お弁当やマークなど身の回りのテーマを扱う「観察のへや」
2018年7月19日(木)から10月18日(木)まで、お台場の日本科学未来館では企画展「デザインあ展 in TOKYO」を開催。2013年に開催された前回展では22万人もの動員をした人気の展覧会で、今回は作品も新たにテーマを広く掘り下げて紹介する。会場はほぼすべて撮影OKなので、フォトスポットも満載。この場所なら、ちょっと非日常の写真がゲットできそう。
身の回りのものがデザインによって、私達とどうつながっているのかを展示する「観察のへや」では、「お弁当」「容器」「マーク」「なまえ」「からだ」の5つのテーマを取り上げる。
「梅干しのきもち」では、大きなお弁当箱に開いた穴に自分の顔を入れることができる。ここでちょっと梅干しのきもちになってみると、ほかのおかずの並び方がデザイン的に気になるかも。
観察のへやには、シンプルな色と形でできている「マーク」を観察できる展示も。「抽象度のオブジェ」では、男性と女性がシンプルに表現されるトイレの表示を例に、リアルなものが抽象化の度合いによって、どのくらい伝わり方が違うのかを観ることができる。
このほか、全国の約8万の名字を人口ごとに並べて表示した「全国名字かずくらべ」(パーフェクトロン)では、自分と同じ名字の人が日本に何人くらいいるのか探してみるのも楽しい。
また、「名は顔をあらわす」(大日本タイポ組合+奥田透也)では、それぞれの名前の文字でデザインされた顔を展示。できた顔が、自分と似ているかどうか気になるところ。
迫力満点!映像と音楽に全身が取り囲まれる「体感のへや」
「体感のへや」は、展示室の四方の壁いっぱいに映し出される映像と音で、デザインを体感できる仕掛けになっている。音楽とぴったりシンクロする映像で周囲を360度囲まれるから、作品を全身で受け止めて。
「ガマンぎりぎりライン」は、ある状態が別の状態になるときに徐々に変化するのではなく、ずっと変わらないように見えていたのが急に変化する境目のラインのこと。例えば、水が溜まるまでほとんど動かないのに一瞬で注ぎ口が下がって「カーン!」と音を立てる「ししおどし」や、スイッチを入れてから点灯するまで、といったいろんな境目を大画面の映像と音で迫力たっぷりに見せる。
多彩な展示で楽しく遊びながらデザインの力に気付かされる
「概念のへや」では、「くうかん」「じかん」「しくみ」という3つのテーマで構成された展示が並ぶ。
あかりの量や色あいを操作して空間の印象が変化するのを体験できる「あかるさ、いろいろ」(plaplax+齋藤雄介+赤川智洋)や、隣に座ったり向かい合ったりするときに「ちょうどいい」と感じる距離を測る「ひと ひと ひと」(plaplax+齋藤雄介)など、遊びながらデザインの変化が分かるものも。
記念撮影スポットにおすすめなのは、「あ」の文字で一筆だけ欠けているところに自分を入れて「あ」の一部になれる「あ」になろう!(TSDO)。また、会場で自分の考えた「あ」をデザインして投稿すると選ばれた作品が展示される、みんなの「あ」コーナーにも参加してみたい。展覧会のディレクターや参加作家から「特におもしろい!」とされた作品は、番組での放送もあるとか。
優れたデザインには人と人、人とモノをよりよくつなぐ知恵や工夫があることを、楽しみながら気付かせてくれる企画展「デザインあ展 in TOKYO」。会場では、何度も「あ!」と声をあげそう。
イベントDATA
- イベント名
- 企画展「デザインあ展 in TOKYO」
- 開催場所
- 日本科学未来館 1F 企画展示ゾーン
- 会期
- 2018/7/19(木)~10/18(木)
- 開館時間
- 10:00~17:00(入場は閉館時間の30分前まで)
土曜、祝前日(9/16、9/23、10/7)、8/10~18は20:00まで開館、常設展は17:00に終了
- 休館日
- 2018/9/4(火)、11(火)、18(火)、25(火)、10/2(火)、9(火)、16(火)
- 観覧料(前売)
- 大人(19歳以上)1600円(1400円)、中人(小学生~18歳以下)1000円(800円)、小人(3歳~小学生未満)500円(400円)
- ホームページ
- 企画展「デザインあ展 in TOKYO」 HP
日本科学未来館
- 電話番号
- 0357778600 0357778600 ハローダイヤル
- 住所
- 東京都江東区青海2-3-6 Map
- 交通アクセス
- 新交通ゆりかもめ「船の科学館駅」より徒歩5分、「テレコムセンター駅」より徒歩4分、東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」より徒歩15分
- 日本科学未来館
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