日本ワイン,山梨,セブンシダーズワイナリー,seven cedars winery

ワイン会開催!編集部と飲んで旅する日本ワイン Vol.08

更新日:2023/05/20

メトロミニッツ編集部のお酒担当・松島が日本全国を巡って見つけた日本ワインをワイン初心者の編集長・古川に飲みながら伝える連載。第8回は、山梨県の河口湖エリア初のワイナリーとして昨年オープンしたセブンシダーズワイナリーを訪れました。

日本ワイン,山梨,セブンシダーズワイナリー,seven cedars winery

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●メトロミニッツ編集長 古川誠(右)
一昨年の日本ワイン特集を機に日本ワインの魅力に目覚め、今や家飲みもすっかり日本ワインに。日本ワインのことをもっと知りたい

●メトロミニッツ編集部 お酒担当 松島千冬(左)
ワインエキスパート・エクセレンスの資格を持つ、日本ワインを愛する編集者。日本中のワイナリーを訪れ、古川に日本ワインを教える

今月の日本ワイン:山梨県・富士河口湖町/7c|seven cedars winery「甲州キュヴェ WW 2022」

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昨年8月に富士河口湖町に誕生。率いるのはこれまで勝沼町内のワイナリーで活躍してきた鷹野ひろ子さん。

コンセプトは、標高850mの河口湖のテロワールを表現すること。そして、ワインで農家さんを表現すること。

「甲州キュヴェWW 2022」は、勝沼町の栽培者、2人の若林さんが育てる甲州種で仕込んだ白ワイン。

7c|seven cedars winery(セブンシダーズワイナリー)

TEL/0555-25-7668(7c store&lounge) 
住所/山梨県南都留郡富士河口湖町河口512-2

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「甲州キュヴェ WW 2022」

古川(以下:古): 松島、今日もお疲れさま。すっかりこの店も常連になってきたね。

松島(以下:松): ですね。読者の方に説明しますと、私と古川さんのこのテイスティングは、大体、会社近くの築地十干というお店にワインを持ち込ませていただいて行っています。

古: 和の料理がいつも日本ワインに合うんだよね。じゃあさっそく飲もっか。あれ? 今日は3本も飲むの?

松: はい。昨年、河口湖に新しくできたセブンシダーズワイナリーから5月にリリースされた、イラストの「甲州キュヴェWW」、上の写真にある青いエチケットの「甲州キュヴェSN」、緑の「甲州キュヴェSU」の3本を飲み比べてもらおうかと。品種はすべて甲州種で、造り方も同じ。なにが違うかと言うと、使っているブドウの栽培者が違うんです。

古: ねえ、このエチケットの真ん中のラインの位置、微妙に違くない?

松: いいところに気が付きましたね。それぞれ2名ずつの栽培者のブドウが入っていて、例えば、青いエチケットの「甲州キュヴェSN」だと、91%が斉藤さん、9%が中村さんのブドウ。だから正面から見たときに、91%が青、9%が茶色になっているんです。ちなみに斉藤さんのS と中村さんのN で、「キュヴェSN」

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併設する「7c store& lounge」では、ワインの購入ができるほか、軽食やデザートと共にグラス1杯から楽しめます

古: どうしてそんなことしてるの?

松: 責任者の鷹野ひろ子さんは、勝沼で20年間ワインを造ってきた女性なのですが、これがきっと自分の人生で最後のワイン事業だと。最後になにがやりたいかを考えてたどり着いたのが「栽培者を表現すること」。実は今、山梨で甲州種を作る農家さんが減りつつあって。そこで鷹野さんは、「あの甲州の畑の景観を守りたい。農家さんがずっとブドウを作ってきてくれたからワイン産地としての勝沼の今がある」と。そんな想いから、河口湖の自社畑でブドウを育てる傍ら、勝沼町中心の14名の栽培者のブドウからワインを造っています。それぞれのワインに栽培者名を表記して、「これが誰々さんのブドウで仕込んだワインです」とお渡しすると皆さんとても喜んでくださるそうです。

古: それめっちゃ嬉しいよね。

松: ワインの味どうですか?

古: 3杯とも全然違う。栽培者が違うと香りも味もこんなに変わるんだね。あとさ、今、オレンジと黄色のWWを飲んでいるんだけど、わさび醤油の刺身と、ものすごく合う!

松: ほんとに合う。やっぱり甲州種ってすごいですね、こういうとこ。

古: 俺、山梨は結構通っているから甲州種の話だけはできるんだけど、甲州種は受け止め力がすごいのよ。松島、いよいよ、ここじゃない!?

松: ついに出します? 私たちの秘密の場所を(笑)

古: うん。甲州種のワインと和食、次の日本ワイン会はここでやろう!

限定10名募集! 6月20日(火)開催・編集部と飲んで旅する日本ワイン会

メトロミニッツ編集長・古川、お酒担当の松島と一緒に飲む日本ワイン会を6月20日(火)に開催します。甲州の農家さん違い3種飲み比べや、初リリースのスパークリングワイン、すでに完売しているロゼなど6種のワインをご用意。会場は、「築地十干」。江戸前職人の技が光る和食と甲州種のワインを味わい尽くしましょう。リピーター枠も設けていますので、2回目の方もぜひご応募ください。

●日時:2023年6月20日(火)19:00~22:00(受付18:45~19:00)
●会場:築地十干 京橋店( 東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン B1F)
●会費:12000円(コース料理・ワイン代込み)
●募集人数:10名(抽選)  
●参加条件:1名もしくは2名での参加。代表者および同行者ともに20歳以上であること
●応募〆切:2023年5月31日(水)23:59
●参加方法:下記のリンクより申し込みください
※応募者多数の場合は、抽選とさせていただきます
※当選した方にのみ、メトロミニッツ編集部(info@metromin.net)よりメールにて、2023年6月9日(金)までにご連絡させていただきます
●主催:スターツ出版
●お問い合わせ:メトロミニッツ編集部(info@metromin.net)

【ワインラインナップ】(各1杯ずつのご提供となります)
・デラウェア & ジーガレーベ スパークリングワイン 2022
・モーヴ甲州 2022
・MMCP ブラッシュ 2022
・甲州キュヴェSN 2022
・甲州キュヴェSU 2022
・甲州キュヴェWW 2022

Photo/KATSUMI SATO Illustration/kobatatsu
※メトロミニッツ2023年6月号「編集部と飲んで旅する日本ワイン」より転載

※記事は2023年5月20日(土)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります