日本最大のアートフェス!心が解放される、新潟「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」へ

更新日:2018/08/10

新潟・越後妻有を舞台にした、3年ごとのアートフェス「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」が今年も開催。現在日本各地で盛り上がっている、地域や町の特色を活かしたアートを楽しむ芸術祭たちは、2000年に開始したこの「大地の芸術祭」の成功を受けて始まったものが多いそう。のどかな里山、おいしい旬の食材、そして現地の人たちとの触れ合いを楽しめる越後妻有の贅沢なアート旅へ、さあ出かけよう。

MADアーキテクツ《ライトケーブ/マ・ヤンソン》/中里エリア(2018年)

大地もまるごとアート!新旧の注目作品をチェック

イリヤ&エミリア・カバコフ《人生のアーチ》
松代エリア(2015年)

大地の芸術祭のシンボル的作品のひとつ《棚田》を手がけた、カバコフ夫妻の越後妻有15年ぶりの作品。アーチに配置された5体の像は、誕生から終末まで人生におけるそれぞれの段階を視覚化したもの。遠くに見える山並みや、アーチの周りの草花など周囲の環境も併せて鑑賞してみよう。

住所/まつだい「農舞台」(新潟県十日町市松代3743-1)周辺
アクセス/まつだい駅より徒歩20分

エマ・マリグ《アトラスの哀歌》/十日町北エリア(2018年)

17歳でチリから亡命した経験を持つ作者が、高?(こうりょう)神社の拝殿内に制作。地球儀を模した作品は、船や地図、言語などが描かれた紙やガーゼが幾重にも重なって張られ、中心にともる光により淡く幻想的に浮かび上がる。巨木が並び、沢のせせらぎの音が心地よい神社そのものも心が洗われる場所。ゆっくりと周辺も散策してみよう。

住所/新潟県十日町市中条乙2581 高?神社内
見学可能時間/10:00~17:30
アクセス/魚沼中条駅より徒歩15分

MADアーキテクツ《ライトケーブ/マ・ヤンソン》/中里エリア(2018年)

越後妻有の人気スポットで、日本三大渓谷のひとつでもある清津峡。この渓谷を鑑賞するために造られた全長750mのトンネル内にあるのが、今年の新作《ライトケーブ》。特に、トンネル終点のパノラマステーションは、山々の緑や荒々しい岩肌、そして青空が、鏡面仕上げの天井や水盤に映り込んだ驚きの空間。渓谷の絶景と幻想的な空間の違いを楽しんでみよう。

住所/新潟県十日町市小出癸2126 清津峡渓谷トンネル内
TEL.025-763-4800
開抗時間/8:30~17:00(最終入抗16:30)無休
入抗料/800円(芸術祭会期中パスポート提示で無料)
アクセス/十日町駅よりタクシーで約30分、越後湯沢駅より森宮野原行き急行バスで約25分、清津峡入口下車徒歩30分

淺井裕介《チョマノモリ》/十日町南エリア(2015年)

芸術祭の拠点施設「キナーレ」の近くの路地や広場にほどこされた、全長170mに及ぶ地上絵。作品作りには町の人も参加した。十日町の特産品のひとつ、越後縮の材料に使われていた「苧麻」をテーマに生まれた空想の生き物たちが、生き生きと十日町の町中で踊り出す。

住所/越後妻有里山現代美術館「キナーレ」横
アクセス/十日町駅より徒歩11分

大地の芸術祭グッズをピックアップ

雪男サイダー(302円)

新潟は魚沼の銘酒、鶴齢や雪男シリーズの仕込み水を使用して作られた甘さ控えめサイダー。リキュールや焼酎を割ってもおいしい。この地域にいると伝えられた雪男は、にぎり飯をもらうかわりに荷物を運び、道案内をしてくれる親切さん。

《kobito no tane/choma》(864円)

淺井裕介の作品《チョマノモリ》の制作の際に残った白線素材のかけらや、かわいいモンスターのカッティングシート、作家からの手紙など、作品の関連グッズがぎゅっと詰まったマッチ箱サイズの箱(キナーレショップ限定発売)

はっか糖 ミルク(270円)

十日町に古くから伝わる伝統菓子、はっか糖がかわいいパッケージで登場。口に含むと牛乳のやさしい甘さと香りとともに、スーッとしたすがすがしい清涼感がやってくる。ミルクのほか抹茶やしょうが、ハーブミックスなどのフレーバーもあり。

「大地の芸術祭」と一緒に体験したい!ふたつのアートスポット

水と土の芸術祭2018

「私たちはどこから来て、どこへ行くのか~新潟の水と土から、過去と現在を見つめ、未来を考える~」を基本理念に、3年に1度開催される芸術祭。市民プロジェクト、アートプロジェクトなど、水と土に関わる多くのプロジェクトが繰り広げられる。アート作品の鑑賞には、期間中運行する「みずつちシャトル便」の利用がおすすめ。

会場/新潟市全域
TEL.025-226-2629
開催期間/~2018年10月8日(月・祝)
入場料/一般1500円ほか

現美新幹線

土・休日を中心に越後湯沢・新潟間を1日3往復する新幹線で、各車両にはアーティストが手がけた写真や映像ほか幅広い現代アート作品を展示。新潟にまつわるスイーツやコーヒーなどを販売するカフェ車両も。7月28日(土)からは16号車のアート作品をリニューアル。移動時間も芸術に触れる、充実のアート旅へ出かけよう。

運行区間/新潟駅~越後湯沢駅(土・休日中心に運転)
所要時間/約50分
乗車料金/乗車券+指定特急券(11号車のみ)または自由席特急券で乗車可能


※新潟「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」紹介記事の詳細は2018年8月10日発売のオズマガジン「楽しいアート特集」P.36~P.45に掲載されています。

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018

(だいちのげいじゅつさい えちごつまりアートトリエンナーレ2018)

スポット名
越後妻有里山現代美術館「キナーレ」(芸術祭拠点施設)
電話番号
0257572637 0257572637 (大地の芸術祭 実行委員会事務局)
住所
新潟県十日町市本町6 Map
開催期間
~2018年9月17日(月・祝)
開催エリア
越後妻有地域全域(十日町市・津南市)
展示作品について
作品数/378点、参加アーティスト組数/335組
作品鑑賞パスポート価格
前売券/一般3000円、高・専・大学生2500円
当日券/一般3500円、高・専・大学生3000円
交通アクセス
電車/東京駅から上越新幹線で越後湯沢駅まで。北越急行ほくほく線に乗り換え、十日町駅で下車(約1時間50分)
ホームページ
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018

東京近郊で開催!心ときめくアートの世界へ

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撮影/清永洋 取材・文/石部千晶、浦島茂世

※記事は2018年8月10日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります