お話のモデルになった息子など作者たちの家族の物語も紹介
1926年に作家の A.A.ミルンと挿絵を手がけた E.H.シェパードによって誕生した「クマのプーさん」は、90年以上にわたって世界中で愛読されているロングセラー。
1973年、シェパードが、270点以上にもおよぶ原画や資料等を英国のV&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)に寄贈。今回の展覧会は、この貴重なコレクションを中心とした初の「クマのプーさん展」となっている。
プーとクリストファー・ロビンは、作者であるミルンの息子とそのぬいぐるみがモデルとなっているけれど、シェパードの絵は彼の息子のグレアムとそのおもちゃのクマからヒントを得ているとか。会場では、彼らの思い出の写真なども展示。ふたりの父親の愛情から生み出されたお話だと思うと、読んでいて温かい気持ちになるのも納得できる。
冒険の舞台となった百町森の地図は、ふたりが協力して作成
1925年から、作者のミルン一家は郊外の家で週末を過ごすようになり、息子のクリストファーは近くのアッシュダウンの森を探検するのが大好きに。家に戻ったクリストファーがその日の冒険について話したことから、「クマのプーさん」の物語も始まったという。
物語の舞台となっている「百町森」(100エーカーの森)は、今もロンドン郊外にあるこの森がモデルとなっていて、物語を書いたミルンと挿絵を手がけたシェパードは協力して地図を作成している。
この地図の中にもおなじみの場所が描かれているので、気付く人もいるのでは?
言葉遊びと繊細な描写、こだわりのレイアウトで読者を魅了
お話を本として出版するにあたり、ふたりは言葉と絵がどう配置されるか、というページレイアウトにもこだわったそう。そんなこだわりの詰まった独創的で遊び心に満ちた本は、初版から読者を魅了。
1926年の「クマのプーさん」から始まった本は、ミルンのたくみな言葉遊びといきいきとしたシェパードのイラストで人気を呼び、後に安価なペーパーバッグとしても販売されたことからますます読者が拡大。以後、絶版になったことはなく、世界の児童書の中でももっとも愛される本のひとつとなっている。
会場限定の公式グッズなど特別アイテムも要チェック
また、本の人気を見込んで、1930年にはアメリカの企業家がプーとその仲間たちの商品開発に着手。1966年にはディズニーでアニメ化され、私たちもよく知る世界中で大人気のキャラクターに。物語は50以上の言語に翻訳され、ぬいぐるみはもちろん、今ではティーセットから料理本まであらゆるものにプーの絵柄がついている。
今回は、展覧会公式グッズとしてピンバッジやトートバッグなどが登場。ここでしか手に入らない、会場限定の特別なアイテムに注目したい。
また、2019年2月8日(金)まで、「数量限定グッズセット前売券」(2200円、一般のみ)も販売される。このチケットには、V&A直輸入の「ピンバッジ」(1200円)が付いていておトクだけど、数量限定で売り切れ次第終了となるので、気になる人は早めにチェックを。
物語の誕生の秘密から直筆の原画や貴重な資料まで、「クマのプーさん」の全てが分かる展覧会を満喫して。
イベントDATA
- イベント名
- クマのプーさん展
- 開催場所
- Bunkamura ザ・ミュージアム
- 会期
- 2019/2/9(土)~4/14(日)
- 開館時間
- 10:00~18:00 毎週金・土曜は21:00まで(入館は各閉館時間の30分前まで)
- 休館日
- 2019/2/19(火)、3/12(火)
- 入館料(前売)
- 一般1500円(1300円)、大学・高校生900円(700円)、中学・小学生600円(400円)、親子券1600円(1400円)
※学生は要学生証提示(小学生を除く)
※親子券は小・中学生1名と一般1名のセット券
スペシャルチケット「数量限定グッズセット前売券」2200円
※V&A直輸入の「ピンバッジ」(1200円)がセット、一般券のみ
※販売期間2019/2/8(金)まで
- ホームページ
- クマのプーさん展 公式サイト
Bunkamura ザ・ミュージアム
- スポット名
- Bunkamura ザ・ミュージアム
- 電話番号
- 0357778600 0357778600 ハローダイヤル
- 住所
- 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F Map
- 交通アクセス
- 東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」3a出口より徒歩5分、JR「渋谷駅」ハチ公口・東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分
※渋谷駅・宮益坂口より無料シャトルバスあり
- ホームページ
- Bunkamura ザ・ミュージアム HP
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