【青森のご当地グルメ】ホタテ貝の名産地・下北のソウルフード“かやき”を味わう、おいしい日本旅

箱根登山鉄道

本州最北端にある青森・下北半島は、「下北半島国定公園」や「下北ジオパーク」を有する自然豊かで、大間のまぐろに代表される極上の海の幸を堪能できる食の宝庫としても注目のエリア。なかでもホタテの貝殻を鍋代わりに使い、焼き干しの香ばしいダシで新鮮な魚介を煮込んだ熱々をほお張る“かやき”はぜひ味わってほしいソウルフード。多彩な味わいと貝殻がお皿になる素朴で見た目もかわいいかやきを食べに、青森へ出かけてみて!

更新日:2019/12/26

青森のご当地グルメ・かやきとは?

焼き干しのダシで新鮮な海の幸を煮込む伝統のかやき。生から煮詰まったおこげまで、一皿でいろんなおいしさが楽しめる

多彩なバリエーションが楽しい!新鮮な魚介を熱々でほお張る贅沢ソウルフード

江戸時代、漁師が寒い船上でホタテ貝を鍋代わりにして食べたのがはじまりとされる下北半島のかやき。魚の切り身や海藻、塩辛などを焼き干しのダシや味噌、溶き卵を注いだ汁でグツグツ煮込んだ熱々をほお張る。

地元の人のイチオシかやきは、まず香ばしい焼き干しのダシで下北特産の海藻・マツモを味わい、風味がさらに増したその汁で薄切りのタコをしゃぶしゃぶして楽しむ一品。またダシとじっくり煮詰めて、最後にできたカリカリのおこげが最高のごちそうというイカ塩辛のかやきも定番。小鉢料理のようにいろんな味が楽しめて、お酒のあてにもぴったり。

新橋「Bois Vert」の川口かずのりシェフ。青森の食材に惚れ込み、フレンチやイタリアンの手法でアレンジした現代風“KAYAKI”を提供

フレンチ・イタリアンで進化した、東京で味わえるホットタパス“KAYAKI”

今は、伝統のかやきを進化させた新料理、ホットタパス“KAYAKI”も味わえ、さらにかやきのバリエーションが豊富に。新橋にある現代青森料理「Bois Vert(ボワ・ヴェール)」の川口シェフは厳しい気候の中で育まれた力強く、濃密なうまみを蓄えた青森の野菜や魚介のおいしさに心惹かれたひとり。それから20年以上に渡って青森の食材を愛用し、伝統野菜や伝承料理を守る活動にも尽力。

そんな川口シェフのお店で味わえるホットタパス“KAYAKI”は、アンチョビやガーリックオイルなどを使い、グラタンやチーズフォンデュ風に仕上げたワインによく合うおしゃれなラインナップ。東京にいながら下北のソウルフード・かやきの進化系を堪能できる。

【かやき図鑑】地元で愛され続ける伝統の味・下北のかやき5

01_切り込みニシンのかやき

塩と米麹で漬け込み、熟成させたニシンを大根おろし、長ネギと一緒に焼き干しのダシで煮込んだ定番かやき

02_鮭とおからのかやき

焼き干しのダシでふっくら煮上げた風味豊かでさっぱりしたおからと、粗くほぐした塩引き鮭の絶妙なコンビ

03_“タコのぶらぶら”のかやき

タコのぶらぶらとはタコの皮のこと。普通は捨ててしまう部位を柔らかく水煮し、豆腐とネギと一緒に味噌ダシで味わう

04_マツモとタコのかやきしゃぶしゃぶ

火を通すと鮮やかな緑色に変わる海藻・マツモをまず味わい、その風味とうまみが溶けたダシで薄切りのタコをしゃぶしゃぶ

05_イカ塩辛のかやき

焼き干しのダシでイカの塩辛と大根おろしを煮詰め、生からおこげまで次々に変わる味でかやきの醍醐味を堪能できる

【かやき図鑑】フレンチとイタリアンの手法を取り入れた現代風“KAYAKi”6

01_タラの白子の貝焼きグラタン

とろりと滑らかな旬の白子をクリーミーなグラタン仕立てに。思わずおかわりしたくなるおいしさ!

02_スルメイカのワタ煮 貝焼きスタイル

地中海料理の手法で仕上げた一品。スルメイカの身をワタと一緒に煮込んだ深いコクでワインにぴったり

03_切り込みニシンのオープンサンド 貝焼きチーズフォンデュ

バゲットの上に一晩マリネした風味豊かなニシンととろけるチーズをたっぷりと

04_タコとアンチョビバターの貝焼き

ガーリックを効かせたアンチョビケッパーソースが決め手。プリップリの柔らかなタコにたっぷり絡めてほお張って

05_煮干しの貝焼きカルボナーラ

うまみ豊かな煮干しの風味にガーリックオイルが溶け合う下北漁師風カルボナーラ。濃厚で〆の一品に◎

06_ウニクリームの貝焼きリゾット

まろやかなウニの風味が際立つ一品。トッピングされた練りウニと生うにを少しずつ溶かしながら味わおう

本州最北の下北へかやきトリップ

ホタテ貝の生産量全国No.1の地は、自然の恵み豊かな地

下北半島は、太平洋・陸奥湾・津軽海峡という3つの海に囲まれ、青森ヒバをはぐくむ山々がある本州最北の地。豊かな自然に恵まれ、海と大地の恵みをぞんぶんに享受しながら育まれた暮らしには魅力がいっぱい。

おいしい日本旅で今回注目したホタテのほかにも、大間のマグロ、ウニ、ヒラメなどグルメの宝庫。極上の海の幸を求めて旅するのもおすすめ! ほかに人気の観光スポットとして絶景の仏ヶ浦から、名湯と称えられる奥薬研温泉、マグロで有名な大間崎、日本三大霊場の恐山まで多彩に揃うので、ぜひお出かけしてみて。

下北へのアクセス

【飛行機】羽田空港より三沢空港まで約1時間20分。バスに乗り換えて約15分の三沢駅より下北駅まで、青い森鉄道快速しもきたで約1時間20分
【新幹線】東北新幹線で東京駅より八戸駅まで約3時間。八戸駅で乗り換えて、下北駅まで約1時間30分

下北のよりみちスポット

地元で愛される名店「武田屋」

下北を訪れたら立ち寄るべきかやきの名店が「武田屋」。丁寧にとった焼き干しのダシととびきり新鮮な素材がおいしさの秘密。その時期の魚介に肉も使う多彩なかやきが味わえ、また豊富に揃う日本酒によく合う刺身や煮物も絶品。

DATA

TEL.0175-23-7811
住所/青森県むつ市柳町1-1-7 2F
営業時間/17:30~23:00(22:30LO)
定休日/日曜(月祝の場合は連休)
アクセス/JR下北駅からタクシーで約8分

かっぱの伝説も!奥薬研温泉「かっぱの湯」

開湯400年を超える奥薬研温泉の「かっぱの湯」は、約1100余年前、恐山を開山した慈覚大師がかっぱに助けられたというかっぱ伝説が残る名湯。46度と熱めの湯は、美肌の湯といわれる弱アルカリ性単純泉。周囲には、県の木である青森ヒバが茂り、温泉につかりながら森林浴も楽しめそう。

DATA

TEL.0175-34-2111(大畑庁舎産業振興課)
住所/青森県むつ市大畑町奥薬研
営業時間/4月初旬 ~ 11月初旬の7:00~17:00 ※男女別入浴時間別にあり
定休日/水の午前、11月中旬から3月
料金/無料
アクセス/JR下北駅より車で約1時間

下北半島屈指の名勝「仏ヶ浦」

白緑色の奇岩が約2kmにわたって続くダイナミックな自然美が楽しめる仏ヶ浦。かつては地元の人だけが知っていた秘境中の秘境で、近年は絶景地としての人気が高い。夏場は観光遊覧船「夢の平成号」などに乗って海からの見学がおすすめ。冬場には歩いて巡る「冬の仏ヶ浦ガイド」もあり、特に1~2月の積雪時の景色は神秘的な美しさ。

DATA

■観光遊覧船「夢の平成号」
TEL.0175-44-2233
住所/青森県むつ市脇野沢本村227((シィライン脇野沢営業所)
営業期間/4月中旬~10月中旬
詳細はこちら

■くるくる佐井村「冬の仏ヶ浦ガイド」
TEL.0175-33-0014
住所/青森県下北郡佐井村佐井字大佐井112-1アルサス内
営業期間/12~3月※積雪があるのは1~2月
詳細はこちら

東京でかやきを味わうなら新橋「Bois Vert」へ

青森食材を使った本格派のかやきを東京で味わえる貴重な1軒。塩辛に大根のマリネを加えたブルゴーニュ風や米麹で熟成させた切り込みニシンのバゲット風ほか、定番かやきをフレンチ&イタリアンでアレンジしたホットタパス“KAYAKI”は全8種(要予約・4名~)。また田子の卵のリゾットなど青森素材を使った料理や青森産ワインもぜひ目当てに。

Bois Vert(ボワ ヴェール)
TEL.03-5157-5800
住所/東京都港区西新橋1-13-4 B1F
営業時間/12:00~14:00(月~金のみ) 17:30~23:00 
定休日/日・祝
アクセス/都営三田線内幸町駅A3より徒歩3分、JRほか新橋駅西口より徒歩6分

  • LINEで送る

PHOTO/MANABU SANO WRITING/EMIKO OKAZAKI

※記事は2019年12月26日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

TOP