ミケランジェロと理想の身体@国立西洋美術館 3点
美術展ニュース

貴重な傑作2点が初来日!上野の国立西洋美術館で企画展「ミケランジェロと理想の身体」

更新日:2018/05/07

中世のルネサンス時代を代表する芸術家、ミケランジェロ・ブオナローティ。彼が残した彫刻作品は世界に約40点しか現存していないこともあり、借用の困難なものばかり。それほど貴重な作品が2点同時に初来日する企画展「ミケランジェロと理想の身体」が2018年6月19日(火)から9月24日(月・休)まで、上野の国立西洋美術館で開催される。身体表現の美しさを求めて体現された、アートな男性美を堪能して。

ミケランジェロと理想の身体@国立西洋美術館《ダヴィデ=アポロ》
《ダヴィデ=アポロ》 ミケランジェロ・ブオナローティ 1530年頃 フィレンツェ、バルジェッロ国立美術館蔵 高さ147cm 大理石 Firenze, Museo Nazionale del Bargello / On concession of the Ministry of cultural heritage and tourism activities.

異例の傑作!?神秘のベールに包まれた《ダヴィデ=アポロ》

2018年6月19日(火)から9月24日(月・休)まで、上野の国立西洋美術館では企画展「ミケランジェロと理想の身体」を開催。日本初公開となるミケランジェロの大理石彫刻2点を軸に、古代ギリシャ・ローマ時代とルネサンス時代の作品約70点を展示する。

ミケランジェロの傑作のひとつ《ダヴィデ=アポロ》は、その名称が表すように「ダヴィデ像」なのか「アポロ像」なのか、神秘のベールに包まれた作品。なぜ、分からないのかといえば、ミケランジェロが作品の一部を未完成のままにしていたからだという。

男性が左手を伸ばして、肩に担いだ道具(武器)を取ろうとしているのだけど、この部分が未完成なために武器がなんなのか特定できない。投石器ならば巨人を石で仕留めたダヴィデだし、矢ならば弓の名手であるギリシャ神話の神・アポロのはず。こんなふうにテーマが特定できないのは、ミケランジェロの彫刻としては異例のこと。

また、この作品は、見る角度によって印象が多彩に変化するのもみどころのひとつ。力強さを持ちながら気品があり、躍動感とともに安らぎを感じさせ、清らかさのなかに色香がある。その見事な調和に、ミケランジェロが50代半ばを過ぎてたどりついた美の境地を見ることができる。

ミケランジェロと理想の身体@国立西洋美術館《若き洗礼者ヨハネ》
《若き洗礼者ヨハネ》 ミケランジェロ・ブオナローティ 1495-1496年 ウベダ、エル・サルバドル聖堂/ハエン(スペイン)、メディナセリ公爵家財団法人蔵 高さ130cm 大理石 Úbeda, Capilla del Salvador;Jaén(Spain), Fundacion Casa Ducal de Medinaceli / Su concessione del Ministero per i Beni e le Attivit à Culturali e del Turismo - Opificio delle Pietre Dure di Firenze

数奇な運命をたどって修復された初期の傑作《若き洗礼者ヨハネ》

もうひとつのミケランジェロ作品である《若き洗礼者ヨハネ》は、20才を過ぎたばかりの頃に制作したとされる初期の傑作。サン・ピエトロ大聖堂の「ピエタ」で世に知られる数年前というから、早熟の天才ぶりが分かる。

身体表現としては「洗礼者ヨハネ」を少年の姿にしているけれど、幼さを残しながらも、大人への成熟を感じさせるような肉体の生命力にあふれている。

この作品は、彫刻としてのすばらしさはもちろんだけど、その数奇な運命にも注目を。実は、フィレンツェの大富豪・メディチ家の注文によって制作された16世紀の前半に消息不明となり、約400年後の20世紀前半にスペインのウベダで見つかっている。ところが、ミケランジェロの作品だと分かった直後、スペインの内戦に巻き込まれて作品は粉々に。残されたのは、わずか14ピースの石片だけだったという。

破壊される前の写真をもとに、1990年代になってようやくイタリアで修復が始まり、復活した姿がヴェネツィアで公開されたのは2013年のこと。修復された作品はイタリアとスペインで公開されただけで、今も一般公開はされていない。それだけに、日本でこの作品に会える展覧会は貴重なチャンス。

ミケランジェロと理想の身体@国立西洋美術館《ミケランジェロの肖像》 
《ミケランジェロの肖像》 パッシニャーノ 17世紀初頭 個人蔵 120.5×95.5cm 油彩/カンヴァス

彫刻はもちろん、建築や天井画など展示が困難なミケランジェロ作品

その作品を海外の展覧会で見ることが困難なミケランジェロの作品。その理由は、彫刻作品の数が少ないからだけではない。例えば、彼が手がけた建築物は移動させることができないし、絵画の代表作であるシスティーナ礼拝堂の天井画などを展示することはできないから。

88歳の長寿をまっとうしたミケランジェロが、残した彫刻作品は約40点。なかでも、浮き彫りではなく、人物のまわり全体を彫って作品を独立させる大理石彫刻は、世界に30点余りしかない。それでも彼自身は、いろいろな才能がありながら「彫刻」にいちばん力を入れていて、自ら「彫刻家」と称していたという。

ミケランジェロと理想の身体@国立西洋美術館 《プットーとガチョウ》 《聖セバスティアヌス》
左/《プットーとガチョウ》 1世紀半ば ヴァチカン美術館蔵 61×63×44cm 大理石 Musei Vaticani, Città del Vaticano 右/《聖セバスティアヌス》 マリオット・アルベルティネッリ 1509 -1510年 個人蔵 130×45cm 油彩/板

古代ギリシャ・ローマとルネサンス作品で「理想の身体」を楽しもう

今回は、ミケランジェロの作品だけでなく、古代ギリシャの彫刻や壺絵、古代ローマ時代のポンペイの壁画なども展示。さらに、15世紀と16世紀のルネサンス時代につくられた、彫刻、油彩、素描、版画、工芸など「身体」をテーマにした多彩な作品も紹介することによって、2つの時代を比較しながら「理想の身体像」を堪能できる。

展覧会の前半では、子どもから少年、青年へと成長する過程で変化してゆく肉体の美や、完成されてゆく「顔」の表現などが、いろいろな作品を通してあきらかに。後半は、ミケランジェロ作品と彼に影響を受けた作品群なども紹介。

ルネサンスといえば女性の美に着目した展覧会が多いけれど、男性の裸体表現に焦点を合わせた展覧会は、これまでにない試み。ミケランジェロをはじめ、芸術家が理想としてきた男性の美ボディの歴史を楽しもう。

「ミケランジェロと理想の身体」の招待券を5組10名様にプレゼント

【応募方法】
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2: 下記の「Twitterで応募する」ボタンからツイートしてください。

【応募期間】
2018年5月7日(月)10:00~2018年5月14日(月)09:59まで
※上記期間以降の応募に関しましては抽選の対象外となります。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

【注意事項】
プレゼントにご応募される前に、下記【プレゼント応募条件】【当選者への通知・お願いについて】をよくお読みいただき、同意のうえ、ご応募いただきますようお願い申し上げます。

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ミケランジェロと理想の身体@国立西洋美術館 ポスター 

イベントDATA

イベント名
ミケランジェロと理想の身体
開催場所
国立西洋美術館 企画展示室
開催日程
2018/6/19(火)~9/24(月・休)
開催時間
9:30~17:30 毎週金・土曜日:9:30~21:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日、7/17(火) 
ただし、7/16(月・祝)、8/13(月)、9/17(月・祝)、9/24(月・休)は開館
観覧料金(前売)
一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円)
ホームページ
ミケランジェロと理想の身体 特設サイト
国立西洋美術館 外観

国立西洋美術館

電話番号
0357778600 0357778600 ハローダイヤル
住所
東京都台東区上野公園7-7 Map
交通アクセス
JR「上野駅」公園口出口より徒歩1分、京成電鉄「京成上野駅」より徒歩7分、東京メトロ銀座線、日比谷線「上野駅」より徒歩8分
(C)国立西洋美術館

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※記事は2018年5月7日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります