「口臭の原因としては、全身の病気が関連しているものもありますが、多いのはやはり歯周病由来です」と、大岡先生。歯周病の対策には、日頃のお手入れを効果的に行うことと、定期的に歯科医院で歯のクリーニングを行うことの2本立て。でも、とくに大切なのは日頃のお手入れの状態なのだそう。
「歯磨き」という言葉から歯の表面を磨き上げるイメージが先行しがちだけれど、歯周病予防には歯肉(歯ぐき)の「ブラッシング」も適切に行うことが肝心。歯の白い部分をいくらキレイに磨いても、歯周病への予防効果はほとんどゼロというから驚き。
丁寧に歯磨きをしているのに口臭が気になるという人は、歯ブラシを入れる場所が少しズレている可能性が大。歯の表面を磨くだけでなく、歯肉のブラッシングもあわせて行って。歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの間に当て、やさしい圧で細かく動かしていくのがおすすめ。
教えてくれた人
大岡洋さん
大岡歯科医院院長。1997年 東京歯科大学卒業。2002年ハーバード大学歯学部・公衆衛生学部大学院(予防歯科学専攻)修了、日本人歯科医師として初めて予防歯科で理学修士を取得。現在、東京歯科大学非常勤講師、および国際歯科学士会(ICD)の理事を務める。著書に『「歯みがき」するから歯は抜ける』(現代書林)。
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WRITING/ATSUKO HABU