【福岡県・福岡市】気ままに巡りたい、ほろよい屋台天国の旅

【福岡県・福岡市】気ままに巡りたい、ほろよい屋台天国の旅

東京から飛行機で約2時間。福岡県福岡市は日本でいちばん屋台が多い街。中洲と天神を中心に約100軒が出店し、近頃は若い世代の店主が営む屋台も登場。戦後間もない頃から始まり、今もなお人々に愛される屋台文化を体験しよう

更新日:2020/06/23

【STORY】福岡市の夜をにぎわす屋台ものがたり

「屋台に挑戦したい人たちの参考になれば」とは店主・久保田鎌介さん(右)。「エリアOKUNI」の店主をはじめ、ここで研修をして屋台を始める人も

日本一の屋台タウン・福岡市の絶品屋台へ

屋外で過ごす時間が楽しくなるこの季節。夜も街に繰り出して、その土地ならではの旅をしてみたい。そんなときはごはんもお酒もおいしいものがいっぱいの福岡市へ。グルメタウン福岡の名物は夜の街をにぎわす屋台。昔ながらの雰囲気で、初心者はちょっと近寄りがたい印象があったけれど、近頃、新しいスタイルの屋台が続々と登場して親しみやすくなっている。
 

福岡産華味鳥のタンドリーチキン串、九州産マッシュルーム串などが付く鉄串三種セット900円と、人気ドリンクの自家製コーディアル(シロップ)+ワイン650円 

きっかけは2016年のこと。店主らの高齢化などで屋台が減少していく中、「福岡の屋台文化を守ろう!」と、市が初めて屋台を公募。2017年と2019年には計約30軒の屋台がオープン。若い世代の店主が増え、ラーメン、餃子といった定番だけでなく、多国籍料理、創作和食、コーヒーなど今までなかったジャンルの屋台が仲間入り。屋台そのものの造りにもこだわった“ネオ屋台”は気軽にふらりと入れて、屋台にハマる地元の女性も多いそう。


寒い季節は青と赤のカーテンで防寒

2017年、天神に開業した「Telas & mico yatai」も公募による新規出店組。店主は、福岡・春吉で多国籍料理店「Telas & mico」を営む地元出身の久保田鎌介さん。「子供のときは全国各地に屋台街があると思っていたくらいなじみのある存在だったので、年々、軒数が減っていくことに寂しさを感じていました。福岡に店を開いて7年が経ち、なにか新しいことにチャレンジしたいと思い始めた頃に屋台の公募を知って。真っ先に応募したんです」


屋台には丈夫な鉄のフレームを採用。「屋台はその都度、出店場所まで運び、約1時間かけて設営。閉店後に撤収します。これが意外と大変なんです」と久保田さん

自分らしい屋台にしたいと、 1年かけて造った屋台は、ブルーを基調にしたかわいらしい趣。メニューもタンドリーチキンの鉄串焼き、ブルスケッタのほか、スイーツ&コーヒーも揃い、ワインなどドリンクも多彩。屋台のイメージが大きく変わる。「旬の果物を使った自家製シロップのソーダ割りだけを飲みに来る若い女性客もいます。屋台の魅力は、じっくり腰を据えてというよりも、気軽にサクッと利用できること。だから、いろいろな屋台をはしごして、福岡の夜を満喫してください」

店の人とお客さん、さらにお客さん同士の距離の近さも、屋台ならではの楽しさ。店主とおしゃべりしたり、たまたま隣り合わせたお客さんと乾杯して仲よくなったり。この日、このときだけの出会いが旅をいっそう盛り上げてくれるはず。

Telas & mico yatai

ロンドンの星付きレストランで経験 を積んだ店主が腕を振るう。福岡県産 の肉、魚、野菜などを使用し、エスニ ック、フレンチのエッセンスを取り入 れた多国籍料理を提供している。

TEL.092-731-4917(春吉本店) 
住所/福岡県福岡市中央区渡辺通4-9 天神ロフト前 
営業時間/18:45~24:00 
定休日/日・月 
席数/12 
アクセス/福岡天神駅または天神南駅よりすぐ


【SAMPO】はしごが楽しい!個性豊かなネオ屋台をめざして

屋台では珍しい鉄板&鉄鍋料理を満喫/大衆鉄板屋台 ナカナカナカ
カフェ感覚で気軽に立ち寄って/megane coffee & spirits
ユニークだけど本格的な創作和食を/エリアOKUNI

【SPOT】昼も楽しい福岡へ!福岡旅で訪れたいよりみちスポット

明太子を使ったここだけのパンメニューを/パンとエスプレッソと博多っと
直営店限定&海外展開のアイテムもラインナップ/HIGHTIDE STORE
レトロかわいい銘菓・チロリアンのショップ/チロリアンショップ 空港店

福岡県・福岡市 ACCESS, PLAN & MAP

福岡県福岡市_日本のよりみち案内

ACCESS

羽田空港より福岡空港まで飛行機で約2時間。空港からは、福岡空港駅より地下鉄空港線で博多駅まで約5分、天神駅まで約10分。バス、タクシーの場合は博多まで約20分、天神まで約30分。市街地は、空港線・箱崎線・七隈線からなる地下鉄または西鉄天神大牟田線の利用と徒歩で周遊できる。博多駅エリアと天神エリアを起点に発着する市内バスも便利

TRAVEL PLAN

■1日目
10:00頃 羽田空港を出発
12:00頃 福岡空港に到着
12:30 地下鉄で福岡市街地へ
13:00 福岡市内でランチ
14:30「HIGHTIDE STORE」でお買い物
16:00「パンとエスプレッソと博多っと」でカフェタイム
18:00「Telas & mico yatai」「大衆鉄板屋台 ナカナカナカ」「エリアOKUNI」「megane coffee & spirits」「小島商店 feat シラチャンラーメン」など、はしごしながら屋台を楽しむ
22:00「三井ガーデンホテル福岡中洲」に宿泊

■2日目
08:00「三井ガーデンホテル福岡中洲」で朝食
10:00「博多の食と文化の博物館 ハクハク」を見学
13:00 中州~天神~大名~大濠公園をさんぽ
17:00「チロリアンショップ 空港店」でお買い物
19:00頃 福岡空港を出発
21:00頃 羽田空港に到着

三井ガーデンホテル福岡中州

朝食も楽しみなくつろぎホテルがOPEN

中洲川端駅から徒歩2分の地に、2020年7月1日グランドオープン。シックでいてモダンな趣の外観、ロビー、客室は、中洲を囲むようにして流れる川の水面のゆらぎをイメージ。落ち着いた雰囲気で、街の喧騒を忘れてゆったりと過ごせる。館内には、福岡で人気の料理店「小野の離れ 博多本店」が出店し、九州・玄海の食材を使った贅沢な朝食が楽しめる。さらに、最上階には宿泊者専用の大浴場と、湯上がりにくつろげるラウンジが完備。ルームウェアブランド「narue(ナルエー)」のオリジナルパジャマ付きのレディースプランも登場予定だから、旅行中でもゆったりとお風呂時間を満喫したい人はぜひ利用して。

PHOTO/MANABU SANO WRITING/MIE NAKAMURA(JAM SESSION)

  • LINEで送る
※記事は2020年6月23日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

TOP