流れ星のピークは12/13(木)と14(金)!3大流星群のひとつ「ふたご座流星群」を見に行こう

更新日:2018/11/30

2018年12月13日の夜から14日の夜にかけて、今年も「ふたご座流星群」を見ることができる。星や宇宙に関する書籍の執筆、監修に加え、「コスモプラネタリウム渋谷」で解説員を務めている永田美絵さんに、流星群が見える時間帯や流れ星を探すコツを教えてもらいました。

TODA.H&OAO/NAOJ

2014年12月14日に撮影されたふたご座流星群の流星 c国立天文台

3大流星群のひとつ、「ふたご座流星群」って?

クリスマスが近い今頃、ロマンティックな気分で星空を見上げる方も多いでしょう。そんななか、今年最後を飾る流星群と言えばふたご座流星群です。

ふたご座流星群は毎年多くの流れ星を見ることができる3大流星群のひとつ。空の綺麗な場所でしたら1時間あたり40個ほどの流れ星を見ることができます。

ピークは12月13日(木)の夜から14日(金)の夜にかけて。お天気がよければぜひ夜空を見上げてみてください。

ふたご座流星群はふたご座の付近から四方八方に飛ぶように見える流星群。ふたご座はまさに12月の夜遅くに高く昇ってくる冬の代表的な星座です。

c国立天文台

流れ星を見るコツは?

ふたご座を見つける時にはまずオリオン座を見つけるとよいでしょう。21時ころに東、真夜中頃に南の空に見えるオリオン座は長四角の中に3つの星が輝く目を引く星座。きっとみなさんも一度はご覧になったことがあるでしょう。

オリオン座の東上に2つの星が仲よく並んでいるのですが、それがふたご座です。明るい左の星が弟のポルックス。右の少し暗い星がお兄さんのカストル。お兄さんの星が暗いのでぜひ見比べてみてくださいね。

さて、ふたご座流星群を楽しむコツは、なんといっても長い時間夜空を見上げること。方角はあまり気にしないで、できるだけあかりが直接目に入らない場所でご覧ください。

ただし、今の時期は長い時間夜空を見上げるのは大変ですよね。しっかりと温かい服装でご覧ください。最低でも15分は夜空を見上げてみましょう。首が疲れてしまうかもしれませんので、本当はレジャーシートなどに寝転がってご覧いただくのがよいのですが、地面から寒さが伝わるので風邪などひかないようにしてくださいね。

今年のふたご座流星群は月あかりもじゃまにならず、お天気さえよければきっと楽しめることでしょう。3大流星群は明け方がピークのものが多いのですが、ふたご座流星群は宵空(21時ころ)がピークですから、見やすい時間帯と言えます。友人と、ご家族と、ひとりでぜひお楽しみください。

撮影:コスモプラネタリウム渋谷解説員 佐々木勇太

ところで3大流星群は8月12日前後がピークのペルセウス座流星群と今回のふたご座流星群、そして2019年1月4日頃がピークとなるしぶんぎ座流星群です。

12月のふたご座流星群が過ぎたら次回は1月のしぶんぎ座流星群。年末から年始にかけて夜空の天文ショーもにぎやかです。流れ星に出逢えたら、願い事を言ってみてくださいね。

流れ星に願い事を言うとかなうという話はどこからきたの?

流れ星は彗星の尾に含まれる塵が、地球の大気とぶつかって摩擦で輝くもの。いわば“彗星の落し物”が流れ星です。

流れ星が消えないうちに3回願い事を言えばかなうと言われている伝説は、昔の人が、流れ星は天の神様が地上を見下ろすときに天の窓を開け、その光が漏れたものと考えたからだそう。流れ星が見えているときは神様が天の窓を開けているときなので、そのときに願い事を言えば神様に願いが聞こえるだろうと思ったため。

ところで、流れ星が消えない間がどのくらいかというと1秒あるかないか。その時間に願い事を3回言うなんてほとんど無理なのです。でも、もしも言えるとしたらその人はいつも自分の願いを考えて努力している人。そんな人の願い事はかなうのです。

六本木ヒルズの展望台で「ふたご座流星群観望会」を開催

六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで12月14日(金)、19時から「ふたご座流星群観望会」が開催される。天文の専門家による解説を聞きながら、高性能な天体望遠鏡を使って星空観察が楽しめる。クリスマスシーズン、イルミネーションで輝きを増した都心の夜景と、その上を流れる星を大切な人と眺めよう。

※最終入場は21:30。申し込み不要。参加費無料。ただし、東京シティビュー/スカイデッキへの入場券(一般2300円)が必要

“星空露天”のある宿で、温泉に浸かりながら星空を眺めよう

美しい星空が楽しめる関東近郊の温泉宿がオズモールから予約OK。降り注ぐような星空の下、ゆっくりと温泉に浸かるひとときは、都心ではかなわない贅沢! この機会に、星空に会いに行くプチトリップを計画してみては?

PROFILE

永田美絵
「コスモプラネタリウム渋谷」チーフ解説員として日々宇宙を語っている。現在、東京新聞「星の物語」を執筆中のほか、NHKラジオ第1「夏休み子ども科学電話相談」の天文宇宙を担当。著書に「カリスマ解説員の楽しい星空入門」筑摩書房など多数。

【特集】都心で、旅先で。きらめく星空に出会えるおでかけスポット

澄んだ空気のなかで降り注ぐような星々を眺める名所から、ロマンティックなデートをかなえる都心のプラネタリウムまで、きらめく星空に出会えるおでかけスポットをご紹介。日本一の星空に認定された阿智村のナイトツアーチケット付き宿泊プランや、星空を望む露天風呂がある宿はオズモールから予約もOK。また、東京近郊のプラネタリウムや展望台で開催される季節のイベントも必見です。旅先、そして東京で、星空さんぽを楽しもう。

WRITING/MIE NAGATA(コスモプラネタリウム渋谷)

※記事は2018年11月30日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります