【春のひとり旅】酒蔵、カフェ、ベーカリー、地域の人が集まるみんなの広場_神奈川県・茅ヶ崎

【春のひとり旅】酒蔵、カフェ、ベーカリー、地域の人が集まるみんなの広場_神奈川県・茅ヶ崎

更新日:2023/03/23

神奈川県・茅ヶ崎にあり、歴史、文化、食など多彩な体験ができる「熊澤酒造」。敷地の中には、他にもビールの醸造所やレストラン、カフェ、ギャラリーがあり、新しい出会いやつながりが生まれる地元で人気のスポット。その魅力をご紹介。

「mokichi cafe」の地下にある、テーブルと椅子を配した「蔵元直売所」。敷地内で醸造・蒸留された日本酒をはじめ、ビール、ジンなど年間約50種類のお酒の販売と、日本酒のテイスティング2杯300円も

酒蔵からギャラリーまで魅力満載の「熊澤酒造」

湘南の内陸部、のどかな住宅地に佇むのが、1872(明治5)年創業の「熊澤酒造」。ミモザの緑のアーチを抜けると、約1000坪の敷地には、日本酒やビールの醸造所、趣ある建物を改修したレストランやショップがある。

老舗酒造の枠を超え、多くの人が集う場所へと導いたのは、6代目蔵元の熊澤茂吉さん。日本酒一筋の蔵元が、1996年にクラフトビール「湘南ビール」の製造に着手。

敷地内ではビールや酒粕などの原料を使い、お酒を飲まない人も楽しめるべーカリーや、仕込み蔵を改装したレストランなどを展開。また、中庭ではマーケットやイベントを開催し、日々地元の日々地元の人たちでにぎわっている。

上/定番のクラフトビール。左から、ピルスナー550円、HAZY IPA660円、IPAアメリカンスタイル605円 下/中庭では、地元の農家さんによる無農薬野菜の直売「mokichi green market」を、火曜日以外の11:00?15:00に開催

「おいしいお酒を造るだけの場所ではなく、人々が集まり、新たなコミュニティが生まれる場所になれば」と、熊澤さん。

訪れるたびに出会いや発見があるこの場所、今では地元の人たちのサードプレイスに。また、「地域文化の中心の場所でもありたい」という熊澤さん。数年前から取り組んでいるのが、原料の米作りから酒造りまで一貫して行う「農醸一貫」だ。

少なくなってしまった地元の田んぼを農家と協業しながら再生し、「地域の食文化の活性化につなげたい」と話す。「地域を豊かにすること」を原動力とした蔵元の挑戦に注目したい。

熊澤酒造

くまざわしゅぞう
TEL.0467-52-6118  
住所/神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7 
営業時間/8:00~17:00  
定休日/土・日・祝
アクセス/香川駅より徒歩7分

敷地内にはレストランやカフェ、ギャラリーも!

上/中庭を望む大きな窓から光がたっぷり射し込む1Fのソファ席 右下/甘さ控えめの酒粕ティラミス560円など、手作りスイーツは5種類 左下/ライブラリー付きの席から、土蔵の漆喰扉が見える

新たな交流が生まれる居心地のよいカフェ

2階建ての吹き抜けの空間に、雰囲気の異なるスペースが備わる「mokichi cafe」。 こちらの建物は、江戸時代の東北地方の古民家を移築し、土蔵の「mokichi baker & sweets」に増設したもの。開放的な空間で、地元食材も取り入れたカレーやスイーツ、自家製ソーセージ、湘南ビールも注文できる。地下の「蔵元直売所」でおみやげ用のお酒を。

mokichi cafe

モキチ カフェ
TEL.0467-50-0202
営業時間/10:00~17:30
定休日/第3火定休
予約/不可

上/柱や梁が圧巻の日本家屋に、フランス製のアンティークのシャンデリアが飾られ和モダン空間に 右下/湘南ビールは常時10種類を用意 左下/敷地内の工房で作る自家製ソーセージ&ベーコン1990円。ソーセージは、チューリンガー、トマト、バジルの3種類 

和モダン空間で蔵元ならではのイタリアンを

築450年の鎌倉山の古民家を移築して誕生したイタリアン。2階吹き抜けの店内は開放感抜群。酒造りのタンクを活用した薪窯で焼くピッツァや、豚バラの湘南ビール煮など、蔵元オリジナルの料理に心が躍る。季節のフレーバーが登場する湘南ビールで、まずは乾杯を。

MOKICHI TRATTORIA

モキチ トラットリア
TEL.0467-52-6111
営業時間/11:30~15:00(14:30LO) 17:30~22:00(21:00LO) 土・日・祝11:30~16:00(15:00LO) 17:
00~22:00(21:00LO)
定休日/火
予約/可

2階建ての店内は、大正時代の仕込み蔵を改装した落ち着いた空間

特別な日に利用したい地産地消の蔵元料理

近隣農家や近海漁港から水揚げされた地元食材を中心に、米麹や酒粕を使用した、蔵元ならではのおもてなし料理がいただける。蔵元美膳平日お昼の限定コース9品で3500円?など、昼・夜ともにコースで提供。四季折々の会席料理と、日本酒・天青やクラフトビールのペアリングを。

蔵元料理 天青

てんせい
TEL.0467-52-6115
営業時間/11:30~15:00(14:00LO) 17:30~22:00(20:00LO) 
定休日/火(祝の場合営業、第3火以外のランチは営業)

上/古い教会のような雰囲気が漂う店内。上段の棚には桶やザルなど、歴代の酒造りの道具が並ぶ 右下/茅ヶ崎に工房を構える宮崎和佳子さん作の茶碗3850円 左下/入口付近は企画展&販売スペース。1カ月に2回展示作品が入れ替わる

湘南エリアの作家の作品が揃うギャラリー&ショップ

敷地内の奥に佇む「okeba gallery & shop」には、湘南地域を中心に活躍する約25名の作家が一つひとつ大切に作った陶器、ガラス、革、木工、藍染めなどの作品などがずらり。敷地内のカフェやレストランでも使用されている、陶器のプレートやマグカップ、ガラスの箸置きなども購入できるのが嬉しい。1階は、湘南地域の作家を中心とした作品やビンテージ家具を販売。2階には、古本や古道具がセンスよく並び、宝探しのようなワクワク感が高まる。

okeba gallery & shop

オケバ ギャラリーアンドショップ
TEL.0467-50-0252
営業時間/11:00~17:00
定休日/第3火定休、ほか展示入れ替え日休

上/湘南ビールや酒粕を使ったものなど約40種類の焼きたてパンが並ぶ 右下/緑や花に囲まれた中庭のテーブル席で焼きたてパンをほおばろう 左下/長時間発酵した食パンは、豊かな風味ともっちり食感が楽しめる 

オープンと同時に賑わう人気のベーカリー

ビール製造工程で出る栄養価の高いビール酵母を活かせないか、という発想から誕生したベーカリー。北米産と国産小麦を使用し、酵母の添加を少なくし長時間発酵させることで、風味や甘みを引き出している。パティシエが作る、熟成粕ショコラクッキーなど焼き菓子も。

mokichi baker & sweets

モキチ ベーカーアンドスイーツ
TEL.0467-52-6144
営業時間/10:00~17:30(売り切れしだい終了)
定休日/第3火
予約/可

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この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「春のひとり旅」特集

OZmagazine TRIP「春のひとり旅」特集

地産地消の食事だったり、伝統や文化を守り継ぐ姿勢だったり。旅先で出会うモノ・コトに、影響を受けることってありますよね。生き方や暮らし方について考えることが多い今だからこそ、行っていただきたい場所、会ってほしい人を今号ではご紹介しています。

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発売日/2023年3月22日(水)
定価/800円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなどで発売中!

PHOTO/YUKO CHIBA TEXT/NAOMI TERAKAWA
※OZmagazine TRIP(2023年3月22日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2023年3月8日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください

※記事は2023年3月23日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります