体の内側から美肌を作る!乾燥・たるみ・シミを改善する薬膳レシピ
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体の内側から美肌を作る!乾燥・たるみ・シミを改善する薬膳レシピ

更新日:2020/09/24

肌トラブルは、体内のさまざまな変化が影響して現れるもの。だからこそ、スキンケアだけでなく食事による体の内側からのケアにも力を入れたいところ。そこで、漢方に詳しいカガエ カンポウ ブティック漢方カウンセラーの成田かおるさんに、肌の悩み別にトラブル改善に役立つ薬膳レシピを教えてもらおう。

乾燥や小じわ対策にはナッツ類で体の内側からの保湿を

乾燥や小じわ対策にはナッツ類で体の内側からの保湿を

多くの女性が抱える肌の悩みといえば、肌の乾燥や小じわ(表皮じわ)。主な原因は肌の潤い不足だけれど、体の内側から肌の潤いを補うためにはどうしたらいいの?

「体の内側から潤いを補うというと水分補給をイメージしがちですが、それだけではなく、体内で体液を生成するのに役立つ食材を積極的に取ることが大切です」(成田さん)

肌の潤いのもととなるのは、単なる水ではなく体液。その生成に役立つ食材は、白ゴマ、松の実、アーモンド、クルミなどのナッツ類が代表的なのだそう。次のレシピはナッツ類をたっぷり使った薬膳ドリンクなので、体の内側からの保湿対策にぜひ試して。

●3種のナッツの潤い豆乳ドリンク

<材料>
豆乳100~150cc、白すりゴマ大さじ1、松の実小さじ2、アーモンドダイス(アーモンドを細かく刻んだもの)大さじ1、ハチミツ適量

<作り方>
(1)カップに豆乳を入れ、500Wの電子レンジで1分30秒ほど加熱する。
(2)白すりゴマ、松の実、アーモンドダイス、ハチミツを加えてよくかき混ぜる。

「ベースとなる豆乳や甘みをプラスするハチミツも体に潤いを与える食材なので、肌の保湿に役立つ食材がたっぷり入った薬膳ドリンクとなっています。ナッツ類は残さず食べてください」(成田さん)

たるみやほうれい線が気になる人は穀類、豆類、イモ類をしっかり取る

たるみやほうれい線が気になる人は穀類、豆類、イモ類をしっかり取る

肌がたるんでハリがない、ほうれい線が目立って気になるという人は、肌を下から上へと持ち上げる気(き=エネルギー)の力が不足しているかも。穀類や豆類、イモ類をしっかり食べると、気を補ってたるみやほうれい線の改善につながるのだとか。

「なかでも黒豆や黒米には、アンチエイジングも期待できます。日々継続的に取り入れることで、肌の老化対策につながるでしょう」(成田さん)

そんな黒豆や黒米を使った、毎日の食事に取り入れやすいレシピがこちら。

●黒ごはん

<材料:2人分>
黒米大さじ1、黒豆大さじ1、黒ゴマ大さじ1、白米1カップ、塩小さじ1、酒大さじ1

<作り方>
(1)黒豆を洗い、水にひと晩つけておく。
(2)白米に黒米を加えてとぎ、ざるに上げて1時間置く。
(3)炊飯器に(1)と(2)、黒豆の戻し汁を入れ、水量が足りない場合は水を足す。黒ゴマ、塩、酒を加えて通常の白米と同様に炊く。

「黒豆や黒米は白髪や抜け毛などにもいい食材です。黒ごはんを毎日食べることは、肌や髪の老化予防になるでしょう」(成田さん)

シミは血の巡りをよくする香味野菜で改善しよう

シミは血の巡りをよくする香味野菜で改善しよう

見た目年齢を大きく左右する、肌のシミ。対策としては、体の外側からの美白ケアに加えて血(けつ≒血液)の巡りをよくすることが大切なポイントなのだと、成田さん。

「血の巡りが悪くなると血が滞って黒ずみやすく、シミができやすい傾向があります。目の下のクマも血の巡りが悪いために黒ずんでいる現象です」(成田さん)

血の巡りをよくする代表的な食材は、ネギ、ショウガ、タマネギ、ニラなどの香味野菜。これらの食材を使った次のレシピは、シミ対策におすすめ。

●ニラとタマネギの塩昆布スープ

<材料:2人分>
ニラ2本、タマネギ1/2個、塩昆布5g、トマト1個、ニンニク1かけ、卵1個、チキンブイヨン2カップ、しょうゆ少々、サラダ油小さじ1/2

<作り方>
(1)ニラは4cmの長さに切る。タマネギとニンニクは薄切りに、トマトはひと口大に切る。
(2)鍋にサラダ油とニンニクを入れて弱火にかけ、香りが立ったらタマネギを加えてしんなりするまで炒める。トマトを入れてさっと炒めたら、チキンブイヨンを加えて中火で5分ほど煮る。
(3)ニラを加え、しょうゆで味を調える。卵を溶いて鍋に回し入れ、塩昆布を加えて混ぜる。

「血の巡りが悪いのは冷えが原因であることも多いため、スープなどの温かい料理で香味野菜をたっぷり取って、血の巡りを促進してください」(成田さん)


肌は外側からだけでなく内側からもケアすることが大切。これらの薬膳レシピをスキンケアの一環として、取り入れてみて。

教えてくれた人

成田かおるさん

漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」店長、漢方カウンセラー。同店にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(上野・日本橋)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。

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WRITING/TOMOKO OTSUBO

※記事は2020年9月24日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります