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世界初公開の冷凍標本が続々登場!お台場の日本科学未来館で「マンモス展」開催

更新日:2019/05/27

近年、ロシアの永久凍土ではマンモスをはじめとする古生物の発見が相次いでいるそう。お台場の日本科学未来館では2019年6月7日(金)から11月4日(月・休)まで企画展「マンモス展」を開催し、そんな冷凍標本を史上最大規模で展示。2005年の「愛・地球博」で初公開されて話題になった冷凍マンモスなどとともに、最先端の生命科学研究についても紹介する。はるかな古代とこれからの未来を、一度に体感して。

ユカギルマンモス(頭部冷凍標本)年代/17,800年前 発掘/2002年 発掘場所/サハ共和国 ウスキ・ヤンスク地区 イリン・ヴィラフチャアニア川下流地域

企画展「マンモス展」@科学未来 ユカギルマンモス
ユカギルマンモス(頭部冷凍標本)年代/17,800年前 発掘/2002年 発掘場所/サハ共和国 ウスキ・ヤンスク地区 イリン・ヴィラフチャアニア川下流地域

愛・地球博で話題になった冷凍マンモスが14年ぶりに再来日

約1万年前に絶滅したと言われているマンモスが、近年になって地球温暖化の影響で、ロシア連邦サハ共和国の永久凍土から次々に発掘されていることを知っていた? 掘り出されたマンモスは冷凍された状態なので、普通の化石と違ってとってもリアル。

2005年の「愛・地球博」で展示されて約700万人が熱狂した「ユカギルマンモス」も、そんな冷凍標本のひとつで、今回は14年ぶりに再来日をはたす。

最近では冷凍マンモスから遺伝情報の保存状態がいい細胞サンプルも多く発見されているので、マンモスを蘇らせる可能性だってあると、世界各国では「マンモス復活プロジェクト」の研究が進んでいるそう。日本では近畿大学が先進的な取り組みを行っていて、会場ではその内容も紹介される。取り出されたマンモスの細胞核が動き始める瞬間には、ちょっと感動するかも。

企画展「マンモス展」@科学未来 ケナガマンモスの鼻
【世界初公開】ケナガマンモスの鼻(冷凍標本)年代/32,700年前 発掘/2013年9月 発掘場所/サハ共和国 ノボシビルスク諸島 マールイ・リャヒオフスキー島 撮影:星野泰孝

世界初公開!本当の姿が分かったケナガマンモスの鼻や皮膚

注目展示のひとつは、世界初公開となる冷凍標本『ケナガマンモスの鼻』。2013年に完全な状態で発掘されたこの鼻は、これまで考えられていたマンモスの鼻の形を、大きく覆すことになった貴重なもの。何しろ、3万年以上も前に生きていた姿が実際に見て分かるのだから、少ない手がかりからあれこれ想像するより確実なことは間違いナシ。

また、マンモス展のために発掘現場を訪れた調査隊が発見した『ケナガマンモスの皮膚』(後脚部分)の冷凍標本も世界初公開される。この皮膚の様子を見れば、極寒の地でマンモスが生き延びられた理由も分かるはず。

1977年に完全な姿で発掘された仔ケナガマンモスの「ディーマ」(標本)も、38年ぶりに来日する。ほかにも、野牛の「ユカギルバイソン」や仔イヌ、ライチョウなどの完全な姿で発掘された冷凍標本が世界初公開。史上最大級の冷凍展示室で、永久凍土に眠っていた姿をそのまま見ることができる。

企画展「マンモス展」@科学未来 仔ウマ「フジ
【世界初公開】仔ウマ「フジ」(冷凍標本)年代/41,000~42,000年前 発掘/2018年8月11日 発掘場所/サハ共和国 ベルホヤンスク地区 ユニュゲン バタガイカ・クレーター

氷河期の動物のなかで最高の保存状態だった仔ウマ「フジ」

永久凍土で発掘される冷凍標本のなかでも、世界初公開の仔ウマ「フジ」は世紀の大発見につながった個体。

この仔ウマは2018年8月に発掘されたもので、その後の調査によって世界で唯一の古代ウマの「完全な遺体」であることが分かったそう。さらに、ロシア北東連邦大学北方応用生態研究所で解剖したところ、古生物学史上初となる「液体の血液と尿」の採取に成功。

これまで世界で発見されてきた氷河期の動物のなかでも、最高の保存状態だったという仔ウマ。専門家によれば、埋まっていた環境が特に好条件だったおかげもあり、非常に珍しいことだとか。約4万2000年もの長い間、永久凍土の中で仔ウマはどんな夢を見ていたのだろうか。

企画展「マンモス展」@科学未来 グッズ付チケット
左/「ヨッシースタンプ 非売品 オリジナルメモ帳付チケット」2000円 右/「ヨッシースタンプ 非売品 オリジナルキーホルダー付チケット」2100円 ※イラストはイメージ (C)YOSHISTAMP

人気クリエイターのお得でかわいいコラボチケットも登場

今回は、うさぎやくまの独特な動物キャラクターで人気のクリエイター「ヨッシースタンプ」と「マンモス展」がコラボしたオリジナルのグッズ付きチケットも登場。

チケットは、「ヨッシースタンプ 非売品 オリジナルメモ帳付チケット」(2000円)と「ヨッシースタンプ 非売品 オリジナルキーホルダー付チケット」(2100円)の2種類。グッズと展覧会チケットがセットになったお得なチケットで、どちらも予定枚数に達し次第受付が終了するので、ヨッシースタンプのファンはお早めに。

このほかに、マンモス展のオフィシャルプログラムがセットになった「オフィシャルプログラムチケット」(3200円)もお得。

開催にあたってイメージキャラクターにマツコ・デラックスを起用するなど、何かと話題を呼びそうな「マンモス展」。氷河時代の姿をそのまま見せてくれる冷凍マンモスたちに思いを馳せながら、生命科学の未来についても考えてみては?

企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-ポスター画像

イベントDATA

イベント名
企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-
開催場所
日本科学未来館
会期
2019/6/7(金)~11/4(月・休)
開館時間
10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日
火曜日(ただし、7/23、7/30、8/6、8/13、8/20、8/27、10/22は開館)
電話番号
03-5777-8600(ハローダイヤル)全日8:00?22:00
チケット
大人(19歳以上)1800円(1600円)、中人(小学生?18歳)1400円(1300円)、小人(4歳?小学生未満)900円(800円)
※常設展も観覧可、ドームシアターは別料金(要予約)
※会場の混雑状況により入場整理券の配布、または入場を規制する場合あり

<スペシャルチケット>
■ファミリーペアチケット「ペアチケット(大人・中人)」2800円、「ペアチケット(大人・小人)」2300円
※2名同時でご入場のこと
■「ヨッシースタンプ 非売品 オリジナルメモ帳付チケット」2000円、「ヨッシースタンプ 非売品 オリジナルキーホルダー付チケット」2100円
※予定枚数に達し次第受付終了。
■「オフィシャルプログラム付チケット」3200円
※引換券1枚につき1冊のみ、1回限り有効
ホームページ
企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- 特設サイト
日本科学未来館 外観(仮)

DATA

スポット名
日本科学未来館
電話番号
0335709151 0335709151 代表
住所
東京都江東区青海2-3-6 Map
交通アクセス
新交通ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル駅(旧船の科学館駅)」より徒歩5分、「テレコムセンター駅」より徒歩4分、東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」より徒歩15分
ホームページ
日本科学未来館 公式ホームページ

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※記事は2019年5月27日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります