 2018 東京ミッドタウン プログラム
鈴木 康広 《空気の人》

東京ミッドタウンではワークショップも充実。アートな夜を楽しんで

東京ミッドタウンの芝生広場には、現代アーティスト・鈴木康広氏の代表作品《空気の人》が登場。透明素材でできた空気の彫刻との一体感を体感して。

こちらでは、プラザB1階のメトロアベニューを中心に、人の「顔」をモチーフにした作品や自分の体験した「場所の記憶」をたどる作品など、様々なタイプのユニークなワークショップ(参加費無料)を行っているので、アートに参加したい人は要チェックのスポット。

過ごしやすい初夏の週末、六本木でアートとともに一夜を過ごせば、非日常な体験で新しい感性が刺激されるかも。

六本木アートナイト 2018ポスター 

イベントDATA

イベント名
六本木アートナイト 2018
開催場所
六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
開催日程
2018/5/26(土)~ 5/27(日)
開催時間
2018/5/26(土)10:00~ 5/27(日)18:00
<コアタイム>5/26(土) 18:00~5/27(日)6:00
入場料
無料(ただし、一部のプログラムおよび美術館企画展は有料)
電話番号
03-5777-8600(ハローダイヤル)
ホームページ
六本木アートナイト 2018 HP

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※記事は2018年4月30日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります