Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022 PC

デザインにサステナブルな未来へのヒントが!東京ミッドタウンの「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022」

更新日:2022/10/21

六本木の東京ミッドタウンは、15回目となる秋のデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022(東京ミッドタウン デザインタッチ)」を、2022年10月14日(金)から11月3日(木・祝)まで開催する。今年は「環(めぐ)るデザイン」をテーマに、デザインを通してサステナブルな未来を考えるヒントが盛りだくさん。国内外で注目のデザイナーや建築家からのメッセージを、作品から感じ取って。

うみのハンモック
「うみのハンモック」時間:11:00~21:00 場所:芝生広場

海の波をモチーフにした巨大なインスタレーション「うみのハンモック」

芝生広場に登場する約36m×約12mの巨大なインスタレーション「うみのハンモック」は、建築家として活躍する永山祐子さんの作品。

連なるハンモックを遠くから眺めると、大きな波や小さい波が広がっているように見える。実際にハンモックの上で寝転んだり、タープの下でピクニックもできるのも楽しい。

ハンモックの素材には、廃棄された漁網を再生してアップサイクルした糸を利用。海洋汚染や生態系への大きな影響が問題となっている海洋ゴミの問題を、循環のデザインにのせることで新しい価値と役割を与えて、“めぐる”モノとして人々につなげる。

「サステナブルということが、喜びや楽しさにつながるといいな、という思いがあります」と作者の永山さん。

夜はライトアップするので、ハンモックの上で夜風を感じる大人のデートにもおすすめ。

F.A.R.M.-Future Agricultural Rights for Mankind-
「F.A.R.M.-Future Agricultural Rights for Mankind-」時間:11:00~21:00 場所:ミッドタウン・ガーデン

栽培ユニットで都市型農業の可能性を探る「F.A.R.M.-Future Agricultural Rights for Mankind-」

ミッドタウン・ガーデンには、農業の新しい可能性を探る実験的インスタレーション「F.A.R.M.-Future Agricultural Rights for Mankind-」が設置される。クリエイターは、蘆田暢人さん、オオニシ・タクヤさんらによる「建築家集団/デザインユニット・ENERGY MEET」。

農業に必要なさまざまな要素を分解してユニット化し、ブロックのように組み合わせ積み上げていくことで、農業という循環系システムを簡単に構築できるようにデザインされている。

栽培ユニットは、農園が垂直に立ち上がったような都市型農業のスタイルを表現。それぞれのユニットでは、土壌栽培や水耕栽培をはじめ、水耕栽培と魚の養殖を掛け合わせた次世代の循環型農業「アクアポニックス」や、ソーラーパネル&LEDなどがあり、立体的に展開する。

作品が農業への意識を高めるきっかけになれば、と語るクリエイター。楽しみながら、農業の未来に思いを馳せるのもいい。

「as it is. -equilibrium flower-」
「as it is. -equilibrium flower-」時間:11:00~21:00 場所:ミッドタウン・ガーデン

花のようなオブジェが環境に溶け込む「as it is. -equilibrium flower-」

デザインスタジオ・TAKT PROJECTが展開する「as it is. -equilibrium flower-」では、ミッドタウン・ガーデン内に約2000個の花のようなオブジェが登場する。

このオブジェは、独自に開発した「熱で硬くなる生地」に部分的に熱をかけることで、硬くて柔らかい花のような形に仕上げたもの。

さらに、ミッドタウン・ガーデン内の植物を使って草花染めをすることで、この土地との結びつきも加え、工業的な素材に“新たな意味”を持たせたインスタレーションとなっている。夜にはライトアップも。周囲の環境と共鳴しながら咲き誇る花の姿を体感して。

「Life Beat」
「Life Beat」時間:11:00~20:00 場所:ガレリア2F Iucien pellat-finet横

鼓動で明滅する光に生命の多様性を感じる「Life Beat」

ガレリア2階では、アーティスト、デザイナー、テクノロジストからなるクリエイター集団CORNER(若田勇輔さん・金澤佐和子さん・田羅義史さん・岩﨑有紗さん・長屋弘さん)によるインスタレーション作品「Life Beat」を展示。

「Life Beat」とは、まさに生命の鼓動の意味。作品は、一定の距離近づくと、人間の形をしたオブジェに鼓動のライトが灯り、人間の平均的な心拍リズムで明滅する。そして、周りの動物たちも鼓動ライトが明滅し、共鳴するというもの。

その光の集合体が同一方向へ歩く様子から「人間だけでなく多様な生物の関わり合いによって生命が続いていく」ということを伝えているのだとか。

そのほかにも、東京ミッドタウンのプラザB1で、才能あるデザイナーやアーティストとの出会い、応援、コラボレーションを目指して、デザインとアートの2部門で開催するコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2022」で入賞した作品が並ぶなど、アート尽くしに。

五感で感じられるサステナブルなアートイベントで、芸術の秋を満喫してみるのはいかが。

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イベントDATA

イベント名
Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022
開催場所
東京ミッドタウン各所
開催日程
2022年10/14(金)~11/3(木・祝)
ホームページ
Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022 特設サイト

DATA

スポット名
東京ミッドタウン
電話番号
0334753100 0334753100 東京ミッドタウン・コールセンター(11:00~20:00)
住所
東京都港区赤坂9-7-1 Map
営業時間
ショップ 11:00~20:00、フード&カフェ 11:00~21:00、レストラン&バー 11:00~23:00
※営業時間の異なる店舗もあり
交通アクセス
都営大江戸線「六本木駅」8番出口より直結、東京メトロ日比谷線「六本木駅」より地下通路にて直結、千代田線「乃木坂駅」3番出口より徒歩3分、南北線「六本木一丁目駅」1番出口より徒歩10分
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の一例
・入口に赤外線サーモグラフィカメラを設置
・レジ・カウンター・席にパーテーションもしくはカーテンなどの間仕切り設置
・スタッフの検温実施、健康状態チェック、手洗い・うがい・消毒の徹底
※2022/10/12取材時点
駐車場
300円/30分、年中無休24時間営業
ホームページ
東京ミッドタウン 公式ホームページ

WRITING/NAOKO YOSHIDA

※記事は2022年10月21日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります