マスクのあとがついてしまう顔のむくみ、ツボ押し&食事ケアで改善を
保健室トップへ

マスクのあとがついてしまう顔のむくみ、ツボ押し&食事ケアで改善を

更新日:2021/11/17

マスクを長時間付けていると、顔がむくんでマスクのあとが残ってしまう・・・といったことはない? まぶたがはれぼったかったり、ほおがパンパンに張るなど、顔のむくみを防ぐためにはどんなケアをすればいいのか、ニホンドウ漢方ブティック薬日本堂 青山店の薬剤師・漢方相談員、岸直美さんに聞いてみよう。

むくみ体質を改善する食材を積極的に取ろう

むくみ体質を改善する食材を積極的に取ろう

マスクを付けていると顔の筋肉がしめ付けられるうえ、表情筋をあまり動かさなくなるために、顔がむくみやすくなるのだとか。とはいえ、顔のむくみが目立つのは体質的な要因も大きいので、まずはその原因を考えてみて。

東洋医学では、むくみには次の3つの原因があると考えられているのだそう。

◎発汗機能の低下・・・顔に加えて上半身のむくみが目立つ
◎胃腸機能の低下・・・顔に加えて手足や全身のむくみが目立つ
◎排尿機能の低下・・・顔に加えて下半身のむくみが目立つ

「発汗機能の低下は寒さなどの影響で起こりやすく、上半身に余分な水分がたまってまぶたがむくみやすいほか、悪寒や発熱が見られることもあります。胃腸機能の低下は、冷たいものや脂っこいものなどの食べすぎによって起こり、胃腸の水分吸収が悪くなるために余分な水分がたまって、むくみに加えて体の重だるさや食欲不振なども起こることが。排尿機能の低下は過労や虚弱体質、老化などからくる冷えによって生じやすく、足腰のむくみやだるさなどが現れることが多いです」(岸さん)

発汗機能の低下によるむくみにはショウガ、ネギ、シソなどの発汗を促す食材を、胃腸機能の低下によるむくみにはトウガラシ、山椒、シナモンなどの胃腸を温める食材と、ハトムギや豆類などの余分な水分を取り除く食材を、排尿機能の低下によるむくみはクルミ、ニラ、エビ、羊肉などの腰回りの冷えをやわらげる食材がおすすめだと、岸さん。こうした食生活の見直しが、顔のむくみの解消にも役立つはず。

マスクをしたまま押せる「太陽(たいよう)」のツボでこまめにむくみケアを

マスクをしたまま押せる「太陽(たいよう)」のツボでこまめにむくみケアを

顔のむくみをやわらげるには、ツボ押しもおすすめ。顔の肉が張ってきたかも・・・というときは、「太陽(たいよう)」のツボを押してみよう。

太陽は、こめかみの少しくぼんだ部分にあるツボ。目の疲れや充血、偏頭痛などを改善するツボとして知られているけれど、実は顔のむくみやたるみ、目尻のシワの改善などにもいいのだとか。

「両手の親指をツボに当て、小さく円を描くように押しもんでください。はじめは軽くもみ、徐々に力を入れて、最後はしっかりと圧をかけて押しましょう。1回6秒、10回繰り返してください」(岸さん)

少し押すだけで目の周りの筋肉がほぐれて、顔の緊張がやわらぐのを感じられるはず。カイロなどで指先を温めてツボ押しすると、さらに効果的。マスクをしたままでも押せるツボなので、仕事の合間などにこまめに押してみて。

「顴?(けんりょう)」のツボ押しとマッサージでむくみ解消&美肌をめざす

「顴?(けんりょう)」のツボ押しとマッサージでむくみ解消&美肌をめざす

顔のむくみに加えて、肌荒れやシワ、クマなどの肌トラブルも気になる場合は、「顴?(けんりょう)」のツボを押してみよう。ほお骨の最も高い場所のすぐ下にあるへこんだ部分が顴?のツボで、両手の中指で軽く押さえてみて。1回3秒、6~10回繰り返そう。

「顴?のツボ押しは顔のむくみやたるみ、ほうれい線などをやわらげるほか、肌に潤いを与えるので美肌効果も期待できます。顔のリンパマッサージとあわせて顴?のツボ押しをすると、より効果的に顔のむくみを取ることができます」(岸さん)

マッサージをする際は、ホットタオルで肩や首を温めて、水分の巡りをよくしたうえで行って。さらに、サンダルウッド、フェンネル、サイプレスなどのアロマには水分代謝を促す性質があるので、アロママッサージに取り入れるとさらに顔のむくみが解消しやすくなるはず。


むくみの対処法の基本は、体をよく温めてしっかりと休息をとること。しっかり入浴をして冷えを取り、十分に睡眠を取ることも忘れないで。

教えてくれた人

岸直美さん

漢方専門店「ニホンドウ漢方ブティック薬日本堂 青山店」薬剤師・漢方相談員。漢方薬から和漢ブレンドティ、スキンケアまで、からだの内外からのトータルケアを提案している。同店地下1階には「薬膳レストラン10ZEN青山店」があり、おいしくヘルシーな薬膳料理が楽しめる。

【特集】プチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ

不安定な状況のなかで気になる、ココロとカラダのプチ不調。病院に行くまでもない・・・と我慢してしまったり、解決策を探そうと思っても世の中には情報が溢れすぎていたり。そんな働く女性たちに寄り添う“保健室”のような存在をオズモールはめざします。
記事や動画、イベント・セミナーなどを通して楽しみながら学んで、ココロとカラダに向き合って、自分らしい美しい花を咲かせて。

こちらもおすすめ。ヘルスケアNEWS&TOPICS

WRITING/TOMOKO OTSUBO

※記事は2021年11月17日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります