奈良県奈良市、手仕事、秋旅、オズモール、オズマガジントリップ

【奈良県・奈良市】靴下の名産地・奈良へ。日常を彩る手仕事に出会う旅

更新日:2023/09/26

歴史ある町並みやレトロな商店街が点在し、町歩きが楽しい奈良。そんな奈良には、暮らしに身近な手仕事がたくさんあるって知ってた? この記事では、日本一の生産量を誇るこだわりの靴下と、毎日を彩る素敵な手仕事ものを扱うショップをご紹介。

左/オーガニックコットン100%のかかとあきレッグウォーマー1980円 右/「ORGANIC GARDEN」鹿の子編みソックス各1650円、写真左の茶綿、中央の生成りは綿の色をそのまま、右は天然の彩は土にで染めた糸を使用

足を優しく包み込む愛用したくなる1足を

神社仏閣が数多く残る歴史的観光地·奈良。そんな奈良の手仕事というと、高尚な工芸品のイメージがあるけれど、実は暮らしに身近なものもたくさん。そのひとつが、奈良県が日本一の生産量を誇る靴下だ。

ならまちの一角に佇む古民家を改装した「糸季」は、1921年創業の靴下メーカー「ヤマヤ」のフラッグシップショップ。工場のある広陵町は、奈良の靴下製造の中心地。明治時代初期に綿花の栽培が盛んになり、やがて農家の人々の副業として靴下が作られるように。その後、近隣の地域にも広まって一大産地となった。

左/細い糸で編むとやわらかな風合いの靴下に 右/こちらは60年ほど前の靴下編み機。伸縮性のほどよい靴下ができるそう

なかでも「ヤマヤ」はその中核を担ってきた存在。今から30年ほど前、輸入の靴下が増え、多くの工場が廃業していく中、「自分たちらしいものづくりを続けていきたい」との思いから、自社ブランド「Hoffmann」を立ち上げ。当時の日本ではまだ珍しかったオーガニックコットンに着目し、独自の靴下を作り続けている。

そんな靴下の魅力を発信するための場として2013年に「糸季」をオープン。店内ではカラーバリエーション豊富な「Hoffmann」と、オーガニックコットンや自然の染料にこだわった「ORGANIC GARDEN」のふたつのファクトリーブランドの大半の商品を展開。デザイン、色、素材感、編み方など実にさまざまなタイプが揃い、靴下選びにワクワクする。

左/オーガニックコットンのレギンス4400円、パイルはらまき1790円 右上/「Hoffmann」は色やデザインが多彩。綿、リネン、ウールなど素材もいろいろで、季節限定のアイテムも登場 右下/靴下のつま先を縫うときは専用のミシンで

「店名には、季節に合わせた靴下を提案したいとの思いも込めました。例えば暑い時期はリネン素材のもの、寒いときはヤク(極寒の地に生息する牛の仲間)の毛やウールで編んだものを。また、外出先や職場では足にフィットするハイゲージ編み、家ではリラックスできるよう、ざっくりとしたローゲージ編みの靴下。この店が好みはもちろん、季節やシーンに合わせて靴下を選んで、楽しんでもらえるきっかけになったら嬉しいですね」と、4代目を担う専務の野村泰嵩さん。普段の暮らしはもちろん、旅に欠かせないアイテムにもきっとなる、とっておきの1足を探してみたい。

糸季

しき
TEL.0742-77-0722
住所/奈良県奈良市高御門町18
営業時間/10:00~17:30(季節により変動あり)
定休日/不定休
アクセス/近鉄奈良駅・JR奈良駅より徒歩15分

日常を彩る、奈良の手仕事のお店

左/陶芸家・武田さんは自身が考案した燈火器で空間演出も手がける 右上/豆皿各880円。武田さんの描く奈良絵は、ちょっとポップな趣がかわいらしい 右下/武田さんの作品は、基本的に自身の工房のみで販売。伝統的な奈良絵のほか、鹿や奈良の風景を独自のタッチで絵付けした器も揃う

寧屋工房

乳白色の素地と奈良絵が大きな特徴の奈良の伝統工芸・赤膚焼。こちらはその陶芸家・武田高明さんの工房。武田さんが優しいタッチで描く花喰鳥、鹿などの奈良絵は、心がゆるむ和やかさ。豆皿やカップをはじめとする日常使いできる器が揃うのも嬉しい。透かし彫りの器にろうそくをともす、オリジナル作品・燈火器にも注目を。

DATA

なやこうぼう
TEL.0742-23-3110
住所/奈良県奈良市芝新屋町18
営業時間/10:30~17:00
定休日/水
アクセス/近鉄奈良駅より徒歩15分、JR奈良駅より徒歩20分 

左/コンパクトながら収納力抜群の蛇腹ポケット財布各16500円 右上/イヤホンや充電ケーブルの持ち運び、収納に便利な半月コードクリップ各1100円 右下/テーマは“笑顔を咲かせる色”。革の手染めとデザインは店主夫妻が行う

えみいろ。

かわいらしい鹿のロゴとカラフルな色彩に心が躍る奈良発のレザーブランド。珊瑚、若葉、瑠璃など日本の伝統色をイメージした全18色は、植物由来のエキスと染料を調合したオリジナル染料で革を手染め。財布やカードケースのほか、イヤホンが束ねられるクリップ、消しゴムカバーといったユニークなアイテムも充実している。

DATA

TEL.なし
奈良県奈良市餅飯殿町45もちいどのセンター街 夢長屋
営業時間/13:00~17:00 土・日・祝12:00~18:00
定休日/水
アクセス/近鉄奈良駅より徒歩7分、JR奈良駅より徒歩12分

左/備長炭 色合わせふきん各605円、絵便りふきん各550円 右上/ふすま地ブックカバー990円~は絵柄が150種以上 右下/店内にはふきんから、タオル、ピローケース、バスマット、洗って繰り返し使えるスキンケア用コットンまで、オリジナルの蚊帳製品がずらり

ねっとわーくぎゃらりーならっぷ ならまち店

人気は奈良の伝統産業·蚊帳生地を重ね合わせて作るふきん。きめ細かなふきんは吸収性&通気性が高く、丈夫で長持ち。使い込むほどにやわらかさを増していく。しかも、動植物、フード、風物詩など約200種の絵柄が揃う「絵便りふきん」をはじめ、色柄のバリエーションもサイズ展開も多彩。お気に入りがきっと見つかる。

DATA

TEL.0742-22-8851
住所/奈良県奈良市光明院町5
営業時間/10:00~19:00 木・金10:30~ 土11:00~
定休日/無休 
アクセス/近鉄奈良駅より徒歩7分、JR奈良駅より徒歩13分 

左/旅のお供にしたくなるカラフルなトートバッグ各2600円 右上/セラミック製の鹿のブローチ3200円、洗えてお手入れしやすいステンレス製のピアス2100円など、アクセサリーが充実 右下/靴を脱いであがる店内。一から手作りするものや、国内外で見つけたパーツを組み合わせるなどした、個性あふれる品々が並ぶ

je et nous

古民家を活用した店内を埋めつくすように並ぶアイテムは、すべて鹿モチーフ。なかでも「日々の装いのアクセントになるように」と考案されたアクセサリーは、鹿のシルエットや、角だけを表現するなど、シンプルな美しさで、さりげなく身に着けられるものばかり。400種類以上の商品が揃うので、宝探し気分で、お買い物して。

DATA

ジュエヌ
TEL.0742-26-1868
住所/奈良県奈良市水門町53
営業時間/11:30~17:00
定休日/月・火(祝の場合営業)
アクセス/近鉄奈良駅より徒歩10分、JR奈良駅より徒歩20分

東京から奈良へのアクセスは?

東京駅から東海道新幹線で京都駅まで約2時間10分、近鉄京都線特急に乗り換え約35分、近鉄奈良駅下車。またはJRみやこ路快速に乗り換え約45分、奈良駅下車、片道合計約15000円

この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「手仕事の町へ行こう」特集

OZmagazine TRIP「手仕事の町へ行こう」特集

日本各地には伝統や歴史を今に受け継ぐ、手仕事のアイテムがたくさんありますよね。今回は、編集部が今こそお買い物に出かけてほしい手仕事の町を厳選しました。セレクト基準は、素敵な手仕事があること、そして観光も楽しめること。さぁ、お買い物の旅へ出かけましょう!

発売日/2023年9月26日(火)
定価/800円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなどで発売中!

PHOTO/CHIE KUSHIBIKI  WRITING/MIE NAKAMURA(JAM SESSION)
※OZmagazine TRIP(2023年9月26日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2023年9月11日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください

※記事は2023年9月26日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります