ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界
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マリー・アントワネットとナポレオンが恋したジュエリー。丸の内・三菱一号館美術館「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」展

更新日:2018/05/21

高級ブランドが並ぶパリのヴァンドーム広場で最も長い歴史を誇るジュエラー「ショーメ」。顧客にはあのマリー・アントワネットもいて、ナポレオン1世と皇妃ジョゼフィーヌの御用達ジュエラーでもあったそう。そんなメゾンの、18世紀から現代までの伝統と歴史を紹介する日本初の展覧会が、三菱一号館美術館で開催される。ジュエリーに込められた華やかな時代の輝きを、ため息とともに堪能して。

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 ナポリ王妃カロリーヌ・ミュラのバンドー・ティアラ
ニト・エ・フィスに帰属 《ナポリ王妃カロリーヌ・ミュラのバンドー・ティアラ》1810年頃 ゴールド、真珠、ニコロアゲート 
ミキモト(C)Droits réservés

宝飾品やデザイン画など約300点!メゾンのシンボル「ティアラ」も

2018年6月28日(木)から9月17日(月・祝)まで、丸の内の三菱一号館美術館では特別展「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界-1780年パリに始まるエスプリ」を開催。ルーブル美術館名誉館長監修のもと、選りすぐりの宝飾品と未発表のデザイン画など約300点を展示する。

特に、メゾンのシンボルでもある「ティアラ」は、1780年の創業時からあらゆる様式を反映してきたアイテム。《ナポリ王妃カロリーヌ・ミュラのバンドー・ティアラ》は皇帝の妹のために作られたもので、キューピッドなど「恋愛」にちなんだ神話のシーンが9つの沈み彫りで表されている。

また、トップ画像のティアラ「鮮紅色の情熱」は王権を意味するユリの花がモチーフ。ティアラの彩りと輝きは、いつの時代も女性をお姫様気分にしてくれるよう。

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 ナポレオン
左/フランソワ・ジェラール 《戴冠衣装の皇帝ナポレオン1世》1806年 油彩/カンヴァス パレ・フェッシュ美術館、アジャクシオ(C)Palais Fesch, musée des Beaux-Arts 右/アンリ・オーギュスト(金銀細工職人)、マリ=エティエンヌ・ニト、フランソワ=レニョー・ニト 《皇帝ナポレオン1世より贈呈された教皇ピウス7世のティアラ》 1804-1805年(後世に数回修正) ゴールド、シルバー、金箔、エメラルド、ラインストーン、真珠、合成石、カットガラス、シルクのヴェルヴェット、ラメ入りのゴールド、金属糸、木、紙 教皇庁聖具室、ローマ (C)Chaumet / Régis Grman

皇帝など高貴なメゾンの顧客たちを見ればフランスの歴史が分かる!?

展覧会の冒頭では、メゾンの顧客でもある高貴な人物にスポットを当てることで、フランスの歴史に深く関わってきたことがわかる。

例えば、《戴冠衣装の皇帝ナポレオン1世》に描かれた「戴冠式の宝剣」は、ショーメの創業者ニトの作品。この剣にはめ込まれた伝説的な140カラットのダイヤモンドは、現在ルーブル美術館に所蔵されている。

《皇帝ナポレオン1世より贈呈された教皇ピウス7世のティアラ》は、ナポレオンが戴冠式に出席した教皇に感謝を表す目的で注文したもの。今回の展覧会に際して、ヴァチカンではこのティアラを修復し、極上のエメラルドの上に乗せる十字架の制作を依頼したそう。

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 アクロスティック・ブレスレット
マリ=エティエンヌ・ニト 《皇妃マリー=ルイーズのアクロスティック・ブレスレット》1810年 ゴールド、ダイヤモンド、貴石 個人蔵(C)Droits réservés

愛のメッセージやモチーフなど、想いを形にしたジュエリーたち

プライベートなプレゼントとして注文されるジュエリーには、お祝いの気持ちや愛情表現など人生の喜びや深い想いを伝えるものも多い。ショーメの手によって、そんな愛のメッセージをまとったジュエリーの数々も紹介される。

ナポレオンが若き再婚相手に結婚のお祝いとして贈った《皇妃マリー=ルイーズのアクロスティック・ブレスレット》は、一見するといろんな宝石がランダムに並んでいるようだけど、実は宝石のイニシャルに秘密のメッセージを込めたもの。

上からナポレオンの名前と生年月日、マリー=ルイーズの名前と生年月日、そして2人が出会った日付と結婚式の日付が示されているそう。こうして見るとナポレオンは、アニバーサリーを大切にするロマンティストだったのかも。

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 ひいらぎ・はちどり
左/ジョゼフ・ショーメ 《ヒイラギの葉のブローチ》1890年頃 天然真珠、ダイヤモンド ショーメ・コレクション、パリ(C)Chaumet / Nils Herrmann 右/ジョゼフ・ショーメ 《ハチドリのエグレット》1880年頃 ゴールド、シルバー、ルビー、ダイヤモンド ショーメ・コレクション、パリ(C)Chaumet / Nils Herrmann

自然をテーマに、発想力と巧みな技術で作られた美しい動植物

ショーメが創業から大切にしてきたテーマのひとつは「自然」。動物や植物、昆虫などは、職人の手によってバラエティ豊かなジュエリーとして表現されている。

天然真珠とダイヤモンドでできた《ヒイラギの葉のブローチ》は、曲線や動きに満ちたヒイラギの葉が野生の力強さと繊細さを感じさせてくれる。クリスマスの象徴でもあるヒイラギの赤い実が、白く輝く真珠なのも、洗練された印象に。

ブローチや羽飾りのついたエグレットとしても着用できる《ハチドリのエグレット》は、本物の鳥の尾羽とジュエリー部分がみごとに調和した逸品。ルビーとダイヤモンドをすき間なく敷き詰めた巧みな石留め方法・パヴェセッティングで象られたハチドリのフォルムも美しい。

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 ショーメと日本
左/ジョゼフ・ショーメ《雷神、日本風ブローチ》1900年頃 ゴールド、オパール、ニコロアゲート、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド ショーメ・コレクション、パリ(C)Chaumet / Nils Herrmann 右/ショーメ 《日本に着想を得たネックレス》2018 年 グアッシュ ショーメ・パリ(C)Chaumet

日本文化の影響は昔も今も。華やかなメゾンの歴史を堪能して

展覧会のフィナーレを飾るのは、「ショーメと日本」をテーマにしたセクション。実はメゾンの創業者ニトは、マリー=アントワネット皇妃の日本漆器コレクションを高く評価していた。それ以降も、日本文化の影響は今日まで続いているという。

19世紀半ばのジャポニスム(日本趣味)に着想を得た作品なども制作されている。《雷神、日本風ブローチ》は4代目となるジョゼフ・ショーメの作で、左の雷神は雷を呼ぶ太鼓を持ってはいるけれど、なぜか侍の姿で着物姿の女性と向き合っているのが新鮮。

この展覧会のために制作されたハイジュエリーセットの一部《日本に着想を得たネックレス》は、幾何学的なデザインと自然の植物を組み合わせて、西洋と日本の文化が溶け合う。

1780年の創業から238年の歴史を持つショーメの、文字通り輝かしいジュエリーの歴史を堪能したい。

「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」の招待券を5組10名様にプレゼント

【応募方法】
1: OZmall東京体験公式Twitterアカウント「@OZmall_TOKYOex」をフォローしてください。
2: 下記の「Twitterで応募する」ボタンからツイートしてください。

【応募期間】
2018年5月21日(月)10:00~2018年5月28日(月)09:59まで
※上記期間以降の応募に関しましては抽選の対象外となります。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

【注意事項】
プレゼントにご応募される前に、下記【プレゼント応募条件】【当選者への通知・お願いについて】をよくお読みいただき、同意のうえ、ご応募いただきますようお願い申し上げます。

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ショーメ展 ポスター 

イベントDATA

イベント名
ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界-1780年パリに始まるエスプリ
開催場所
三菱一号館美術館
会期
2018/6/28/(木)~9/17(月・祝)
開館時間
10:00~18:00 金曜、第2水曜、9/10(月)~9/13(木)は21:00まで 
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(ただし、7/16、9/10、9/17と、トークフリーデーの7/30、8/27は開館)
観覧料金(前売)
一般1700円(1500円)、高校・大学1000円、小・中学生500円
ホームページ
「ショーメ」展 公式HP
三菱一号館美術館 外観

三菱一号館美術館

電話番号
0357778600 0357778600 ハローダイヤル
住所
東京都千代田区丸の内2-6-2 Map
交通アクセス
東京メトロ千代田線「二重橋前駅」1番出口より徒歩3分、都営三田線「日比谷駅」B7出口より徒歩3分、JR「東京駅」丸の内南口より徒歩5分 ほか

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※記事は2018年5月21日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります