「リフト力不足」によるたるみ・深いしわタイプ
肌や内臓を下から上に持ち上げる“リフト力”が不足気味で、たるみやすいタイプ。“リフト力”は気(き=エネルギー)の働きによるもので、不足すると肌にハリがなくなってたるみがちに。疲れやすい、体が重い、だるさ、息切れなどの不調も起こりやすい傾向が。将来的には目元やほほのたるみ、ほうれい線に深いしわができやすいので、今のうちからマッサージに力を入れたスキンケアで肌の“リフト力”を補って。
更新日:2020/09/24
たるみ・深いしわの原因って?
たるみ・深いしわの原因
東洋医学では体内を巡るエネルギーを気(き)と呼び、その働きのひとつが、体が重力に負けないように肌や内臓を下から上に持ち上げること。これは肌にとっての「リフト力」ということができる。このリフト力は胃腸の力で補充されるため、胃腸が弱い人や胃腸に負担のかかる生活を送っている人はリフト力不足となりやすく、肌がたるみやすい傾向に。
過労、ストレス、睡眠不足、暴飲暴食、冷たい飲食物の取りすぎなどは、胃腸の働きを低下させてしまうため、リフト力不足によるたるみやほうれい線の原因になるので注意。
たるみ・深いしわの予防のために
OK習慣
リフト力は体内を巡る気が下から上へと向かう力なので、下から上へと押し上げるようにマッサージするとリフト力アップに。クリームやオイルを使って、指の腹や手のひらで下から上へとさするようにマッサージしよう。特に、お風呂上がりのマッサージがおすすめ。また、顔を巡る気は頭皮へと巡っていくので、顔のマッサージとあわせてブラシで頭皮マッサージも行うとさらに効果的。
食事面では、胃腸に負担をかけないことを心がけて。最も大切なのはよくかむこと。消化が促されるためリフト力が生まれやすくなる。気を補うには朝食をしっかり取ることも大切。おすすめの食材は、発芽玄米やスプラウト、イモ類など、芽が出る食材。下から上へと上昇するエネルギーを持つため、リフト力のサポートになるはず。そのほか、目覚めたら朝日をしっかり浴びて深呼吸をし、自然のエネルギーをたっぷり取り込むことも習慣にしてみて。
NG習慣
フェイシャルマッサージの習慣がない人は、顔の気の巡りが悪くなってリフト力が低下しやすい傾向が。乳液や美容液などをつけるときにマッサージもあわせて行うことを意識しよう。ダイエットのために糖質制限をする人もいるかもしれないけれど、穀類が不足するとリフト力が十分に生み出されなくなるため、肌のハリが失われることが。適量を食べるように心がけて。
朝食を抜く生活が続くと、リフト力を十分に補充することができない。また、朝食をジュースやスムージーなどの冷たい食事ですませることも、胃腸を冷やし、リフト力の低下につながる可能性が。朝食は温かい食事を取ろう。リフト力不足タイプは疲れやすい傾向もあるため、激しい運動をすると体力を消耗して肌の元気も失うことに。ヨガやストレッチなどの体をゆっくり動かす運動がおすすめ。
教えてくれた人
成田かおるさん
漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」店長、漢方カウンセラー。同店にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(上野・日本橋)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。
おすすめケアアイテム
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WRITING/TOMOKO OTSUBO