Sputnik(スプートニク)_ローカルモーニング~朝の景色

たまにはバルの一杯で休日をスタート__ローカルモーニング~朝の景色

更新日:2022/05/20

ローカルの日常を訪ねる「ステイケーション」。滞在中に出会える、その町ならではの朝の風景をフォトグラファー嶋崎征弘さんの一枚の写真と文でお届けします。今号は恵比寿と代官山の間、住宅街の中にたたずむイタリアンバル「Sputnik」へ。カクテルから始めるこの町ならではの朝、ぜひみなさんもご体験ください

Sputnik(スプートニク)

代官山の隠れ家バルで、休日は朝からカクテルを一杯

「シェリーソニックになります」と淡い琥珀色のカクテルをオーナーの伊藤さんがスッとカウンターから出してくれた。シェリーにソーダとトニックで爽やかな飲み口。そこにオレンジピールがふわっと香る。

時刻は10時30分。朝から?と言われてしまいそうだが、たまにはバルの一杯で休日をスタートさせるのもいいかなと思う。

Sputnik(スプートニク)

代官山駅から線路沿いを渋谷方面へ向かう途中、人通りも少なく、平穏な通りにある「Sputnik」。入口の脇にはエスプレッソマシンが、その奥にはバーカウンターがあり、老舗イタリアンバルのような落ち着きだけど、どこか風通しがよい。窓からの光が、奥の大きな鏡に反射して店内の照明と合わさり、朝のような夕方のような色と雰囲気。濃い木目のカウンター、半月のハイテーブル、こなれた小物類がバランスよく配置され、開店1周年とは思えないほど、よく馴染んでいる。

Sputnik(スプートニク)

 飲み慣れている方は、1杯目の注文ですぐにわかるらしい。伊藤さんが教えてくれた夕食前のネグローニ。次回はこれをサラッと注文しよう。

今回訪れたスポット:東京都・渋谷区/Sputnik(スプートニク)

バリスタでありバーテンダーの伊藤さんが手がけるイタリアンバルは、毎日通いたくなること必至の1軒。朝から深夜までの営業で、おはようのコーヒー、ジム後のビール、食前のカクテルなど、街の人たちの暮らしに寄り添うお店です。午後早め、14時からシェーカーを振るう本格的なカクテルが味わえるのも嬉しい。

東京都渋谷区恵比寿西2-18-6
営業時間/8:30~24:00
水定休

写真と文 嶋崎征弘

フォトグラファー、長崎県佐世保市生まれ。西澤崇氏に師事後、2014年に独立。本誌をはじめ、雑誌、広告などで活躍中

PHOTO&TEXT/MASAHIRO SHIMAZAKI
※メトロミニッツ2022年6月号「ローカルモーニング」より転載 

※記事は2022年5月20日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります