横浜ベイクォーターの魅力再発見
海を臨む抜群のロケーションが光る横浜ベイクォーター。ゆったりとしたスペースの広場や、緑豊かな屋上庭園など、自然光の差し込む明るい空間はまさに憩いの場所。レストランも多彩で、テラス席を持つお店が多く、心地よい海風を感じながらランチやディナーをいただける。そんな横浜ベイクォーターの魅力を、施設で働く方々に紹介してもらいました。
更新日:2020/03/12
スタッフに聞きました!横浜ベイクォーターの知られざる魅力
【TIPS01】客船をイメージしたくつろぎの空間でショッピングやアートを楽しむ

横浜ベイサイドエリアの再開発の先駆けとして2006年に誕生した「横浜ベイクォーター」。まるで停泊する客船のように見える白亜の建物は、安藤忠雄氏の双子の弟である北山孝雄氏のプロデュースによるもの。「施設全体を飽きずに散策いただける、独特なつくりのモールです。特徴的なのは、曲線を多用した海辺の広場や路地のような通路。オープンエアなので、海・光・風を感じながらショッピングや食事を楽しめます」と語るのは、開業当初から在籍する唯一のスタッフである企画運営部の田中智枝さん。
元々は倉庫として使用していた海を臨む敷地に、2階から7階までファッション、インテリア、飲食など約80店舗が集結。「壁や天井、床などにスウェーデンの代表的デザイナー、ニーナ・ヨブスによる鳥・木・葉・雲のグラフィックデザインが施されています。また、3~5階の壁面には若手アーティストの作品などを順次展開する空間『ギャラリーBOX』もあるのでぜひチェックしてみてください」。館内のBGMもこだわりのひとつ。インフォメーションカウンターで約2カ月先のリクエストを受け付けているそう。
2019年春には、10店舗が新たにオープン。ニューヨーク・ブルックリン発の人気ビストロ「BUTTERMILK CHANNEL」(バターミルク チャネル)や、ニコアンドが手掛ける初の洋食レストラン「ニコアンドキッチン」などの注目レストランの登場によってさらに充実した”食”ジャンルは見逃せない。
横浜駅のきた東口Aから歩道橋「ベイクォーターウォーク」で徒歩3分という好アクセスも嬉しいポイント。「各階にひと休みできるベンチを置いたり、ベビーカーが移動しやすいよう通路を広めに設定したりと、工夫しています。2016年には、“横浜親子のマストプレイス”をテーマに、親子向けのショップや室内遊び場を備えた『スマイルキッズステーション』を4階にオープンしました。無料の休憩スペースなどもあり、周囲に気兼ねなく過ごせる空間として好評をいただいています」。
田中さんもお気に入りの屋上庭園

「いつ来てものんびり過ごせる“公園のような場所”を目指す横浜ベイクォーターの象徴的スポットです」と、田中さんが案内してくれたのが「屋上庭園 ベイガーデン」。東エレベーターで6階に上がると見晴らしのよい庭園が現れる。芝生が広がるプレイスペースには、約30種類、計2000株の草花や樹木が植樹されていて、1年を通して四季の彩りを感じられる。
「ゆったりお過ごしいただけるよう、ベンチも豊富に設置しています。心地よい潮風を感じながらテイクアウトしたランチを楽しんだり、おしゃべりに花を咲かせる光景をよく見かけます」。
2014年のリニューアルでペットエリアもオープン。犬が自由に遊べるスペースや専用のシャワーも完備されていて、近隣の愛犬家に喜ばれている。「利用は10時から22時(ペットエリアは17時)まで可能なので、運河に架かるみなとみらい大橋やみなとみらいエリアのビル群の夜景も堪能してください」。
【TIPS02】海を臨むテラスで、スペシャルな料理と贅沢な時間を満喫する

施設内の飲食店は約30店舗。そのうち1/3は横浜初出店というラインナップが食通をも惹き付ける。そんな魅力的なレストランの誘致、営業管理などの業務を行うのが橋本成晃さん。入社以来、施設管理や館内の演出・工事に従事し、2018年春から飲食店を担当している。「近隣の方や周辺オフィスで働くリピーターの方が多いので、毎日通いたくなる、スペシャル感のある店舗を揃えるよう意識しています」。
2階から5階に点在する飲食店は、イタリアン、フレンチ、グリル、エスニック・中華、ハワイアン、和食、寿司、カフェと多彩。「館内で一番多い客席数を持ち、本場ブラジルのサンバショーなどのエンタメも楽しめるシュラスコ店「RIO GRANDE GRILL」(リオグランデグリル)や、世界中のおいしいものを食べ歩く「成城石井」のバイヤーが目利きするワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」(ルバーラヴァンサンカンドゥアザブトウキョウ)など、ひと味違ったラインナップが魅力。他にも、ニコアンドの洋食レストラン「ニコアンドキッチン」や、インテリアショップに併設された『tables cook&LIVING HOUSE』(タブレス クックアンド リビング ハウス)、ロサンゼルスで行列のできるカフェ「Urth Caffe」(アースカフェ)など、横浜初出店、新業態の店舗が多いのが特徴です」。
支持を集める理由は、海を臨める抜群のロケーション。「こちら(写真)の『babel bayside kitchen』(バベル ベイサイド キッチン)をはじめ、レストランの約8割が海を臨むテラス席を用意しています。店内も壁一面がガラス張りになっているので開放感があり、長居するお客さんが多いですね。特におすすめなのは夏。クラフトビールを飲みながら心地よい時間が過ごしてみてはいかがですか?」。また、テラス席ではペットと一緒に食事ができるのもポイント。「横浜ベイクォーターは開業当初からペットフレンドリーな施設をめざしています。ワンちゃんも一緒に家族全員で食事を楽しんでもらえたら嬉しいです」。
キッズメニューやキッズ用のイス、食器を用意する店舗が多いのも家族連れには嬉しい。「インフォメーションカウンターでは、キッズメニューの一覧を入手できるのでぜひ活用してください」。不定期でフェアの開催も。今後の横浜ベイクォーターからも目が離せない。
橋本さんイチオシのクセになる1皿

施設内のグルメを熟知した橋本さんのイチオシは、ランチもディナーも人気のタイ料理店「チャオタイ」の汁なしガパオ麺「バミー ヘーン ガパオ ガイ」(913円)。「ガパオライスは一般的ですが、麺と食べるガパオは新鮮で、一度食べたらハマってしまいました」。もちもちとした食感の特製玉子麺と、ちょっぴりスパイシーなスウィート大豆ソース味の挽肉のバジル炒めが相性抜群。鶏肉(ガイ)と豚肉(ムー)からチョイスでき、橋本さんのおすすめは鶏肉。「トッピングの半熟目玉焼き(プラス99円)と絡めて食べるとまろやかさがアップしますよ」。
そのほか、隠れ名物メニューもご紹介。旭川ラーメンの有名店「梅光軒」がプロデュースする新業態の鉄板焼き店「北海道ファインダイニング カムイ」から。「梅光軒のラーメンも食べられるのですが、通常は醤油ダレの提供なんです。ただし、『味噌ありますか?』と尋ねると、裏メニューの味噌ラーメンを出してくれるときが。本場・北海道の味わいがじわりと染みわたる味です」。
【TIPS03】子供から大人まで大満足!ワクワクするイベントが目白押し

横浜駅から直通の3階には、吹き抜けになったメイン広場とゲート広場が設置され、さまざまなイベントが開催される。多彩なイベントを紹介してくれるのは、2016年6月からインフォメーションを担当する遠藤美姫さん。来店する子供たちからも慕われるやさしい人柄と明るい笑顔がチャームポイント。「恒例イベントの中で人気なのが毎月第4日曜に開催する『青空個展シーサイドマーケット』で、月毎のテーマに合わせてハンドメイド作家さんが集まるクラフトマルシェです。手作りの一点物を、作り手さんとお話しながら探してみてください」。
不定期で行われているのが、メイン広場の海側にスクリーンを立てて実施する野外映画上映会。「ファミリーの方も多いので、子供から大人まで楽しんでいただけそうな作品を選んでいます。夜景を眺めながら、開放感のある屋外の空間で観る映画はひと味違います」。
夏休みの子供向けイベントや、メイン広場に高さ8mもあるモミの木のツリーが設置されるクリスマスなど、季節イベントも充実。「七夕の時期は、インフォメーションカウンターに設置した笹に、お願いごとを書いたたくさんの短冊が飾られます。こちらは催事後に地元の大綱金刀比羅神社でお焚き上げしています。クリスマスのイベントでは、きらびやかなライトが輝くツリーの下に、ミニチュアハウスの『サンタクロースタウン』が作られるんですよ。他にも、点灯式やライブ、ワークショップなど、クリスマスならではの催しが盛りだくさんです」。
また、親子で楽しむ「キッズワークショップ」やミニSLに乗って館内を10分間走行する「ハッピートレインツアー」(1回100円)など子供向けのイベントも充実。「横浜ベイクォーターを訪れたことのない人にとっての“きっかけ”に、そして毎日来てくださる方の楽しみになれたらと思っています」。
遠藤さんおすすめの夏恒例イベント

「私も毎年心待ちにしているイベントです!」と遠藤さんが絶賛するのが夏恒例のビアガーデン。「テーマは毎年変更され、2019年は北海道をテーマに、黒毛和牛の焼肉が楽しめる“北海道 空の下ビアガーデン”を開催しました。こだわりのお肉はもちろん、十勝産の枝豆や、ほっくり甘い“インカのめざめ”のフライドポテトなどサイドメニューも充実しています」。
人気の秘訣は夜景の美しさ。「特にメイン広場からの夜景はビルの明かりが海面にきらめいて格別です。冷えたビールもおいしいですが、ソフトドリンクの飲み放題も豊富なラインナップをご用意していますので、ぜひ雰囲気に酔いにいらしてください!」。期待が高まるビアガーデン、横浜ベイエリアの夜景とお酒に酔いしれながら、夏の夜を満喫しよう。
Data & Access

■住所
神奈川県横浜市神奈川区金港町1-10
■営業時間
ショッピング:11:00~20:00(4Fキッズフロアは10:00〜19:00)
レストラン:11:00~23:00(一部カフェは7:00~、店舗により異なる)
■定休日
不定休
■アクセス
JR・東急・京急・相鉄・横浜市営地下鉄・横浜高速鉄道「横浜駅」きた東口Aから歩道橋「ベイクォーターウォーク」で徒歩3分
■駐車場
利用時間:8:00~23:00(出庫は24:00まで)
駐車料金:30分300円。1店舗3000円以上の購入で1時間無料。2店舗目以降は各店舗3000円以上の購入で1時間の駐車サービス券をお渡し
収容台数:730台
迷わずに行けるアクセス!
横浜駅から行く場合は、ベイクォーターへ向かう歩道橋「ベイクォーターウォーク」を渡るのがおすすめ。JR・京急は北改札、東急東横線・みなとみらい線は正面改札を出て「きた東口A」に。階段・エスカレーター・エレベーターで上へ登るとベイクォーターウォークが見える。道なりに約3分歩くと横浜ベイクォーター3Fに到着。
お子様連れに嬉しい設備をチェック!
・ベビーカーの貸し出し:3F インフォメーションカウンター、1F 駐車場ロビー、1F~3F 東エレベーターホール、3F 北エレベーターホール
・授乳室:4F 西、4F スマイルキッズステーション、5F 北(いずれもオムツ交換台、給湯器あり)
・親子休憩室:4F スマイルキッズステーション(電子レンジも使用可能)
・子供トイレ:5F 西 多目的トイレ内
WRITING/NAOMI TERAKAWA PHOTO/MIHARU KIMURA
横浜ベイクォーターは、レストラン・ファッション・インテリアなど多彩なショップが並ぶ、海に面した商業施設です。施設の2階にはシーバスの乗り場が。レストランの種類は特に豊富で、ランチやディナー、カフェでの休憩タイムにぴったり。テラス席にペットを連れて入れるお店もあります。アクセスは、横浜駅きた東口Aから「ベイクォーターウォーク」を利用するのがおすすめ。そごう横浜にも直結しています。
(取材撮影:2018年/更新:2020年)