2022年のお正月は寅ラベルの日本酒で乾杯!おせちと日本酒のペアリングもご紹介
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2022年のお正月は寅ラベルの日本酒で乾杯!おせちと日本酒のペアリングもご紹介

更新日:2021/12/27

新年が近づくと、日本酒が飲みたくなるのはお正月が和のイメージだからでしょうか。実際に、年末年始は1年のうちで最も日本酒が売れる時期なのだそう。そこで、今回は編集部が虎ノ門にある「日本の酒情報館」にお邪魔して、縁起物の寅の干支ラベルの日本酒を紹介してもらいました。また、おせちなどお正月のごちそうと日本酒のペアリングも体験したので、ぜひお正月のお酒選びの参考にしてください。

寅が描かれた干支ラベルの日本酒はその年だけの縁起物

まずは、ズラリと並んだ日本酒に注目。この時期は縁起物として、干支にちなんだラベルの日本酒が大人気。かわいい寅から迫力満点の寅まで、さまざまなデザインのボトルが登場しています。
こちらはその一部ですが、写真左から
・寒北斗 純米 寅之祝酒 2022/寒北斗酒造(福岡)
・勝山 寅年大吉 寅気沖天 純米大吟醸(金粉入り)/仙台伊澤家勝山酒造(宮城)
・水芭蕉 純米大吟醸 干支ボトル/永井酒造(群馬)
・ワンカップミニ大吟醸100ml瓶詰 干支ラベル/大関(兵庫)
・出羽桜 本醸造 干支ボトル 五年熟成大古酒 原酒/出羽桜酒造(山形)
・越路吹雪 干支ラベル 純米大吟醸/高野酒造(新潟)
・金虎 本醸造 TIGER ラベル/金虎酒造(愛知)
・小鼓 壬寅 干支ラベル/西山酒造場(兵庫)

お正月に家族と一緒に楽しむのはもちろん、帰省土産やお年賀の贈り物としても喜ばれそう。迷ったら、出身地やゆかりの地にちなんだものを選ぶのも素敵ですね。

おせちと日本酒のペアリング

この時期ならではのごちそうと日本酒のベストな相性は?

日本酒造組合中央会理事・宇都宮仁さんに解説をしてもらいながら、ペアリングを体験。5種類のタイプが違う日本酒と、和・洋のおせち風おつまみを詰め合わせたボックスから、ベストな組み合わせを教えてもらいます。

【乾杯や食前酒にはスパークリング日本酒】
最近は日本酒にもスパークリングのものが増えていますが、甘くて飲みやすく、比較的アルコール度数も低いので、日本酒初心者にもおすすめです。前菜的な軽いフードとの相性がよく、今回いただいたお料理の中ではポテトサラダとよく合いました。

日本酒飲み比べ

【海老料理×純米大吟醸】
おせちの大定番である海老が持つ甘みと、純米大吟醸の華やかな香りと甘みは鉄板のペアリング。お互いに高めあって上質な味わいになります。日本酒は現在海外で大ブームで、輸出金額はここ10年以上右肩上がり。特に中国や香港などでは高級な純米大吟醸のファンが多く、このマリアージュにハマっている方が多いのだとか。

【ローストビーフや生ハム×燗の純米酒】
次にいただいたのは、人肌よりもほんのり温かいぬる燗とローストビーフの組み合わせ。ローストビーフと一緒にお酒を口に含むと、口の中でお肉の脂がゆっくりととろけてきて、うっとりするようなおいしさに。お肉の脂の融点に合わせて燗をするのがコツだそう。普段はあまり燗のお酒を飲まないけれど、まろやかな口当たりで飲みやすかったです。

日本酒と合わせたいおせち

【魚の西京焼きや昆布巻き×辛口のお酒】
魚の西京焼きに合わせたのは、新潟で一般的に飲まれている淡麗辛口のお酒。当然ながら日本酒はお米からできているので、魚との相性はバツグン。酒粕や味噌などコクのある味付けの料理に、口の中をスッキリとしてくれます。お正月の定番料理である昆布巻きなど磯の香りが強い料理には、華やかな香りの大吟醸よりもキリっと辛口の日本酒が合うようです。

【揚げ物やココナツカレー×にごり酒】
意外なことに、にごり酒は万能選手。ワイン圏にとってはにごり酒が珍しく、海外のソムリエ達にも今注目のお酒なのだとか。あえてソースをかけずにメンチカツをひと口かじり、にごり酒をぐいっと口に含むと、クリーミーなソースのような味わいで、まろやかに感じられました。同様にココナッツミルクが入ったカレーや洋食との相性がよく、これは新しい発見です。

お正月に飲みたい日本酒

ちなみに「比較のために飲んでみて」と、白ワインをいただきました。普段は白ワイン好きなのですが、日本酒に飲みなれた舌には酸味が強く、酸っぱさが際立ってしまいます。おせちの定番料理の中でも、数の子やイクラなどの魚卵となますはワインとのペアリングNG。魚卵は生臭さを増長してしまい、もともと酸味のあるなますは苦味が出てしまいます。

日本酒が得意なのは、素材の旨味を活かしたり、旨味を持続させること。ワインも日本酒も料理と一緒に楽しむ食中酒ですが、それぞれ得意・不得意があるので、コツをつかんで上手に選べるようになりたいですね。

今回ペアリングした日本酒、写真左から
・純米大吟醸 天巧/小玉醸造(秋田)
・丹澤山 麗峰 /川西屋酒造店(神奈川)
・麒麟山 超辛口/麒麟山酒造(新潟)
・発泡純米酒 ねね/酒井酒造(山口)
・白川郷 純米にごり酒/三輪酒造(岐阜)

日本の酒情報館

体験したのは「日本の酒情報館」

日本酒業界最大の団体で、全国1691の蔵元が所属する日本酒造組合中央会が運営する「日本の酒情報館」。
今回のペアリング体験は特別なイベントでしたが、日本酒・本格焼酎・泡盛に関する情報を随時発信していて、1杯100円からテイスティングができたり、コンシェルジュに相談しながらお酒を選んだり、日本のお酒に関するさまざまな体験ができます。

スポット名
日本の酒情報館
電話番号
0335192091 0335192091
住所
東京都港区西新橋1-6-15 日本酒造虎ノ門ビル1F
営業時間
10:00~18:00
定休日
土・日・祝日・年末年始
交通アクセス
東京メトロ銀座線虎ノ門駅9番出口徒歩3分、東京メトロ千代田線霞ケ関駅C3出口徒歩4分、都営三田線内幸町駅A4出口徒歩3分、JR線新橋駅日比谷口徒歩8分
ホームページ
日本の酒情報館

PHOTO/AYA MORIMOTO WRITING/YUKO MUKAI(OZmall)

※記事は2021年12月27日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります