オズモール、甲斐みのり/ヒカミヤの「鬼っこお豆セット」

鬼も一緒におやつの時間。ヒカミヤの「鬼っこお豆セット」

更新日:2020/12/25

OZmagazine TRIPで好評連載中の「さて、おやつにしますか」は、文筆家・甲斐みのりさんが教える、旅の目的になるおやつの話。第11回目は京都府・福知山市にある「ヒカミヤ」で販売中の「鬼っこお豆セット」をご紹介します。

鬼っこお豆2個セット1300円

「福は~内、鬼も~内」、みんな仲よくお豆をぽりぽり

大正時代を舞台に、家族の仇を打つために鬼と戦う主人公が描かれた漫画が大ヒットしている。日頃、流行りにうとい私でさえ、ストーリーや登場人物の名前や衣装を覚えるほど日常に浸透しているのだ。日本では古くから、疫病は鬼がもたらすと考えられ、魔物の目「魔目」を封じるため、季節の変わり目に豆を投げたのが節分の豆まきの起源とも言われる。この漫画では、人も鬼もそれぞれが抱える背景や感情を隔てなく描いていることが、多くの人の心を揺り動かしているようだ。

ときを同じくして出合ったのが、酒好きの鬼・酒呑童子が隠れ住んだ伝説が残る、京都府福知山で新たに誕生した豆菓子。オリジナルブランド「ONI MO UCHI」を立ち上げ、甘しょっぱい青のり醤油と甘い砂糖まぶし、2種類のお菓子を考案したのが、昭和風情が残る商店街の元はきもの屋だった建物で、デザイン業&月イチ開店の雑貨店「ヒカミヤ」を営むデザイナー・スワミカコさん。「鬼もみんなで仲よくおやつを食べたいはず」という優しい気持ちも、素朴な味とともに、ポリポリッと嚙み締めます。

取材・文/甲斐みのり 撮影/鍵岡龍門

おやつDATA

鬼っこお豆セット
ヒカミヤ
住所/京都府福知山市下新1番地
価格/2個セット1300円
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ヒカミヤ

PROFILE

甲斐みのり(かい・みのり)
文筆家。旅や散歩、お菓子や地元パン、クラシック建築やホテル、雑貨屋や暮らしなどを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。各地の観光パンフレットも手がける。著書は『地元パン手帖』『お菓子の包み紙』『アイスの旅』(ともにグラフィック社)など40冊以上。

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Loule

この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「客室露天のある宿へ」

OZmagazine TRIP「客室露天のある宿へ」

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発売日/2020年12月7日(月)
定価/800円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなど

※OZmagazine TRIP(2020年7月7日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2020年7月7日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください

※記事は2020年12月25日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります