紫外線とは?紫外線の波長やUVカットアイテム、日焼け後の対処法を徹底解説
暖かくなると同時に気になり始めるのが紫外線ダメージ。真夏のみならず年中降り注いでいる紫外線は、日頃の対策に加えて、うっかり日焼けをしてしまった直後のダメージケアも重要。さらに、背中や髪の毛など忘れがちな部分のケアも忘れずにしたいところ。そんな悩みを持つ女性へ、予防・対策や日焼け後のアフターケア、美白ケア方法などを紹介。
更新日:2024/04/11
紫外線対策・ダメージケアの新着&おすすめ記事
紫外線とは?
紫外線の種類
■紫外線とは
目に見える光“可視光線”の紫の外側という意味で、紫外線と言う。UVとは、英語の「ultra-violet」を略したもの。紫外線は、波長の長さによってUVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)の3つに分けられる。UVCはオゾン層に吸収されるため、地表には届かない。よって、私たちの肌に悪影響をもたらすのは、UVAとUVBの2つ。
■UVA(紫外線A波)
UVAは皮膚の表皮よりも奥に存在する真皮まで届くので、浴び続けるとコラーゲンを変性させるなどして、シワやたるみの原因になってしまう。しかもオゾン層を通り抜けやすく、常時、UVBの20倍以上も地上に降り注いでいる。雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日も日当たりのいい家の中でも対策が必要に。
■UVB(紫外線B波)
UVBはエネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけたり、炎症を起こしたり、皮膚の表皮で過剰なメラニン色素をつくったりするため、シミやそばかすの原因に。ただし、波長が短い分、UVAに比べるとオゾン層や上空の雲に阻まれ、地上に到達する量は全紫外線量の約10%と少量。日傘を使うなど、日常生活の中で極力直射日光に当たらないように心がけるだけで、ある程度防げる。
紫外線の多い季節や時間帯
■季節
紫外線量は季節によってピークはあるものの、紫外線がなくなることはない。UVAは4月~8月がピークで、それ以外の月もピーク時の1/2以上の量があるため、日焼け止めを毎日塗るなど通年での予防が望ましい。一方、UVBは一年を通じて差が激しく、4月から徐々に増えはじめて5月~8月にピークを迎える。10月~3月は比較的少ない。
■時間帯
たとえば紫外線量のピークとなる夏場は、10時~14時の間が一日の約60%の紫外線量を占める。つまり、この時間帯の外出を避ければ、紫外線対策にもなるということ。朝9時までと15時以降は比較的少ないため、ゴミ出しや植物の水やりなどは早朝に、ベランダでの洗濯物干しは9時までに、食材などの買い物は15時以降に、といった生活スケジュールを立ててみては。
■天候
晴れの日と比べると、薄曇りの場合は約8~9割、曇りなら約6割に紫外線量は減少。さらに雨が降っているときは、約3割まで減るとされている。とはいえ、日差しが出ていない曇りや雨の日でも紫外線はあるということ。基本的には一年中、日焼けの対策を考えて行動することが大切に。
お話をお伺いしたのは、医師・宇井千穂さん
準ミス日本受賞・客室乗務員を経て美容皮膚科医に。2019年に「やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原院」を開院。アトピー性皮膚炎や肌の弱い人も安心して受診できるオーダーメイドの治療を提案する。
837人以上の働く女性にアンケート。みんなの紫外線対策の実態は?
読者のリアルなお悩み事情を大調査。紫外線対策の実態をチェックしよう。
(2019年1月16日~1月29日 n=837、オズモール調べ)
9割近くの人が紫外線を気にかけている
季節を問わずに一年中対策している人が約6割と半数以上に。季節によって対策している人を合わせると、9割以上が紫外線を何らかの形で気にかけている結果に。
日焼け止めや化粧品での対策が多数
アンケートでは、日焼け止めやUVカット効果のある化粧品での対策がそれぞれ7割を超えた。その他、「帽子をかぶる」「サプリメントを飲む」という意見も少数ながら見られた。
うっかり日焼けをする前に!紫外線対策アイテム
美容家・石井美保さんおすすめの紫外線対策コスメ
ビューティ業界でも評判の美肌の持ち主、美容家・石井美保さんはそのスキンケアへのこだわりで、美容誌編集者やブランドPRからも一目置かれる存在。今回は、一年中紫外線対策を欠かさず透き通るような美白肌を保っている、石井さん独自のこだわりを聞いた。
室内でも日焼けする!?肌老化を予防する正しい日焼け止めの使い方
家で過ごす時間が増えると、紫外線対策を怠りがちな人も多いのでは。室内にいても紫外線の影響を受けてしまうけれど、日焼け止めの選び方や使い方をきちんと理解している? 日焼け止めを塗る量や塗りなおす頻度など、美容皮膚科医の慶田朋子さんに教えてもらった。
監修:医師 慶田朋子さん
肌に塗らないUVケア!紫外線対策「目・髪・インナーケア」最新アイテム3選
今年は新しいタイプのUV対策にもトライしてみてみない? 今注目を集めているのは「肌に塗らない」紫外線ケア。気軽に使えるUV対策用メガネや、紫外線ダメージから肌を保護するサプリメントをかしこく取り入れて、紫外線対策をアップグレードしよう。
新井ミホさんおすすめのナチュラル&オーガニックのUVケアアイテム10選
ナチュラル&オーガニックライフ専門のPR会社「ラ・キャルプ」の代表を務めて美容業界でも有名な、新井ミホさんが愛用するUVケアアイテム10選をご紹介。クリームタイプやパウダータイプ、“飲むUVケア”など、さまざまなナチュラル&オーガニックなUVアイテムを動画や記事でチェックしよう。
編集部おすすめ。紫外線対策コスメ
体の内側からケア!紫外線対策の食事法
体の内側からケア!紫外線による肌トラブルを防ごう
日焼け止めや日傘など外側からのUV対策をしている人は多いけれど、内側からのケアはしてる? シミやシワなど紫外線による肌の老化を防ぐためには、体の内側からのケアも大切。日焼け後に積極的に摂りたい食材や、気を付けるべき食事法を教えてもらった。
監修:管理栄養士 米倉礼子さん
紫外線を浴びた肌に。日焼けのアフターケア方法とは
冷やす?保湿する?セルフケアや美容クリニックでの治療方法
日焼けをしてしまった直後の対処法から落ち着いたあとのシミ対策まで、セルフケアや美容クリニックでの効果的な治療方法など、美容皮膚科専門医が教える方法をご紹介。紫外線を浴びた肌が気になったら、日々のケアに取り入れよう。
監修:医師 宇井千穂さん
ケアを怠ると5歳老ける!?今こそやっておきたい秋のスキンケア
秋こそ、実はお肌にとって危険な時期。夏の間に浴びた紫外線のダメージが、肌に出てくる季節。逆に言えば、秋口にスキンケアに気遣っておけば、美肌への道がスムーズになるかも!? 今こそやっておくべきお肌のケアや秘訣を徹底解説。
監修:美容家 深澤亜希さん
紫外線・日焼けにまつわるQ&A
家の中でも紫外線は降り注いでいる?日焼け止めは塗った方がよい?
家の中でも窓際など、紫外線が多い部分は多くあります。また、紫外線の中でもUVAは雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日も日当たりのいい家の中でも対策が必要に。日焼け止めを塗るのもいいですが、UVカット効果のあるカーテンなどで工夫することも考えましょう。
監修:医師 宇井千穂さん
紫外線の多い時期や時間帯は?
年間の中で紫外線量は4月~8月がピークを迎えます。とくに多く降り注ぐ夏場は、10時~14時の間が一日の約60%の紫外線量を占めるため、この時間帯の外出を避ければ紫外線対策にもなりますよ。朝9時までと15時以降は比較的少ないため、時間帯を考慮した生活スケジュールを立ててみることをおすすめします。
監修:医師 宇井千穂さん
日差しが出ていない、曇りや雨の日でも紫外線はあるの?日焼けする?
晴れの日と比べると、薄曇りの場合は約8~9割、曇りなら約6割に紫外線量は減少します。さらに雨が降っているときは約3割まで減りますが、日差しが出ていない曇りや雨の日でも紫外線はあるということ。基本的には一年中、日焼けの対策を考えて行動することが大切です。
監修:医師 宇井千穂さん
ILLUSTRATION/HARUKA OSHIMA