唐辛子やショウガだけじゃない!薬膳の「熱性」「温性」食材で手軽に温活
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唐辛子やショウガだけじゃない!薬膳の「熱性」「温性」食材で手軽に温活

更新日:2020/11/25

体を温める食材というと、唐辛子やショウガを思い浮かべる人が多いかも。もちろんこれらは体を温める食材の代表格だけれど、より身近な食材にも温める性質を持つものが多いのだとか。漢方に詳しいカガエ カンポウ ブティック漢方カウンセラーの成田かおるさんに、温活におすすめの食材とレシピをアドバイスしてもらおう。

意外に知られていない“体を温める食材”とは?

意外に知られていない“体を温める食材”とは?

薬膳では、あらゆる食材を“体を温めるか冷やすか”という観点で5段階に分類しているのだそう。体をよく温める食材は「熱性」、ほどよく温める食材は「温性」、体をよく冷やす食材は「寒性」、ほどよく冷やす食材は「涼性」、温めも冷やしもしない食材は「平性」と呼ばれている。このうち、温活をする場合は熱性と温性の食材を多く取ることがポイントに。

「熱性の食材は、唐辛子やコショウ、山椒、八角、シナモン、クローブなど、体を温める食材としてよく知られているものがほとんど。しかし温性の食材には、シソやネギ、ショウガなどの薬味食材、ニンニク、カボチャ、ニンジン、ニラ、アスパラガス、タマネギ、柑橘類、栗、クルミ、鶏肉、羊肉、鰻、アジ、イワシ、鮭、タラ、エビ、酒、酢、黒糖などがあり、体を温める食材としては意外に感じられるものも含まれます。温活をするなら、こうした熱性や温性の食材を幅広く取り入れるといいでしょう」(成田さん)

また、寒い季節は寒性や涼性の食材を避けることも大切。寒性の食材にはトマト、ニガウリ(ゴーヤ)、ズッキーニ、レンコン、バナナ、キウイフルーツ、メロン、豆腐、コンニャク、カニ、タコ、海藻類などがある。そして涼性の食材には、小麦、セロリ、キュウリ、レタス、ホウレン草、ナス、大根、オクラ、リンゴ、イチゴ、鴨肉、そばなどが。冬によく食べられる食材も多く含まれているけれど、食べない方がいいの?

「寒性や涼性の食材は、加熱すると冷やす作用が弱まります。熱性や温性の食材の比率を多くし、寒性や涼性の食材は少量にして加熱して取れば、十分温活になります」(成田さん)

寒性や涼性の食材に限らず、温活をするならどの食材も加熱して取ることが基本なのだとか。生野菜や生フルーツ、刺身などの生ものは、体を冷やすので控えめにしよう。

冷えた胃腸を温めてポカポカにする豚の八角煮レシピ

冷えた胃腸を温めてポカポカにする豚の八角煮レシピ

温活レシピは加熱調理が基本だけれど、特に体を温める加熱方法は“煮る”“炒める”“揚げる”なのだそう。なかでも温かさが体にしみわたる煮物は、温活レシピの定番。そこで、熱性や温性の食材をふんだんに使った簡単な煮物レシピを、成田さんに教えてもらった。

●豚の八角煮

<材料:2人分>
豚肩ロース肉(かたまり)400g、長ネギ(青い部分)10cm、ショウガ(薄切り)3枚、酒100ml、水100ml、しょうゆ50ml、黒糖大さじ3、八角1個、シナモン1本

<作り方>
(1)豚肉を1cmの厚さに切る。
(2)鍋に酒、しょうゆ、黒糖、長ネギ、ショウガ、手で砕いた八角とシナモン、水を入れて中火で10分煮立てる。
(3)豚肉を入れてごく弱火にし、2~3分煮る。豚肉を裏返してキッチンペーパーをかぶせたらふたをして火を止め、冷めるまでそのままおく。余熱で豚肉に火が通ったらでき上がり。

「熱性の八角とシナモン、温性のショウガ、酒、黒糖を使った体を芯から温めるレシピです。特に胃腸をよく温めるレシピなので、冷えて胃腸の調子が悪いときにおすすめです」(成田さん)

甘酒にきなことシナモンを加えたドリンクで温活&腸活

甘酒にきなことシナモンを加えたドリンクで温活&腸活

温活に加えて腸活にもなり、美肌も期待できるのが甘酒。薬膳的には、気(き=エネルギー)や血(けつ≒血液)の巡りをよくして、冷えによる頭痛や肩こりなどをやわらげる食材なのだとか。温活には、この甘酒に熱性や温性の食材を加えたドリンクもおすすめ。

●冷え取り甘酒ドリンク

<材料:1人分>
甘酒(濃縮タイプ)大さじ2、きなこ大さじ1、シナモンパウダー適量、黒糖適量、熱湯100cc

<作り方>
カップに甘酒、きなこ、黒糖を入れて熱湯を注ぎ、よくかき混ぜる。シナモンパウダーを振りかければでき上がり。

「きなこの原料である大豆は平性で、水分代謝を整える食材です。冷えによって水分代謝が悪くなり、むくみが気になるときなどにもこのドリンクはいいでしょう」(成田さん)


東洋医学では、温活は春に向けて活力を蓄えることにもつながると考えるのだそう。熱性と温性の食材を日々の献立に取り入れて、活力を充実させよう。

教えてくれた人

成田かおるさん

漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」店長、漢方カウンセラー。同店にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(上野・日本橋)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。

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WRITING/TOMOKO OTSUBO

※記事は2020年11月25日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります