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投資信託はどうやって選ぶの?初心者が投資先を選ぶポイントについてFPがわかりやすく解説

更新日:2021/02/14

投資初心者にはおすすめと言われることが多いのが「投資信託」。ただ実際調べてみると、投資信託には、たくさんの種類があって、どう選んだらよいのか悩んでしまう方も多いのでは? そこで、投資信託を選ぶポイントや、考え方について、ファイナンシャルプランナーの佐藤さんに聞いてみました。

投資信託は、さまざまな金融商品の詰め合わせ

投資信託は、さまざまな金融商品の詰め合わせ

そもそも投資信託はどんなもの?
「世界中の株、債券、不動産など、さまざまな商品をパッケージ化した金融商品です。お弁当箱に例えるとわかりやすいかもしれません。投資信託というお弁当箱に、ごはんやおかずとしてさまざまな金融商品が詰められているイメージです」と佐藤さん。

投資信託は投資初心者におすすめとよく聞くけれど本当?
「はい、投資初心者でも投資しやすいと言われていて、理由としては大きくわけるとふたつあります。まず最近では100円から買えるものがあるなど、小額から積立で始められるので、まとまった資産がなくても投資を始められること。
もうひとつは、リスクを抑えながら投資をしやすい点です。特定の株などに投資する場合、投資先の会社に万が一のことがあれば、最悪その株は紙切れになってしまいますが、投資信託は複数の金融商品を組み合わせている分、そのリスクを分散できます」(佐藤さん)

インデックス型が基本!投資する国と資産からタイプを選ぼう

インデックスファンドが基本!投資する国と資産はリスクと相談して

では投資信託を買おうと決めたら、どういう点に注目して選んだらいいの?
「まず投資する投資信託のタイプを決めましょう。投資信託は大きく分けると2種類あります。ひとつは、日経平均やNYダウなど、市場平均に連動した運用成績をめざす『インデックスファンド』で、もうひとつは、運用のプロが投資信託に組み込む金融商品を選んでパッケージにしている『アクティブファンド』です」(佐藤さん)

違いはわかったけれど、初心者にはどちらがおすすめ?
「インデックスファンドを選ぶのが原則です。アクティブファンドは運用に手間がかかる分、コストが高いからです。コストをかける分、プロの目線を活用できるわけですが、相場を毎年当て続けるのはプロでも困難です」
佐藤さんによると、過去の実績では、長い目で見るとアクティブファンドはインデックスファンドほど運用成績がよくないことが多いのだそう。

どのタイプのインデックスファンドを選んだらいい?
「まず投資する資産を決めます。例えば、株、債券、不動産などです。いろいろな考え方がありますが、経済が成長したときの恩恵を受ける金融商品の代表格が株式なので、株式を選ぶのが基本です。ただ株式は比較的価格変動しやすいので、リスクを抑えたい場合は、株以外もミックスした混合型を選ぶのもひとつの方法です。
次に、どの国の資産を選ぶかを決めます。分散してリスクを抑えるという観点から特定の国ではなく、世界中のさまざまな国に投資するタイプが、初心者にはおすすめです」(佐藤さん)

同じタイプのインデックスファンドからひとつを選ぶポイントとは?

同じタイプのインデックスファンドからひとつを選ぶポイントとは?

国や資産タイプが同じインデックスファンドはたくさんある。そのなかから、どうやってひとつに決めたらいいの? 佐藤さんによると、3つのポイントをチェックして、選ぶとよいそう。

「まずひとつは、過去の運用成績の比較です(最低3年以上)。過去運用がうまくいったから将来もよいという保証はありませんが、ファンドが運用目的に沿って運用されているかのチェックはできるため、過去の運用成績のよいものを選ぶことは大切です」
初心者は、過去の実績がない新しいファンドは避けた方がよいとのこと。

「次は、ファンドの規模です。運用の規模が小さいと、運用する側としては利益が見込みにくく、場合によっては運用がストップし現金化されてしまうおそれがあります。同じタイプのファンドと比べて、例えば純資産額のケタがひとつ小さいなど、明らかに運用規模が小さいタイプは選ばない方がよいでしょう」
運用の規模は証券口座等から確認できるファンドの運用報告書を見ればわかるそう。

「最後にコストです。投資信託のコストは買付時、保有時、解約時の3つの時点で発生します。まず買付時手数料は無料のものを選ぶとよいでしょう。いちばん大事なのは保有時の手数料です。毎年かかる手数料でトータルすると無視できない金額になるため、できるだけ低コストのものを選びましょう。ご自身が証券口座を持っている金融機関のホームページ、もしくは投資サービス会社のモーニングスター等で比較可能なので、ぜひ一度チェックしてみてください」

たくさんある投資信託は、ポイントを理解してきちんと手順を踏んで検討すれば、ひとつに絞れると佐藤さん。まずは自分にぴったりな投資信託を探してみては?

教えてくれた人

佐藤彰(さとうあきら)さん

佐藤彰コーチングFP事務所代表。
ファイナンシャルプランナー。金融機関からの独立を経て情報提供する必要性を実感し、現在は金融商品や保険を販売しない独立系のFPとして活動している。

OZmall公式Instagramでも連載中!

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※記事は2021年2月14日(日)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります