岐阜県下呂市、温泉、女子旅、オズモール、オズマガジントリップ

【岐阜県・下呂市】美人の名湯・下呂温泉へ。町歩きが楽しい温泉街のご当地グルメと冬花火

更新日:2023/12/19

清流・飛騨川に湧く美人の名湯「下呂温泉」は、草津・有馬と並ぶ日本三名泉として有名な一大温泉地。温泉街がコンパクトにまとまっているから、湯めぐりしながら温泉グルメの食べ歩きも楽しい。さらに、1~3月の毎週土曜日は、週ごとにテーマが変わる最新の打ち上げ花火の開催も。見どころ満載の下呂温泉でおすすめしたい、スイーツ&ご当地グルメスポットをご紹介。

岐阜県下呂市、温泉、女子旅、オズモール、オズマガジントリップ

ひとりだから自由気ままに。温泉街のスイーツさんぽ

温泉街の中心地・湯の街通り周辺は、飛騨牛の握り寿司やご当地スイーツの店が並ぶグルメ通り。プリンやバターサンドなど、下呂温泉の名前にちなんだカエルモチーフのスイーツの店めぐりが楽しい。

下呂温泉の銘菓「栃の実の煎餅」も外せないおやつ。手焼きにこだわる千寿堂は、地元の山で収穫した栃の実を使用。「収穫からあく抜きまで3カ月以上と手間はかかりますが、冬場の貴重な栄養源として守られた栃の実の食文化を残したい」と社長の代情龍彦さん。栃の実をアレンジした新感覚のスイーツも評判だ。

ほかにも温泉街の11の宿や店が技を競う「素肌美人スイーツ」と銘打つパフェなども。甘いもの好きは要チェック!

上/バターサンドのキャラメルナッツ、ベリーベリー各420円 下/自家製バターやクッキーの販売も

GERO GERO バタースタンド

下呂温泉の人気者・カエル印のクッキーがかわいいバターサンドは、黒ゴマきな粉、レーズン、ピスタチオチーズなど5種類が揃う。サクサクのクッキーの下には、あっさりとしてミルキーな自家製バターをサンド。店頭に設けたバターミルク入りの足湯に浸かりながらほおばって。

DATA

ゲロ ゲロ バタースタンド
TEL.0576-74-1616 
住所/県下呂市湯之島571-2
営業時間/10:00~17:00(変動あり)
定休日/不定休
予約/不可
アクセス/下呂駅より徒歩15分

上/いちばん人気のメロンソーダ400円は、「まろやか」プリンにメロンソーダ味のジュレをトッピング。「レトロプリン」に下呂牛乳のソフトクリームをのせた下呂プリンソフト600円 下/イートインもできる

下呂プリン

温泉街初のプリン専門店。下呂温泉の浴場をイメージしたレトロかわいい店内では、併設の工房で一つひとつ手作りしている。こだわりは、地元の下呂牛乳とマダガスカル産の高級バニラビーンズ。口どけなめらかな「まろやか」と、昔ながらの少し固めの「レトロ」のふたつのタイプのプリンが揃う。

DATA

げろプリン
TEL.0576-74-1771
住所/岐阜県下呂市湯之島545-1
営業時間/10:00~17:00
定休日/水 ※ほか不定休あり
予約/不可
アクセス/ 下呂駅より徒歩15分

上/とちの実シフォンケーキはコーヒー付き1000円 下/職人の手作業で作るとちの実煎餅。焼きたてのやわらかな煎餅1枚100円も人気

千寿堂

1971(昭和46)年創業。下呂の栃の実で作る昔ながらの煎餅のほか、モンブランや焼き菓子など栃の実スイーツが味わえる。栃の実のシフォンケーキは生地やアイスクリーム、仕上げのパウダーにも栃の実を使用。注文後に目の前で栃の実のクリームをたっぷりかけて仕上げる。

DATA

せんじゅどう
TEL.0576-25-4562
住所/岐阜県下呂市森2557-4
営業時間/8:00~17:00(16:30LO)
定休日/不定休
予約/不可
アクセス/下呂駅より合掌村行きバスで約5分、いでゆ朝市前下車すぐ 

ご当地グルメも見逃せない!飛騨のごちそうグルメスポット

上/えびせんの上にのせた珠玉の三種盛り1000円。シャリは飛騨産のブランド米 左下/飛騨牛のステーキ(肉代+調理代200円)は、岩塩とわさびでシンプルに 右下/湯の街通りに立つ

湯島庵

地元で60年以上の歴史を持つ精肉店は、食べ歩きができる飛騨牛あぶり寿司が人気。珠玉の三種盛りは、飛騨牛の霜降りと赤身、ブランド豚の「飛騨納豆喰豚」豚バラの3つがセット。ローストビーフの手法で仕込んだ飛騨牛はしっとりとしてジューシー。店頭に並ぶ飛騨牛をその場で焼いてくれるステーキも手頃で人気。

DATA

ゆしまあん
TEL.0576-25-6226
住所/岐阜県下呂市湯之島845
営業時間/10:00~17:00 ※売り切れしだい終了
定休日/水 ※ほか不定休あり
予約/不可
カード/不可 ※現金のみ
アクセス/下呂駅より徒歩15分

上/ごはんや小鉢も付いた鶏ちゃん定食1人前1600円は、こげないように常にかき混ぜるのがコツ。締めで味わう焼きそば450円はタレがよくからむ特注麺 左下・右下/母娘で営む家庭的な店。近所には女将さんおすすめのパワースポット「はつや稲荷」も

鶏ちゃん専門店 杉の子

「子供の頃、母が作ってくれた味を再現」とは、地元出身の女将さん。卓上のジンギスカン鍋で、しっかりとした歯応えの岐阜県産恵那鶏とキャベツ、味噌、醤油、ニンニク入りの自慢のタレとともにセルフで炒め、最後に焼きそばで締める。うまみ濃厚な鶏肉、香ばしいおこげも楽しみな焼きそばと、大満足のランチに。

DATA

けいちゃんせんもんてん すぎのこ
TEL.0576-25-7011
住所/岐阜県下呂市小川1311
営業時間/11:00~14:00(LO)
定休日/月 ※ほか不定休あり
予約/不可 
アクセス/下呂駅よりタクシーで約5分 

上/飛騨牛のほうば味噌定食1500円は、地元農家から届くつやつやの白米、きなこの団子もおいしい 左下/ほっこり落ち着く店内。現在は娘さん夫婦が味を受け継ぐ 右下/下呂温泉で50年以上の歴史を持つ

山びこ

木のぬくもりが漂う古民家風の店内では、地元の山で収穫する自然薯やイノシシ、天然のアマゴなど、飛騨の山の幸が味わえる。おすすめは、先代から受け継いだ秘伝のタレが自慢の飛騨牛のほうば味噌定食。ほうばの葉の上であぶった飛騨牛は、肉汁たっぷりでやわらか。コクのある味噌ダレで、白米や地酒がどんどん進む。

DATA

やまびこ
TEL.0576-25-2883
住所/岐阜県下呂市森1088-2
営業時間/11:30~14:00頃(LO)
定休日/日夜・月
予約/不可
カード/不可 ※現金のみ
アクセス/下呂駅より徒歩10分 

時が経つのを忘れてしまう。下呂温泉の夜を彩る冬花火

おもてなしの心が伝わる。2500発の打ち上げ花火

「下呂温泉といえば、やっぱり花火!」と話すのは地元出身のカフェのママさん。2009(平成21)年から始まった「冬の下呂温泉 花火物語」は毎年1~3月の毎週土曜に飛騨川の河川敷で開催される。

「下呂温泉では、約20年前から県内最大規模の花火大会『花火ミュージカル』が夏と冬に行われ、2023年も12月の毎週土曜日に行います。『花火ミュージカル』『花火物語』とともに、山梨県の花火メーカー・マルゴーの、世界トップレベルの職人による最新花火が楽しめます」とは、下呂温泉花火ミュージカル冬公演実行委員会大会長の熊﨑平一郎さん。

2024年の冬の花火物語は2500発の花火が週ごとにテーマを変えて打ち上げられる。例えば、1月20日は春の兆しを感じる暖かな色調の「春よ来い来い・寒明け花火」、2月10日の「バレンタイン花火」は女性を応援する情熱的な花火。3月16日は白一色で彩られる「ホワイトデー花火」を打ち上げ。ラストの3月30日には、山桜、枝垂れ桜を表現したひと足早いお花見気分の「桜花火」で締めくくる。

「冬の花火物語を毎年楽しみにしてくださるお客様が多く、それに応えたいと、厳しい条件があったコロナ禍でも自粛せずに、がんばって続けてきました。冬場は山々の空気が澄みわたり、花火がいっそうきれいに見えますよ」と熊﨑さんが話してくれた。

観覧スポットは、夜のイルミネーションで美しいせせらぎの小径周辺や、噴泉池。飛騨の山に響く音も迫力満点だ。花火の後には美人の名湯でじっくり温まろう。

■花火カレンダー2024
1/6(土)「成人花火」
1/13(土)「花餅花火」
1/20(土)「春よ来い来い・寒明け花火」
1/27(土)「健康祈願・節分花火」
2/3(土)「冬の星座花火」
2/10(土)「バレンタイン花火」
2/17(土)「がんばろう花火」
2/24(土)「合格祈願花火」
3/2(土)「お雛様花火」
3/9(土)「サンキュー花火」
3/16(土)「ホワイトデー花火」
3/23(土)「卒業・旅立ちの応援花火」
3/30(土)「桜花火」

冬の下呂温泉 花火物語

TEL.0576-25-4711(下呂市総合観光案内所)
開催日/1~3月の毎週土
打ち上げ時間/20:30~約10分間
打ち上げ場所/下呂大橋下流飛騨川河畔(荒天・河川増水時中止)
観覧料金/無料
アクセス/下呂駅より徒歩10分

東京から勝浦へのアクセスとおすすめのめぐり方は?

■東京からのアクセス
東京駅より東海道新幹線のぞみで名古屋駅まで約1時間40分。特急ひだに乗り換え約1時間40分、片道合計約14000円(下呂駅まで)

■おすすめのめぐり方
コンパクトにまとまった温泉街は徒歩で回れる。「鶏ちゃん専門店 杉の子」など温泉街から離れた場所を訪れるときは、「下呂市観光交流センター湯めぐり館」で電動アシスト付き自転車をレンタルしても。飛騨川沿いのサイクリングが気持ちいい

この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「冬の温泉ひとり旅」特集

OZmagazine TRIP「冬の温泉ひとり旅」特集

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PHOTO/TAKASHI MISAWA  WRITING/AYAKO GOTO
※OZmagazine TRIP(2023年12月18日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2023年12月4日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください

※記事は2023年12月19日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります