旅の目的にしたい イベント・祭り・フェス 日本の原風景に出会える「奥能登国際芸術祭2017」へ

東京で旅を感じるイベント

365日の中で、この日だけしか見られない景色、会えない人、体験できないことが日本中にはたくさん。旅の目的にする価値のある、イベントやお祭り、フェスをご紹介。

更新日:2017/08/19

伝統文化と最先端の美術が響き合うアートの祭典

旅の目的にしたいイベント

能登半島の先端に位置する石川県珠洲市は、日本の原風景が広がる昔ながらの暮らしや風習が今でも残る町。この地域では連日のように五穀豊穣を祈る「キリコ祭り」が行われ、一年でもっとも活気づく秋に「奥能登国際芸術祭2017」が開催される。2017年9月3日(日)から10月22日(日)の50日間に渡り、国内外から参加するアーティストの作品が珠洲市内のあちこちで見られるので、周遊しながら美しい自然と伝統文化、最新のアートに触れよう。

旅の目的にしたいイベント
「Something Eles is Possible / なにか他にできる」(トビアス・レーベルガー)

数ある作品の中でも、旧蛸島駅のそばに出現するカラフルな屋外作品「Something Eles is Possible / なにか他にできる」(トビアス・レーベルガー)など、珠洲の伝統や使われなくなった建物を蘇らせたアートに注目。ほかにも、のと鉄道の旧飯田駅舎そのものが作品となった「小さい忘れもの美術館」(河口龍夫)、実際に使用されていた古い砂取船をアートにした「時を運ぶ船」(塩田千春)がある。また、かつて保育所として使われていた場所で展示される「スズズカ」(ひびのこづえ)は、海底を表現した衣装をダンサーがまとい、地上に新しい重力を見せるパフォーマンスを見ることができる。

旅の目的にしたいイベント

市内に点在するアートをたっぷり楽しみたいなら、作品案内バス「すずバス」を利用すると便利。全4コースを周ればほとんどの作品が鑑賞できる。また、能登珠洲の秋祭りの醍醐味のひとつであり、家主が自宅で御膳料理や酒をふるまう風習「ヨバレ」を体験できる「珠洲の秋祭り ヨバレ体験ツアー」や、ヨバレをアート鑑賞とともに1泊2日で楽しむ「奥能登国際芸術祭2017満喫バスツアー」など、目的に合わせて選べる鑑賞ツアーに参加するのもおすすめ。

旅の目的にしたいイベント

せっかく能登半島に来たら、里山里海の豊かな自然に育まれたおいしいグルメも楽しみたいもの。秋祭りで振舞われる「ヨバレ」料理をモチーフに、地元で採れた野菜や魚介類など旬の食材をふんだんに使用した「珠洲 まつり御膳」が、市内の飲食店や宿泊施設に登場する。アート鑑賞の後は、気軽に「ヨバレ」の雰囲気が味わえる良質な珠洲の郷土料理を楽しんで。“忘れられた日本”に出会える奥能登で、日本の原風景とグルメ、アートを堪能する旅をしよう。

奥能登国際芸術祭2017

旅の目的にしたいイベント

開催日/2017年9月3日(日)~10月22日(日)
会場/石川県珠洲市全域
アクセス/【飛行機】のと里山空港から予約制タクシーで約40分 【新幹線】金沢駅から特急バスで約2時間30分
主催/奥能登国際芸術祭実行委員会
問い合わせ/TEL.0768-82-7720、E-mail:info@oku-noto.jp
パスポート/当日券:一般2500円、高校生1000円、小中学生500円 前売り券:一般2000円、高校生800円、小中学生300円
作品案内バス「すずバス」/各コースチケット:大人1500円、小人500円 全4コース乗車可能な通し券:大人3500円、小人1500円

■珠洲の秋祭り ヨバレ体験ツアー
開催日/9月9日(土)、9月14日(木)、9月15日(金)、9月22日(金)、10月8日(日)、10月13日(金)
定員/20名(最小催行人数4名)
料金/1人 8000円
申込先/珠洲市観光協会(NPO法人能登すずなり・営業時間8:30~18:00)
TEL.0768-82-4688
E-mail:info@notohantou.jp

■奥能登国際芸術祭2017満喫バスツアー
開催日/9月6日(水)、9月24日(日)
定員/20名(最少催行人数12人)
料金/1人 39800円(1泊2日)
申込先/珠洲市観光協会(NPO法人能登すずなり・営業時間8:30~18:00)
TEL.0768-82-4688
E-mail:info@notohantou.jp

WRITING/NOZOMI SUZUKI

※記事は2017年8月19日(土)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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