おいしくて人や地球にやさしい、東京のヴィーガンレストラン8選!ベジタリアン対応も【サステナブルチャレンジ】

おいしくSDGs!人や地球にやさしい、東京のヴィーガンレストラン8選!ベジタリアン対応も【サステナブルチャレンジ】

更新日:2021/12/03

オズモールとはじめる、SDGsアクション。小さな“サステナブルチャレンジ”から挑戦してみませんか? 今回は、身体にやさしいだけでなく、地球環境にも貢献できるヴィーガンレストランをピックアップ。希少な野菜をたっぷりとれるフレンチや、玄米粉を使用した生パスタをいただけるイタリアンなど、心惹かれるレストランがいっぱい。いつかのお店選びの参考にして。

サステナブルチャレンジとは?

今回のサステナブルチャレンジは“ヴィーガンレストランで食事をすること”

近ごろ、身近な飲食店でも目にするようになった“ヴィーガンメニュー”。野菜や果物を中心とした食生活を送るライフスタイルの人々に向けた、肉や魚、卵や乳製品といった動物性由来の食材を使わない料理のこと。それを提供するお店をヴィーガンレストランと呼んでいる。選ぶ理由は人それぞれ、体質的に肉や魚があわなかったり、美容目的だったり、宗教上の理由や、環境負荷の観点で選ぶ人も。

この“環境負荷”というのが昨今のヴィーガンブームの追い風に。2030年までの「SDGs」の世界共通ゴールに向けて、日本でも動物性食品の摂取を減らそうという動きが広がっている。動物性食品は生産過程でたくさんの資源を必要とする。例えば、牛肉1kgの生産には、バスタブ93杯分もの水、飼料となる穀物が11kgも必要で、地球へのダメージがとても大きいそう。

その事実に向き合い、私たち消費者が意識して“ヴィーガン”を選択肢に加えてみる。それが、ゆくゆくは大好きなカフェ・レストランといった食空間の場を守ることにつながるはず。

おいしくて人や地球にやさしい、ヴィーガンレストラン8選

東京駅近くに、“ウエルネス”がキーワードのラテンイタリアンが登場。大手町「ブリアンツァ トウキョウ」

人気イタリアン「la Brianza(ラ ブリアンツァ)」の奥野 義幸シェフが、今秋、大手町に大型レストラン「ブリアンツァ トウキョウ」をオープン。“ウエルネス”をキーワードに、ヴィーガン料理や、ヘルシーな料理、糖質制限中でも食べられるパスタなどがいただけると話題を呼んでいる。

約120席の大型店舗には都内でも希少なグリルマシーン「ジャスパー」を導入。炭だけの熱源でシンプルに焼き上げた料理は、野菜もお肉も、スモークがかった感じにしっかりコーティングされ、旨味たっぷり。素材のおいしさを余すことなく味わえる。

「ちょうどコロナの最中にオープンを計画していたこともあり、我々が目指したのは、みなさんが安心して食事ができる空間。健康や安全を第一に、体の内側から健康になれれば病気にもかからないんじゃないかという思いで。そうなると今の時代、ヴィーガンも外せなかった」と店長の太田和さん。

電気やガスを一切使わず、炭だけの熱源で素材をシンプルに焼き上げるスペイン式オーブン「ジャスパー」をはじめ、経産牛などサステナブルミートを積極的に使うなど、人や地球にやさしい食のあり方を追求している。

いち押しのヴィーガンメニューは、「茄子のスパイスフリット レモンマスタードピュレ」(900円)。食べ応えがあって、揚げ物なのに罪悪感なくいただけるのが嬉しい。「食べるガラムマサラカレー」(2000円)も、ヴィーガンながら、ナッツやスパイスを使ったルーが味わい深く、〆にもしっかり食べられると評判だ。

「サステナブルな観点も意識してます。A5ランクの牛肉はなるべく控えて、経産牛を使うようにしています。肉が硬いっていわれますが、全然そんなことはない。しっかり下処理を施すことで、柔らかく旨味も深く濃厚です」

イタリア料理を中心としながらも、ヴィーガンや欧風な料理、和のテイスト、NYっぽい感じもある。いろんなゲストが楽しめる大らかな雰囲気は、思わず足繁く通いたくなる。

体質チェック付き!アーユルヴェーダを取り入れたヴィーガンレストラン。渋谷「PEACE TABLE」

今夏、渋谷にオープンした「PEACE TABLE」は、アーユルヴェーダの考え方を取り入れ、ゲストのその時の状態に合わせたメニューを提供する新しいスタイルのヴィーガンレストラン。「食のパーソナライズ」「アーユルヴェーダと日常食」をコンセプトに、ヴィーガンレストランであることでSDGsにも貢献している。

「食の安全・環境問題・畜産問題・動物愛護などで関心が高まっている中で、ヴィーガンレストランとしての役割は大きい。コロナの蔓延により、健康への関心もより一層高まりました。それらの問題を改善するための小さなきっかけとなれるよう、アーユルヴェーダを取り入れたヴィーガンレストランで、健康と幸せを提供し、追及していきたい」と広報ご担当者さん。

いち押しのヴィーガンメニューは「《VATA》Curry Plate」(2800円)、「《PITTA》ODAYAKA BOWL」(2800円)、「《KAPHA》キノコのクリームソース パスタ」(2800円)など。

オーダーの仕方がユニークで、まず体質診断して、自分にあったメニュー表から料理を選ぶ。今の自分を知り、必要な食を知れるいい機会になりそう。おいしい料理で内側からキレイになれて、サステナブルにも貢献できていいこと尽くめ。ぜひ訪れてみて。

“野菜愛”にあふれるシェフによる、身体にやさしいヴィーガン料理。日比谷「日比谷パレス」

都心の真ん中にあるオアシス、日比谷公園。そのど真ん中にあるフレンチレストラン「日比谷パレス」も、ヴィーガン料理がいただけるお店のひとつ。

「きっかけは、私たちの料理を監修しているミシュラン一つ星シェフのアルマン・アルナル氏が野菜をふんだんに使うので、素晴らしい契約農家さんとの繋がりがあり、肉や魚に頼らず野菜の力強さで満足感のあるものにしたいと思ったこと」と日比谷パレスシェフの倉林さん。

東京の真ん中の一生なくならない場所であり、ウェディングなど様々なシーンに寄り添った食を提供する場所だからこそ、ここに来れば、安心して健康的な食事ができるという、サステナブルなレストランを目指す気持ちも強かったそう。

おすすめのヴィーガンメニューは、「レギューム(野菜)シェフ」と称されるアルマン・アルナルの料理をランチプレート仕立てで楽しめる「パークプレート」(2600円)やサンドウィッチ仕立の「ヴィーガンサンド」(1650円)など。

ヴィーガン料理にはすべて契約農家から仕入れた安心の野菜をふんだんに使い、パンもふくめてすべて非動物性食材で作った料理にこだわっている。また、すべてのコースの最初についてくる季節野菜のスープ「ヴルーテ」は、砂糖・乳製品や水を使わない日比谷パレスの最初の一品でありながらスペシャリテだそう。

自然で身体にもやさしい。グルテンフリーの玄米イタリアン。銀座「ファンケル ブラウン ライス ミイルズ」

美容にも健康にもいい、玄米食とヴィーガン。その両方を提供するのが、銀座にある玄米イタリアン「ファンケル ブラウン ライス ミイルズ」。長年玄米を取り扱ってきたファンケルが、玄米のおいしさをもっと多くの人に知ってほしいと、銀座の旗艦店にレストランをオープンした。

コンセプトは “美も、健康も、よろこぶ、こだわりの「玄米イタリアン」”。体のことを大切に想うと、自然で、やさしいものがいい。そんな願いからグルテンフリーの玄米イタリアンを追及。その中で、玄米だけでなく、さらにいいものを・・・と目にとまったのが、大豆ミートを使ったヴィ―ガンメニューだ。

「せっかく食事をするなら、自然で、身体にやさしいものがいいですよね。でも、ヴィ―ガン一辺倒ではなく、『ときにはお肉を休んでみませんか?』というのがうちのスタンス。新しい食の楽しみ方として、何かのきっかけになれれば」と(株)ファンケルの事業開発部の鈴木さん。

いち押しは、ランチ・ディナー共通でオーダーできる「選べるBRMプレート」のヴィ―ガンプレート(1650円)。季節がわりで、この秋は、大豆ミートを使用したカレーかタコライスの2種より選べる。大豆ミート特有のえぐみやクセは、シェフ独自の下処理を丁寧にすることで除いたり、野菜や海藻、きのこの旨味を生かした調理で「これがヴィ―ガン?」というのを目指している。

「いちレストランとして、食を通じたサステナブルな提案が少しでもできたらうれしいです。」(鈴木さん)

サステナブルな食材で、豪快に焼き上げたグリル肉もヴィーガン料理も!青山「The Burn」

東京・青山にあるNYスタイルのグリルレストラン「The Burn(ザ バーン)」。スタイリッシュな店内で、豪快に炭火で焼き上げたジューシーな熟成肉や、オーガニックな野菜をいただける。

シェフの米澤文雄さんは、サステナブルの先進国であるNYで料理修行を積んでいる。料理人として、環境に負荷をかけない食材を使ったり、人や環境を気遣った取り組みは、今の時代、当たり前の意識だという。

お店では、水産資源の持続的利用や、環境配慮を証明する水産エコラベルのひとつ“ASC認証”の真鯛をカルパッチョにしたり、“サステナビリティ牛”とも言われる経産牛をサーロインステーキにしたり。そのままだと廃棄される曲がりくねったきゅうりや不恰好なみかんをスムージーに使ったりもしている。

そんな米澤シェフは、ヴィーガン料理にも見識が深い。レシピ本も出版するほどで、その料理をお目当てにやってくるゲストも多い。

「最近特にヴィーガンへの注目が高まってきている印象を強く受けております。皆様のご期待に応えられるよう、おいしさと驚きを感じてもらえるようなヴィーガン料理を提供し続けていきたいです」とマネージャーの大野さん。

おすすめのヴィーガン料理は、ディナーメニューの「カリフラワーステーキ 自家製アリッサとカルダモン」(1850円)、「有機人参のスパイスロースト ヴィーガンヨーグルト」(1500円)など。

熟成肉を塊のまま焼き上げる豪快グリルが楽しめる一方で、環境や動物へ配慮したヴィーガン料理もあり、みんなでテーブルを囲める。そんなおおらかさがヴィーガン入門者にぴったり。

地球にやさしい食スタイル“ヴィーガン”を気軽に体験!新宿「グリーンイタリアン トルチャ」

今年11月にリニューアルOPENした東京・新宿にある「グリーンイタリアン トルチャ」。身体にやさしくエコな食材を使ったヴィーガン料理がいただける。昨今関?が?まっている代替?を使?したメニューはもちろんのこと、ヴィーガンスタイルでフォアグラやピッツァ・コロッケ・ハンバーガー・プリンなども提供。選択する楽しさと共にヴィーガンフードの可能性を体験できるサステナブルなレストランだ。

「お肉料理は食べ応えがあっておいしいですが、実は、食肉は生産するのに膨大な穀物が必要なんです。世界中の食糧危機、飢餓が騒がれている今、人が食べられる穀物を大量消費してしまう肉食一辺倒のライフスタイルは避けるべきかなと」と店長の大之木さん。

おすすめのヴィーガン料理は、「ゼロミートのプラントベースハンバーググリル ヴィーガンブラウンソース」(1980円)、「プラントベースミート&チーズのヴィーガンボロネーゼ」(1980円)、「和栗の生絞り錦糸モンブラン」(1650円)など。

「これからの時代は一層、ポジティブに暮らしていく上で地球に負担をかけない意識を持ちたい。ヴィーガンは地球にやさしい食スタイルの一種。体が軽くなったと喜ばれる方も多く、自分にもやさしい食というのを実感していただきたい」(大之木さん)

ヴィーガンもグルテンフリーも!垣根のない食のカタチ。横浜レストラン&バンケット「フローラ」

横浜ロイヤルパークホテルの地下1階にあるレストラン&バンケット「フローラ」は日本ではまだ珍しい“ユニバーサルレストラン”。飲食店で言うところの“ユニバーサル”とは、あらゆる食スタイルに対応していること。

「ライフスタイルに伴う食のダイバーシティ化に対し真摯に向き合いたいという想いから、食材の仕入れ、管理、調理に至るまで、全工程を見直しました。ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリーにも対応しています」とマーケティング部の若井さん。

「目指すところは、食に制限のない方、ある方が一緒にお食事を楽しめる場として選ばれるレストランです」(若井さん)

人気のヴィーガン料理は、ヘーゼルナッツとパスマティーライスサラダ ミントの香り(1573円)、揚げナスとクルミ、海苔、オレガノ風味の餅ピッツァ(1936円)など。

ベジもヴィーガンもノンヴィーガンも。みんなが楽しく食事できる希少なユニバーサルレストランの魅力を体感して!

食材と和漢素材の力を融合させた薬膳鍋。漢方×ヴィーガンで食べてきれいに!「10ZEN」

漢方が気になっている人は、青山、品川にある薬膳レストラン「10ZEN」もおすすめ。「食べる=美+健康」をコンセプトに、自分の体質タイプに合わせた食事で不足を補い、巡りをよくして、美しく健康に導いてくれる。

メインは、食材と和漢素材の力を融合させた薬膳鍋。2種類のスープで陰陽バランスを整え、今の自分が欲する食材で気血を養い巡らせていく。

「薬膳が苦いと思っている人にも楽しんでいただけるお店でありたい。ご自身の体質を知っていただき、改善していくための日頃の過ごし方や食材を提案。定期的に来店したくなるお店を目指しています」と担当の加藤さん。

こちらのいち押しは、ランチの豆乳ベースの野菜スープ「ベジタブルスープランチ」(1380円)や「ベジタブルカレー」(1080円)、ディナーには、ヴィーガンでも安心して食べられる薬膳鍋(4000円)も。薬膳鍋は、胡麻スープと野菜スープの2種類に、野菜やきのこ、根菜のまんじゅう、湯葉などが入って、ヴィーガンながら満足感があり栄養価もたっぷり。

「品川店は、場所柄、長年通ってくださっている人や、本格的に薬膳に興味のある人が多い。青山店は、土地柄、アパレルや美容関係の方や学生の方も多く、若い人の来店が多い店舗です。お昼にテイクアウトしていく人も多く、ちょっと食事で体をリセットしたいときにも、ぜひお立ち寄りください。」

OZmallからのお願い

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WRITING/KANO NUMATA

※記事は2021年12月3日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります