マネー特集TOPへ

節約とダイエットの共通点って?家計管理とストレス管理のコツ

更新日:2023/04/09

物価の上昇も出費の増加も止まらず、家計をどうやり繰りするか考えている人も多いのでは? レコーディングダイエットがあるように、まずは家計もレコーディング(記録)することで収支が分かりやすくなり、ムダが見えてくるもの。家計管理のコツについて、ファイナンシャルプランナーの佐藤さんが解説。

家計管理の基本は「楽に」家計簿をつけること

家計管理の基本は「楽に」家計簿をつけること

自分では節約しているつもりだけど、なかなか効果が目に見えないという人も多いのでは?

「一つひとつの買い物で節約することももちろん大事です。加えて、トータルの家計として節約できているかチェックすることも大事です。そのために家計簿をつけ、振り返りをして、お金の使い方を定期的に見直すことが大事です。家計簿はぜひ楽にできる方法を選んでください。手間がかかる方法では長く続けることができません。この点、どう管理するのが楽かは人によって違います」と、佐藤さん。

具体的にはどうやって家計を管理したらいいの?

「大きく分ければ、PCを使うのが得意か苦手かで違います。
お仕事でPCをよく利用する方など、PCが得意な方なら、エクセルで家計簿をつけるといいでしょう。一方でPCを使うのが苦手な人であれば、市販の家計簿を利用する、ノートを使って左側にレシートを貼り右側にメモをする、現金を袋分けにして管理する、などといったやり方があります。手帳を使うのが好き、自分で手を動かした方がしっくりくる、という方はアナログな方法で家計管理するのも、もちろんアリです。

いずれも面倒に感じる方であれば、アプリ活用する方法があります。中にはレシートを読み込んで家計管理できたり、銀行口座と連動できたりするものもあります。こういった機能も活用すれば、各費用の内訳をデータで手軽にまとめることができ、他の月と比べることで今月は食費が多いなどと、使い過ぎな出費を見つけやすいですし、意外な出費が見つかることもあります」(佐藤さん)

こだわりへの出費や未来への投資は悪いことではない

こだわりへの出費や未来への投資は悪いことではない

とはいえ、節約することばかり考えていたらツラくなりそう。

「節約というと、身をすり減らして無理をするイメージを持っている方も少なくないでしょう。しかし、節約上手な方をいろいろ見ていると、むしろこだわりのある部分ではしっかりお金を使っています。節約上手はコストカッターではなく、メリハリ上手です。例えば、旅行やグルメにこだわりのある方であれば、その予算を確保した上で上手に節約をしています。

節約はダイエットに似ています。無理なダイエットはリバウンドにつながるという話をよく耳にします。これは節約も同様です。場合にとっては、ダイエットのチートデーと同様に、お金も予算を決めた上でチートデーを作ることも必ずしも悪い話ではありません。

また大きな出費でも長い目でみれば、節約になり得るものもあります。例えば、時短家電や電動自転車の購入などです。未来への投資であれば、そもそもそれは浪費ではなく長い目で見て節約です」(佐藤さん)

家計を管理するためにはストレスの管理も大事

家計を管理するためにはストレスの管理も大事

家計管理や節約を長く続けるポイントは?

「大事なのはストレスの管理です。ストレスが溜まると、そのストレスを解消するためにお金を使いがちです。欲しいから買うのでなく、買うこと自体でストレスを解消する、“ショッピングをエンタメにする”お金の使い方をしてしまいます。

そうならないためには、ストレスに気がつけるようになることが大切です。例えば健康管理アプリで血圧や睡眠などをチェックしたり、『モーニングページ』と呼ばれる朝一番に自分の気持ちを書き連ねる習慣を続けたりすると、いつもと違う状態に気づきやすくなります。

また、自分なりのストレス解消法を用意しておくといいでしょう。大きく分けて身体の健康、心の健康の2つの解消方法があります。同じやり方だと飽きてしまいますし、状況によって効果的なストレス解消法が変わるケースもあるので、複数を使い分けるのがおすすめです」(佐藤さん)


ストレス解消が必要なこと、習慣化すれば苦にならないのもダイエットに似ているかも。無理なく習慣化できるまで今からチャレンジしてみよう!

教えてくれた人

佐藤彰(さとうあきら)さん

佐藤彰コーチングFP事務所代表。
ファイナンシャルプランナー。証券会社の人材育成部門を経て独立。金融商品や保険を販売しない独立系FPとして活動。FP以外に米国のコーチ資格を持っており、お金だけでなく、こころにも配慮した対応を大事にしている。個人の方向けの相談業務に加え企業研修にも取り組む。2023年1月に『“こわい”がなくなる投資1年生の教科書――マネトレ投資法で始める資産形成』を出版。

【マネー特集】新・ライフスタイルのお金と暮らし

【マネー特集】新・ライフスタイルのお金と暮らし

先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

※記事は2023年4月9日(日)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります