【OZmall限定:温活検定】体が冷えるのはなぜ? 漢方で「温活」を学んでリフレッシュ

からだが冷えると、かぜをひいたり、筋肉がかたまってコリが生じたりなど、さまざまな影響が生じがち。寒さの厳しくなるこれからの季節、漢方医学などでよく語られる「冷え」について理解しておくことは大切。つらい冷えをどうしたら改善できるのか、冷えとその対策方法「温活」の基本を学んでいこう。

更新日:2022/11/02

そもそも「冷え」って何? 冷えと漢方の関係を説明

そもそも冷えとは、漢方医学で用いられる概念のひとつ。漢方医学とは、日本に昔からある伝統医学で、医学であると同時に「養生(ようじょう)」という、健康で美しくいるためのライフスタイルを整える方法も提唱している医療分野。
漢方医学で冷えは、からだのさまざまな症状の原因と考えられていて、冷えが生じている箇所や原因によって、行う対策もさまざま。例えば、お腹や背中、腰などからだの中心部分が冷えていれば胃腸や骨格系の不調をうたがい、手足の末端部であれば「気・血・水(き・けつ・すい」、いずれかの低下によって冷えが生じていると考えるのが定説。

なお、気血水とは、漢方医学の基本的な考え方。気=からだを動かすエネルギー、血=いわゆる血液のことで全身に栄養素や酸素を届ける役割、水=からだをうるおす涙や汗など、「血」以外のすべての体液をそれぞれ指し、この3つの要素が滞りなく巡ることで、健康で美しいからだを手にできるといわれている。

わたしの冷えはどのタイプ? 「漢方」冷え性タイプチェック

さきほど説明したように、漢方医学で冷えはからだのさまざまな症状の原因と考えられていて、冷えが起こる場所も対策も変わってくるもの。そこで、自分の冷えがどのタイプなのか、簡単なチェックで調べてみよう。

◆冷え性タイプチェック
1.ストレスを抱えやすい
2.水仕事をすることが多い
3.冷房の効いた場所や気温の低い場所で過ごすことが多い

4.生理中やその前後にお腹や腰が痛くなりやすい
5.疲れを翌日に持ち越すことが多い
6.胃腸があまり強くない

7.冷たい飲み物や食べ物が好き
8.むくみが気になる
9.運動不足である

10.基本的に寒がり
11.偏食または小食の傾向がある
12.からだは冷えているのに、頭や顔は熱いことがある



わたしの冷えはどのタイプ? 冷えタイプごとに詳しく解説

「冷え性タイプチェック」で該当する番号を確認して、あなたの冷えのタイプをチェックしてみよう。同数のものがある人は、両方に当てはまる可能性大。

◆1~3にチェックが多かった人は・・・末端冷えタイプ

このタイプは、手足など末端の毛細血管が収縮し、血流が悪くなって冷えが生じているのが特徴。普段から抱えているストレスで自律神経が乱れたり、寒い場所に長時間いたり、頻繁に水仕事をしたりすることで末端の血流が悪くなり、冷えを引き起こしてしまうことも。日々の習慣や無意識にたまってしまったストレスなどのせいで、自分でも気付かないうちに体が冷え、体調に影響を与えているのかも。

◆4~6にチェックが多かった人は・・・内臓冷えタイプ

お腹が張る、下痢や軟便、生理痛といったお腹周りの不調のほか、疲れがとれない、のぼせといった症状があるものの、本人には冷えを感じている自覚があまりなく気付きにくいのが特徴。内臓冷えの主な原因は、生活習慣の乱れや不摂生。寝不足などによりサーカディアンリズム(体内時計)の乱れが起きると、自律神経に影響し、内臓の血流が悪くなって冷えが生じる。それにより、内臓の働きが低下することも。

◆7~9にチェックが多かった人は・・・下半身冷えタイプ

下半身が冷えタイプの主な原因は、食生活の乱れ。普段から冷たいドリンクやお酒をよく飲んでいたり、生野菜のサラダや冷たい麺など体を冷やす食事を好んでいたりする人は注意が必要。冷たいものを多く摂取することは胃腸の血流にも影響を与え、体内の水分代謝が悪くなることも。それによって冷えのほかにむくみの症状も現れやすい。また、座りっぱなし、立ちっぱなしのように同じ姿勢を続けている人や運動不足の人も要注意。

◆10~11にチェックが多かった人は・・・全身冷えタイプ

全身の代謝が悪くなり、熱を生み出す力が低下することで、からだ全体に冷えが生じているタイプ。普段からとても寒がりで、冷房が苦手なことも多い。生まれつき体力の少ない人に多く見られるほか、食生活の偏りによる栄養不足によって生じていることも。なかには、「体は冷えるけれど顔はのぼせる」という、のぼせの症状が合わさっているケースも少なくないそう。のぼせを感じた時、同時に体が冷えていないかどうかも確認してみて。

冷えを改善する方法は? 漢方的「温活」アプローチ

からだに生じた冷えを改善して不調を整えるには、冷えている部分を温める「温活」が有効なことも。温活というと、からだを温めたり、温かいものを食べたり飲んだりするのが一般的。ただ、漢方医学にはそれ以外のアプローチも。そこで、漢方的な温活のアプローチ方法をいくつかご紹介するので、チェックしてみて。

漢方薬を使う

漢方薬は、漢方理論に基づいて使用される医薬品のこと。生薬(しょうやく)という植物、動物、鉱物から作られた自然由来の成分を、原則として2種類以上組み合わせて作られており、証(しょう)とよばれるその人の体質や症状、状態に合った漢方薬を使うと効果が十分に発揮されやすい。漢方専門医などを受診して、冷えやそれに関連する不調を改善できる漢方薬を処方してもらうと、効果的な温活につながるはず。

ストレスを解消する

漢方医学で大切な気血水の概念のうち、エネルギーにあたる「気」が滞って冷えが生じている場合には、その要因のひとつであるストレスを解消することで気の滞りが改善し、冷えの解消につながることも。天気のいい日などに散歩に出てみては? 運動不足と冷えを同時に解消でき、一石二鳥の温活になりそう。

生活のリズムを整える

気血水の「血」は、漢方医学ではからだ中に栄養を届けるものと考えられている。血の巡りが悪かったり、滞ったりして冷えが生じている場合には、まず十分な睡眠もとり、血をつくることが大切。睡眠不足や不規則な生活は、血をドロドロにして巡りを悪くするため、生活習慣やリズムを見直すことは、漢方医学的にいって重要な温活のアプローチといえる。

水分代謝を整える

水分代謝が悪く、過剰な水分をからだに溜め込んでしまって冷えを生じている場合、水分の巡りを良くすることが温活につながることも。トイレを我慢しない、水分をこまめに摂取する、適度にからだを動かして汗を出すなどして、全身の巡りを良くし、冷えやむくみを改善していこう。

まとめ

漢方医学で、自分に合った対処法を見つけてみて

漢方医学には、自分の体質を知り、その体質をバランス良く整えていくことで体調の管理ができるというメリットが。また、体質の弱点なども事前にわかるため、不調を未然に防ぎやすいことも。
漢方医学をぜひ、漢方を日常に取り入れて、冷えをはじめとしたプチ不調を改善してみて。

今回お話を聞いたのは・・・西崎れいな先生

昭和大学薬学部卒。大手調剤薬局、多診療科クリニックの院内調剤室勤務を経て、漢方専門店にて管理薬剤師。漢方相談や漢方の啓発に努め、2021年より現職。監修を務めるKAMPO MANIAでは、自分の症状や体質からカスタマイズしてくれるサービスも受けられる。

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WRITTING/NAOE YAMAMOTO

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※記事は2022年11月2日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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