栃木県日光市、夏旅、オズモール、オズマガジントリップ

【栃木県・日光】ひんやりスイーツに湖畔のカフェも。輝きを楽しむ日光の夏

更新日:2023/06/29

世界遺産に登録された、豪華絢爛な日光東照宮・日光山輪王寺・日光二荒山神社社寺を訪ねるなら、土地の恵みがたっぷりのきらめくようなスイーツも外せない。この記事では、栃木県の日光旅の途中で立ち寄りたい、かき氷やパフェなどひんやりスイーツと自然の中のカフェをピックアップしてご紹介。

栃木県日光市、夏旅、オズモール、オズマガジントリップ

歴史と自然がはぐくむ日光のときめきスイーツ

1999年に、日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社の2社1寺が世界遺産に登録された門前町・日光。江戸時代の豪華絢爛な社寺めぐりと合わせて楽しみたいのが門前町スイーツ。日光名物の酒まんじゅうで知られる湯沢屋は、1804(文化元)年の創業。この時代は、町人の間でも日光詣が流行し、参詣者に甘い物を売り始めたのが、店の始まりとか。蔵を改造したカフェでは、自慢のあんこや練羊羹を盛り込んだ和菓子職人によるパフェが登場。当時の旅人たちを想像しながら味わってみたい。

日光といえば、真冬の寒さを利用した天然氷のかき氷も名物。透明度が高く、ふわふわの口当たりで、頭がキーンとならないのが特徴。松月氷室、四代目徳次郎、三ツ星氷室が「日光三大氷室」と呼ばれる蔵元で、世界遺産の社寺の周辺の店をはしごすると、3つの蔵のかき氷のコンプリートが可能。かき氷マニアはぜひ。

ほかにも、日光連山の雪解け水が作る名水仕込みのゆばのデザートや、地元の那須御用卵を使ったプリンやパンケーキなど、土地の恵みのおやつに、目も心もキラキラ輝く。

左/鉢石パフェ1100円。ソフトクリームは、地元のゆば店「海老屋」の豆乳を使用している 右上/名産の大谷石を使った蔵をリノベした和モダンな空間。当時のままの梁や日光東照宮から下賜された杉板などが大切に残される 右下/日光天然かき氷1100円。「松月氷室」の天然氷を使用。特製あんソースと、とちおとめの2種類のかき氷が揃う

築100年の蔵で味わう端正な和風パフェ

酒まんじゅうの老舗「湯沢屋」が2022年2月、明治と大正時代のふたつの蔵を改造したカフェをオープン。おすすめは、東京の名店で修業した8代目が考案した鉢石パフェ1100円。自家製あんに練羊羹、求肥、抹茶味の浮島など、一つひとつがおいしく幸せな気分に。

鉢石カフェ

はついしカフェ
TEL.0288-54-0038
住所/栃木県日光市下鉢石町946
営業時間/10:00~17:00(16:30LO)
定休日/不定休
予約/可(繁忙期を除く)
アクセス/東武日光駅または、JR日光駅より徒歩15分

左/日光産いちごかき氷1000円。中からどんどんイチゴが出てくる! 右上/明治創業の「三ツ星氷室」の天然氷 右下/地にゆばと豆乳を練り込んだ、揚げゆばまんじゅう1個240円。買うときにひと振りしてくれる岩塩の甘じょっぱさが美味

栃木県産イチゴがたっぷり。日光の天然氷のかき氷

日光産ゆばを使った、サクサクほかほかの揚げゆばまんじゅうとともに人気なのが、4~11月限定の日光産いちごかき氷。日光の三大氷室のひとつ「三ツ星氷室」の天然氷に、栃木県産イチゴと自家製豆乳シロップをトッピング。雪のようなふわふわの口溶けの氷に、フローズンイチゴが粒ごとゴロゴロと入って食べ応えたっぷり。

さかえや

TEL.0288-54-1528
住所/栃木県日光市松原町10-1
営業時間/9:30~18:00
定休日/無休
予約/不可 ※現金のみ
アクセス/東武日光駅または、JR日光駅よりすぐ

左/ぱんけーきぷりんパフェ980円。卵白で作るパンケーキは軽い食感。季節のフルーツとパンケーキを串に刺した、ぱんふるぼーも人気 右上/ステンドグラスがかわいい店内 右下/日光うふれっ11個400円~。とちおとめ苺やチョコ味など3種類

プリンとパンケーキが味わえる欲張りパフェ

地元素材にこだわった「日光ぷりん亭」の姉妹店が2022年9月に誕生。プリンと同様、那須御用卵で作るパンケーキ「うふれっと」が看板商品。ぱんけーきぷりんパフェは、しっとりふわふわのパンケーキの下に、卵感たっぷりのクラシックプリンとカラメルソース入り。大正ロマンをイメージしたレトロな空間でゆっくり味わって。

日光ぷりん亭 ぱんけーき倶楽部

にっこうぷりんてい ぱんけーきくらぶ
TEL.080-2795-7266
住所/栃木県日光市石屋町411-1
営業時間/10:00~17:00
定休日/不定休
予約/不可
アクセス/東武日光駅または、JR日光駅より徒歩5分 

左/地元「松葉屋」の汲み上げゆばを使ったゆばプリン450円。数量限定なのでお早めに 右上/ビルの角部屋にあり、2方向の大きな窓から自然光がたっぷり入る。夏場は窓を開放して冷房いらず 右下/店主の福田美智子さんが2008年に開店。気さくな雰囲気でひとりでも入りやすい

神域の緑ととともに味わう、のど越しなめらかなゆばプリン

世界遺産の社寺に近い古いビルの2階、骨董品などがセンスよく飾られた店内には、境内の緑が窓いっぱいに広がる。オープンの15年前から変わらぬ人気を誇るスイーツがゆばプリン。ゼラチンで固めた豆乳プリンの上に、汲み上げゆばをトッピング。てんさい糖と水だけのシンプルなシロップで味わうと、ゆばの優しい味わいが引き立つ。

LANCATLGUE CAFE NIKKO

ランカトルグ カフェ ニッコー
TEL.0288-53-1193
住所/栃木県日光市安川町4-1-2F
営業時間/12:00~17:00
定休日/水・日、ほか不定休あり
予約/可
アクセス/東武日光駅または、JR日光駅より世界遺産めぐりバスで約20分、西参道茶屋下車徒歩5分 

青く澄む中禅寺湖、すがすがしい森の深緑。水と緑を望むカフェでのんびり

左/オリジナルスコーンと紅茶のセット1650円 右上/A・サトウの生涯や英国文化を紹介した資料室の2Fがカフェスペース。青く澄んだ中禅寺湖と白根山をはじめとする雄大な奥日光の山並みが美しい 右下/1896(明治29)年に建築され、2008年まで英国大使館別荘として使われていた

ひときわ静かな湖畔に立つのは、幕末に来日し、奥日光の自然に魅了された英国の外交官、アーネスト・サトウの山荘。現在は資料館となり、山と湖のパノラマが広がるカフェスペースでは、駐日英国大使館シェフお墨付きのスコーンが味わえる。栃木県産小麦で作るスコーンは、外はサクッと中はしっとり。地元産のイチゴジャムと英国の本格派クロテッドクリームとともにどうぞ。

英国大使館別荘記念公園 南4番Classic

えいこくたいしかんべっそうきねんこうえん みなみよんばん クラシック
TEL.0288-55-0880(英国大使館別荘記念公園)
住所/栃木県日光市中宮祠2482
営業時間/9:00~17:00 11・4月~16:00 カフェ10:00~16:30(15:30LO)11・4月~15:30(14:30LO) ※英国大使館別荘記念公園の入館料300円が別途必要
定休日/無休(4月は月定休。祝の場合翌休。12~3月休館)
予約/不可
アクセス/東武日光駅または、JR日光駅より中禅寺温泉方面行きバスで約45分、中禅寺温泉下車徒歩35分

左/ほろ苦なキャラメルソースを添えたシフォンケーキなど、6種類の自家製スイーツから選べるケーキプレート1320円。コーヒー660円は440円でおかわりできる 右上/緑がこぼれる窓際の特等席 右下/静かな御用邸正門通りに立つ

自家焙煎珈琲の名店「日光珈琲」の4号店は、大正時代の商家を改築。木のぬくもりが漂う店内に入ると、地元の若手造園家が手がけた和風庭園の鮮やかな緑が目に飛び込む。オーナーみずから焙煎する香り高いコーヒーやふわふわの食感が楽しめるシフォンケーキのほか、日光の四代目徳次郎の天然かき氷も人気。

日光珈琲 御用邸通

にっこうこーひー ごようていどおり
TEL.0288-53-2335
住所/栃木県日光市本町3-13
営業時間/10:00~18:00(17:00LO)
定休日/月・第1・3火(祝の場合翌休)
予約/可(繁忙期を除く)
アクセス/東武日光駅または、JR日光駅より世界遺産めぐりバスで約20分、西参道茶屋下車徒歩5分 

この記事が掲載されているのは、OZmagazine TRIP「日本の世界遺産」特集

OZmagazine TRIP「日本の世界遺産」特集

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発売日/2023年6月28日(水)
定価/800円
販売場所/全国の書店、コンビニエンスストアなどで発売中!

PHOTO/TAKASHI MISAWA  WRITING/AYAKO GOTO
※OZmagazine TRIP(2023年6月28日発売)の情報を転用して掲載しています。掲載情報は、2023年6月16日時点のものです。その後、変更が生じる場合がありますのでご了承ください

※記事は2023年6月29日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります