ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち@古代オリエント  PC
美術展ニュース

世界最古の文学や文字を体感!池袋の古代オリエント博物館で「ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち」

更新日:2019/07/15

池袋のサンシャインシティにある古代オリエント博物館では、人類最古の文学と言われる古代メソポタミアの英雄の話「ギルガメシュ叙事詩」をテーマにした夏の特別展「ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち」が、2019年7月13日(土)から9月23日(月・祝)まで開催。貴重な資料や美術品の展示のほか、当時の印章作り体験や王族に変身できるフォトスポットなどもあるので、古代のロマンを肌で感じて楽しんで。

左/英雄像(MIHO MUSEUM 蔵) 右/イシュタル女神が描かれた円筒印章(平山郁夫シルクロード美術館蔵)

ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち@古代オリエント 英雄像
英雄像(MIHO MUSEUM 蔵)

5000年前の生活や文化を知り、時を越えてつながる体験を

ギルガメシュというのは古代メソポタミアの英雄の名前で、「ギルガメシュ叙事詩」には、友情や生と死など現代の文学にも通じるテーマも多く盛り込まれている。最近ではゲームのキャラクターなどにも採用されているので、名前だけは知っているという人もいるのでは?

この英雄ギルガメシュが王として君臨したとされているウルク遺跡(イラク)は、考古学的に見て「世界最古の都市」なのだとか。さらに、世界最古の文字である楔形(くさびがた)文字が発明された地としても知られる。

そこで展覧会では、5000年前のこの地での生活の様子や、古代オリエントの英雄や神々の世界などについて、実際の考古資料や古代の美術品、当時の再現模型などを展示して解説する。

ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち@古代オリエント 粘土板
日本で唯一のギルガメシュ叙事詩粘土板断片(藤沢市教育委員会蔵)

会場は、第1章「ギルガメシュ叙事詩とその世界」、第2章「世界最古の都市ウルク:都市が生まれ、文字が生まれた」、第3章「古代メソポタミア、5000年前の暮らし」、第4章「古代オリエントの英雄と神々たち」、第5章「ギルガメシュを継ぐ者たち(後世への影響)」という5つの章で構成。

5000年前の古代メソポタミアで人々がどんな生活をして何を発明をし、その時代の文明が後世にどんな影響を与えたのか。一つひとつ知っていくことで、古代と現代が時を越えてつながっていることを体感できるはず。

ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち@古代オリエント 円筒印章
円筒印章 饗宴の図(東京 個人蔵)

古代のハンコをオリジナルでハンドメイドできる館内体験も

8月1日(木)から9月1日(日)までの期間は、13時30分から16時まで館内体験「自分だけの円筒印章を作ってみよう!」(参加費1回100円、博物館入場料は別途、事前申込不要)を開催。

円筒印章というのは、古代メソポタミアで使われていた円筒形のハンコのこと。イベントでは、このハンコをイメージして発泡スチレン素材の丸棒につまようじで模様を彫刻し、オリジナル円筒印章を作ることができる。円筒の表面に文字や図像を彫って、回転させながら粘土に捺すと文様が浮かび上がってくるので、工作のような楽しさが味わえそう。

また、会場内には、古代オリエントの王や王妃などに変身して、遺跡の写真パネルの前で撮影ができるフォトスポットも設置。古代の王族気分で、記念フォトをゲットしてみては?

ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち@古代オリエント 粘土板文書一筆箋
「粘土板文書一筆箋」540円

楔形文字デザインの粘土板風一筆箋が新登場。半額デーも!

2019年4月にリニューアルオープンしたミュージアムショップでは、館の収蔵品をモチーフにしたオリジナルグッズも開発。7月からは、新商品「粘土板文書一筆箋」(540円)の販売を開始する。「粘土板風の中紙には、『?様へ』を意味する楔形文字[a-na]など、古代の書簡にも記された文字もデザインされています」と広報担当者さん。本物の粘土板文書にも多い、手のひらサイズというのも使いやすい。

さらに、古代オリエント博物館ではサンシャインシティと連動して毎週水曜日が「レディースデー」となる。この日に来館すると女性は半額で入館できるのも嬉しい。5000年前の英雄たちに思いを馳せながら、古代のロマンを体感しよう。

ギルガメシュ ポスター

イベントDATA

イベント名
ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち
開催場所
池袋サンシャインシティ文化会館7階 古代オリエント博物館
会期
2019/7/13(土)~9/23(月・祝)
開館時間
10:00~17:00 ※最終入館は16:30まで
※7/26(金)、8/23(金)、9/20(金)10:00~20:00(最終入場は19:30)
休館日
会期中無休
入館料
一般 800円、大高生 600円、中小生300円
ホームページ
ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち
博物館エントランス

古代オリエント博物館

スポット名
公益財団法人 古代オリエント博物館
電話番号
0339893491 0339893491
住所
東京都豊島区東池袋3-1-4 Map
交通アクセス
JR「池袋駅」東口より徒歩13分、東京メトロ有楽町線「東池袋駅」6・7番出口より徒歩6分
ホームページ
古代オリエント博物館 公式ホームページ

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※記事は2019年7月15日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります