おりものは、子宮・頸管・膣・外陰部から出た分泌物のこと。菌の侵入を防ぐ働きがあり、女性の体にとって非常に重要な役割をしている。
おりものの量には個人差があるので具体的に何ccとは言えないけれど、おりものの量が多いからといって病気とは限らない。「下着に付く程度や、おりものシートにおさまる量であればまったく問題ありません」というから、この記事を読んでいる多くの人はちょっと安心したはず。
また、20~30代は他の年代と比較して量が多めとのこと。そのほか、排卵期にはホルモンの影響でおりものが増える。「おりものは女性の体に必要な働きをしているので、ある程度の量が出るのは普通のことなのです」と中村先生。経血に比べるとやや地味な存在のおりものだけれど、これからは見方が変わりそう!
注意したいのは、急に量が増えたり、いつもより黄色い、またはかゆみやニオイを伴う場合。普段と様子が違う場合には、感染症の可能性もあるので、婦人科を受診するのがおすすめ。
教えてくれた人
中村はるねさん
銀座に婦人科クリニックを開業して20年以上。丁寧な診察はもちろん、患者の小さな不安にも寄り添い応えてくれる。クリニックには毎週火曜日と第4土曜日は東西洋の漢方医がおり、漢方処方なども可能で、1人ひとりに合った提案をしてくれるのが魅力。
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WRITING/ATSUKO HABU