特別展「縄文」@東京国立博物館 重文土偶・ビーナス・火焔型土器
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縄文美人やポシェットがおしゃれすぎる!?東京国立博物館に国宝が集結する特別展「縄文―1万年の美の鼓動」

更新日:2018/05/28

約1万3000年前から1万年にわたって続いた縄文時代。その時代の「美」をテーマに、全国各地の出土品をかつてない規模で集めた特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が上野の東京国立博物館で開催される。今回は、全国で6件しかない国宝が初めて勢揃い。さらに、教科書でもおなじみの「遮光器土偶」や縄文時代のポシェットなど、重要文化財も多数登場する。古代の人々が想いを込めて創り出した「縄文の美」を堪能して。

特別展「縄文」@東京国立博物館 仮面の女神・縄文の女神
左/国宝 土偶 仮面の女神 長野・茅野市蔵(茅野市尖石縄文考古館保管) 展示期間:7月31日(火)~9月2日(日) 長野県茅野市 中ッ原遺跡出土 右/国宝 土偶 縄文の女神 山形県蔵(山形県立博物館保管) 山形県舟形町 西ノ前遺跡出土

縄文のビーナスや縄文の女神など国宝6件が史上初の勢揃い

2018年7月3日(火)から9月2日(日)まで、東京国立博物館では特別展「縄文―1万年の美の鼓動」を開催。北は北海道から南は沖縄まで、日本列島の各地で出土した縄文の優品を集めて展示する。

これまで9万件を超える縄文時代の遺跡から、国宝に指定された出土品はたったの6件しかないそう。今回は、そのすべてが集結するのもみどころのひとつ。(6件のうち2件の展示は7月31日~)

安産や子孫繁栄を祈って作られたと考えられている土偶のなかで、「国宝 土偶 縄文のビーナス」(トップ画像・中央)は、縄文時代の女性美の理想を形にしたような力強さと柔らかな曲線にあふれている。「国宝 土偶 仮面の女神」には死者への鎮魂と再生への祈りが込められ、「国宝 土偶 縄文の女神」は八頭身美人のようなスタイリッシュな造形が目を引く。

特別展「縄文」@東京国立博物館 国宝土偶2点
左/国宝 土偶 中空土偶 北海道・函館市蔵(函館市縄文文化交流センター保管) 写真:小川忠博 北海道函館市 著保内野遺跡出土 右/国宝 土偶 合掌土偶 青森・八戸市蔵(八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館保管)青森県八戸市 風張1遺跡出土

「国宝 土偶 中空土偶」は、内部がからっぽの中空になったもの。これほど薄手に形を作り、全身に精緻な文様を刻むためには、熟練した土器作りの技術を巧みに応用したといわれている。

「国宝 土偶 合掌土偶」は、ひざを立てて座り、胸の前で両手を合わせた姿から名付けられた。なにか祈りの言葉を口にしているような表情は、真剣な願いを捧げているようにも見える。

さらに、縄文土器として唯一国宝になっている「国宝 火?型土器」(トップ画像・右)は、今や縄文のシンボル的なアイテム。本来土器は煮炊きの道具だったはずなのに、この圧倒的な造形美は、調理道具の域を超えて芸術品のよう。

特別展「縄文」@東京国立博物館 イノシシ形
重要文化財 猪形土製品 青森・弘前市立博物館蔵 青森県弘前市 十腰内2遺跡出土

土偶や土製品など祈りや畏敬の念をこめて作られた道具の美

縄文時代の祈りの形を代表する土偶では「重要文化財 遮光器土偶」(トップ画像・左)が有名だけど、土偶だけで約1万8000点もの出土があるなかで、やはり存在感はピカイチと言えそう。

このほかにも、祈りの儀式などに使われたと考えられる道具を数多く展示。「重要文化財 猪形土製品」は、まるまるとしたイノシシの造形がポップなかわいらしさも感じさせてくれる。動物の姿を象った土製品には、動物の持つ力に対する畏敬の念が込められているのだとか。

特別展「縄文」@東京国立博物館 ポシェット+耳飾
左/重要文化財 木製編籠 縄文ポシェット 青森県教育委員会蔵(縄文時遊館保管) 写真:小川忠博 青森市 三内丸山遺跡出土 右/重要文化財 土製耳飾 江戸東京たてもの園蔵 東京都調布市 下布田遺跡出土

暮らしの中に息づく、手仕事のぬくもりと機能の美にも注目

実際に暮らしの中で使われた道具の中にも、機能や装飾の美しさがある。「重要文化財 木製編籠 縄文ポシェット」は、手仕事のぬくもりを感じられる1品。編み物製品は丈夫で軽く扱いやすいために、さまざまな生活のシーンで重宝されていたのだろう。こちらのポシェットには、発見された際にクルミの実が残っていたというから、まさに生活感たっぷり。

「重要文化財 土製耳飾」は花びらのようなデザインの優雅な透かし彫りの耳飾り。多くは女性が身に着けていたと考えられており、装飾という目的のほかに、年齢や役割などを示すためのものだったらしい。

特別展「縄文」@東京国立博物館 グッズセット前売券
左/「発掘現場必携アイテム」セット券 2500円 上)保冷剤、下)軍手 ※1000セット限定 右上/「土偶パペットタオル」セット券 3200円 ※セブンチケット限定販売、2000セット限定 右下/「土偶ペンライト」セット券 2500円 ※1000セット限定 (画像はイメージ)

オリジナルグッズセット前売券も。今注目の「縄文の美」を体感して

縄文時代の1万年にわたる壮大な「美のうねり」を体感できる展覧会。お出かけ前に前売券を手に入れるなら、特別なグッズとセットになったチケットはいかが?

「発掘現場必携アイテム」セット券(2500円・1000セット限定)は、あの有名土偶「遮光器土偶」のイラストをあしらったオリジナルデザインのグッズ2点とセット。こちらは保冷剤と軍手という、夏の発掘現場に欠かせないアイテム。オリジナルのペンライトとセットの「土偶ペンライト」セット券(2500円・1000セット限定)は、夜のお散歩にいいかも。

また、セブンチケット限定の「土偶パペットタオル」セット券(3200円・2000セット限定)は、ポーチにもパペットにもなるファスナー付ハンドタオルがセットになって、夏には重宝しそう。

世界史的にみても、縄文土器や土偶のダイナミックな造形はかなり独創的なもので、近年注目も高まっているとか。この機会に、ぜひ「縄文の美」を体感して。

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特別展「縄文―1万年の美の鼓動」 ポスター 

イベントDATA

イベント名
特別展「縄文―1万年の美の鼓動」
開催場所
東京国立博物館 平成館
開催日程
2018/7/3(火)~9/2(日)
開催時間
9:30~17:00
※金・土は21:00まで、日曜および7/16(月・祝)は18:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(ただし、7/16、8/13は開館)、7/17(火)
観覧料金(前売)
一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生900円(700円)
※前売りは7/2(月)まで
ホームページ
特別展「縄文―1万年の美の鼓動」 公式HP
東京国立博物館 平成館 外観画像

東京国立博物館 平成館

電話番号
0357778600 0357778600 ハローダイヤル
住所
東京都台東区上野公園13-9 Map
交通アクセス
JR「上野駅」公園口、「鶯谷駅」南口より徒歩10分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」東京メトロ千代田線「根津駅」、京成電鉄「京成上野駅」より徒歩15分

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※記事は2018年5月28日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります