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【スマホでもっとスマートライフ入門】Wi-Fiとスマホを上手に組み合わせて賢く節約

更新日:2021/04/25

大手キャリアの新料金プランが発表になり、自分のスマホの利用料金が気になっている人も多いのでは。スマホのプランを見直すだけでなく、自分の暮らしに合ったWi-Fiとの組み合わせも合わせて考えることが節約のポイント。Wi-FiとLTEの使いこなしやライフスタイルに合わせたプランの選び方について、ITジャーナリストの鈴木朋子さんが解説。

「Wi-Fi」と「キャリア回線」の仕組みは?

カフェや地下鉄で使えるフリーWi-Fiや、自宅で使用しているWi-Fi。スマホのデータを消費しなくていいので安心して使っている人も多いはず。でも、そもそもWi-Fiとキャリア回線って何が違うの?

「Wi-Fiとは、無線でLAN(Local Area Network)に繋げる技術のことを指します。スマホをWi-Fiに繋ぐと、Wi-Fiルーター経由でLANへ、そしてブロードバンドルーター経由でインターネットへと繋がります。Wi-Fiでインターネットに接続できているのは、自宅や店舗などがインターネットプロバイダーと契約し、Wi-Fiルーターを設置しているからです」(鈴木さん)

地下鉄が提供するWi-Fiはケーブルからの電波で提供しているなど、上記と仕組みが違う場合もあるのだとか。

「一方、キャリア(携帯電話会社)が提供しているLTE(4G)回線や5G回線は、基地局に接続することでインターネットに繋がります。そこで、キャリアとの契約が必要になります。
モバイルWi-Fiルーターも、キャリアの基地局に接続することでネットに繋がります。そのため、キャリアとの契約が必要です。
通信速度に関しては、ケースバイケース。5Gの通信環境が整うまでは、一般的にWi-Fiが速いことがほとんどです」(鈴木さん)

大容量プラン、小容量プラン、モバイルWi-Fiルーターはライフスタイルで選ぶ

スマホのプランを選ぶときは、自宅にWi-Fiがあるかないかが大きなポイント。50GB以上や無制限でデータ通信を使える大容量プランは、料金も高めだけど、どんな人に向いてるの?

「自宅にWi-Fiがない人は、キャリアの大容量プランがいいですね。Wi-Fiがあるご家庭でも、家族がテレワークやオンライン授業で使うと速度が低下してしまう場合にもおすすめです。また、外出先でも動画をフルに楽しんだり、ビデオ通話をよく使う人も、キャリアの回線ならいつでも快適に使えるでしょう」(鈴木さん)

データ通信量が少ないプランでも大丈夫な人は?

「自宅にWi-Fiがあり、ほとんど外出しない人は1~2GBのプランでも足りると思います。まずは自分がどれぐらいデータ通信量を使っているかを請求書で確認してみてください。段階的に料金が変わるプランや、複数の人で分け合えるプランにしておくと無駄なく使えますよ」(鈴木さん)

では、モバイルWi-Fiルーターとの組み合わせはどんな人に向いてるの?

「モバイルWi-Fiルーターは、外出先で複数の機器をネットに接続したい人向けです。スマホとパソコン、ゲーム機などをひとつのルーターに接続することができるので、スマホの料金プランはデータ通信量が少なくても大丈夫です。複数の機器を接続するには、スマホを大容量プランにしてテザリングを使う手もありますが、スマホのデータ通信量だけでなくバッテリーがかなり減ってしまうので、モバイルWi-Fiルーターがあると安心です。

また、自宅にWi-Fiがなく、複数の機器を使いたい人も、自宅用としてモバイルWi-Fiルーターを契約するといいですね。工事がいらず、月額料金も光回線を使うよりも安く抑えられるので、気軽に契約できます。ただし、固定回線のようにデータ通信が使い放題ではないため、大人数で使う場合には向いていません」(鈴木さん)

自分の使い方に合う方法はどれか、考えてみて。

教えてくれた人

鈴木朋子さん

ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー。システムエンジニアを経てフリーライターに。SNS、スマホ、パソコン、Webサービスなど、初心者向けのわかりやすい解説に定評があり、テレビや雑誌など各メディアで活躍中。また、2人の娘の子育て経験を生かして「スマホ安全アドバイザー」としても活動。

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※記事は2021年4月25日(日)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります