ドッグフード「うまか」は涙やけにおすすめ?カロリーや成分、給餌量も解説

国産ドッグフード「うまか」は、涙やけが気になる犬にもおすすめできるのか、カロリーはどれくらいか、具体的にどんな成分値なのかと気になっている人もいるのでは。今回は、そんなうまかの栄養成分や原材料を徹底解説。うまかの特徴や給餌量の目安、子犬や食物アレルギーの犬でも食べられるかなどをまとめたので、購入を迷っている人はぜひ参考にしてみて。

更新日:2023/12/18

この記事を書いたのは・・・

犬の管理栄養士、動物医療技術師、動物衛生看護師(AHT)、トリマー 石川美代子さん

ヤマザキ学園大学(現:ヤマザキ動物看護大学)卒業。動物看護師として動物病院に勤務したのち、Webライターとして活動。現在は愛犬のミニチュアダックスフンドと暮らしながら、ペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。

1.うまかの成分・カロリーや原材料一覧

うまかは養鶏・食肉卸・加工品販売・飲食店舗経営などを行う「トリゼンダイニング株式会社」が販売する国産フード。小麦グルテンフリーかつノンオイルコーティングで、「愛犬にも安心して与えられる」と飼い主さんからの人気も高い。そんなうまかにはどのような原材料が使われているのか、気になる成分値と一緒にチェックしていこう。

1-1.うまかの成分

うまかはタンパク質と脂質が控えめで、運動量の少ない家庭犬向きのドッグフード。そのため、健康的な体型を維持したい犬はもちろん、ダイエット中の犬や食いしん坊の犬にもおすすめできる。粗繊維や灰分の値も低めで、全体的にヘルシーなフードといえそう。

また、一般的に犬の食事のリンとカルシウムの比率は「1:1~1:2」が理想といわれている。うまかはリン1%・カルシウム1.25%なので、この点も問題なし。AAFCO(全米飼料検査官協会)が定める栄養基準をクリアしていて、ライフステージに関わらず与えられる。

<うまかの成分値>

タンパク質:21.4%以上
脂質:9.5%以上
粗繊維:0.8%以下
灰分:6.8%以下
水分:10.0%以下
リン:1%
カルシウム:1.25%
オメガ6:2.25%以上
オメガ3:0.28%以上

1-2.うまかの原材料

うまかの主原料には、水炊き料亭「博多華味鳥」でも使用されている九州産「華味鳥」の生肉が100%使用されている。タンパク質源は華味鳥だけなので、牛や豚などほかの肉類にアレルギーがあっても安心。

穀類のなかで最もアレルゲンになりやすい小麦は不使用。栄養価が高く低GIな食材を幅広く使用していて、かつお節や昆布、しいたけの出汁が愛犬の食欲を誘ってくれる。

りんごやにんじん、かぼちゃといった犬の嗜好性が高い食材を多く含んでいるのも、うまかの特徴。さらに、うま味調味料や合成香料など、犬の健康上不安がある添加物は一切不使用。余計な原材料は見当たらず、どれも大切な愛犬に安心して与えられる。

<うまかの原材料>

鶏肉、玄米、大麦、かつお節、大豆、ビール酵母、チキンエキス、米油、卵黄粉末、発酵調味液、フラクトオリゴ糖、りんご、にんじん、かぼちゃ、昆布、しいたけ、コンドロイチン、セレン酵母、しょうが、ビフィズス菌、グルコサミン、L-トレオニン、ミネラル類(牛骨カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム)

1-3.うまかのカロリー

うまかのカロリーは100gあたり350kcal。ドッグフードのなかでは平均的な数値で、高くも低くもない。幅広い年齢・体型の犬に与えやすく、多頭飼いの家庭でも取り入れやすそう。

愛犬の体型や好みに合うアレンジができるのは、カロリーが高くないドッグフードの醍醐味。痩せぎみの犬にはお肉・チーズ・ヨーグルトなどエネルギー量が高いものを、太りぎみの犬にはキャベツ・レタスなどヘルシーな葉物野菜をトッピングしてあげるのもおすすめ。

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2.うまかってどんなドッグフード?主な特徴を紹介

味や品質にこだわって作られたうまかには、犬と人にとって嬉しい特徴がたくさんある。ここではうまかの主な特徴をご紹介。

2-1.食いつきがいい

うまかの口コミ評判のうち、食いつきのよさを評価する声は少なくない。犬にとって個体差はあるけれど、「普段はドライフードを食べないのにうまかはよく食べた」「最後まで飽きずに食べ進められた」など、その嗜好性の高さに驚く人も多い。うまかの匂いは出汁のような素朴な香りなので、強い匂いのフードが苦手な犬も食べやすいのかも。

2-2.脂質控えめでダイエット向き

うまかの脂質は9.5%以上と、ドッグフードのなかでも控えめ。脂質は体内でエネルギー源として働く一方、1gあたりのカロリーが高いので、摂り過ぎると肥満・心臓病・呼吸器疾患などのリスクが高まる。その点、うまかなら脂質オーバーになりにくく、効率的なダイエットをサポート可能。

2-3.犬の健康に配慮した成分を豊富に配合

健康な足腰をサポートする「グルコサミン」や「コンドロイチン」も配合。シニア犬をはじめ、胴長短足の犬など関節疾患のリスクが高い犬種にとっては特に嬉しいポイント。また、お腹の健康に配慮して、ビフィズス菌・オリゴ糖・ビール酵母を使用しているのも高評価。

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3.うまかは涙やけにもおすすめ?涙やけの原因や対処法は?

小型犬や短頭種に多い「涙やけ」。放っておくと痒みや悪臭を引き起こしたり、皮膚炎のリスクが高まったりするので、なるべく早く対処したいもの。ここでは、涙やけの主な原因や対処法、うまかが涙やけ対策に役立つフードなのかについて解説する。

3-1.涙やけの主な原因

涙やけは、「涙の流れが悪い」「涙が過剰に出ている」「涙を保持する機能が下がっている」のいずれかが原因で起こる。このうち最も多いのは、涙の流れが悪いことで起こる涙やけ。トイプードルやマルチーズは、生まれつき涙の通り道が狭かったり塞がったりしているケースが多く、ほかの犬種に比べて涙やけが起こりやすい傾向がある。

また、体に合わないフードを食べ続けることで老廃物の排出が滞り、涙やけができてしまうことも。そのほか、食べ物や環境のアレルギーが原因で涙が過剰分泌され、涙やけにつながることもある。アレルゲンとの接触・摂取には十分注意しよう。

3-2.涙やけの対処法

涙やけを予防するには、目の周りの涙をこまめに拭きとることが大切。特に被毛の色が薄い犬は、そうでない犬より涙やけが目立ちやすい。ゴシゴシ強く拭くと炎症を起こす可能性があるので、できるだけやさしく拭こう。

便が緩い、耳垢やフケが多いなどの場合はフードが合っていない可能性を考え、より適切な食事に変えてみるのもおすすめ。犬は肉食寄りの雑食性なので、肉や魚など動物性タンパク質がメインのフードは老廃物が溜まりにくい。消化吸収がスムーズにできるよう、むやみに添加物が使用されているフードは避け、腸にいい成分が豊富なものを選んで。

3-3.うまかで涙やけはケアできる?

主原料に鶏肉を使用したうまかは、穀物メインのフードに比べて消化しやすい。また、腸内環境の健康をサポートするビフィズス菌・オリゴ糖などの成分も含まれているので、老廃物が溜まりにくい体質作りにも役立つはず。薬ではないので必ず涙やけをケアできるわけではないけれど、品質や使用している原材料を考えると一度は試してみてもよさそう。

\原材料を厳選したフード/

4.うまかは食物アレルギーがあっても与えられる?

どのような食べ物にアレルギーがあるかによって、うまかを与えてもいいかは変わる。
例えば、うまかには牛肉・乳製品・小麦など犬のアレルゲンになりやすい食べ物は使用されていないので、これらの食材にアレルギーがある犬に与えるのは問題ない。一方、鶏肉や大豆などにアレルギーがあるなら、うまかを与えるのは避けるべき。

なお、食物アレルギー対策の基本は「単一タンパク質のフードを与えること」なので、うまかのようにタンパク源がひとつ(鶏肉)だけのフードは、食物アレルギーの予防につながる。添加物にアレルギーがあるリスクを考えると、人工添加物不使用な点も安心できる。

ただし、うまかの原材料には「牛骨カルシウム」や「卵黄粉末」などが使用されている。愛犬が牛肉・牛乳・卵に食物アレルギーがある場合は、かかりつけの獣医師に与えてもよいか相談しよう。食物アレルギーの有無にかかわらず、新しいフードへの切り替え中は体調や便に変化がないか、いつも以上に注意しておいて。

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5.うまかは子犬(パピー)や老犬に与えても大丈夫?

うまかは全犬種・全年齢(オールステージ)対応の総合栄養食なので、子犬に与えても大丈夫。

ただ、タンパク質や脂質など全体的に成分値が控えめな分、成長期の子犬に積極的におすすめできるフードではない。子犬の健やかな成長をサポートするためにも、子犬期の食事は高タンパク・高カロリーなパピー用のものを選ぼう。

反対に、運動量が少ない成犬や老犬には、うまかのようにヘルシーなフードがぴったり。グルコサミンやコンドロイチンといった関節サポート成分が配合されているので、足腰の健康維持にも活用できる。ただし、持病で特定の栄養素の摂取が制限されている場合は、念のためかかりつけの動物病院で与えても問題ないか確認するのがおすすめ。

\成犬や老犬におすすめ/

6.うまかの給餌量は1日どのくらい?

うまかは1袋1.5kg入りで、パッケージには年齢と体重別の給餌量目安が記載されている。愛犬にうまかを与えるときは以下の表を参考に、体質や運動量、便の状態などを観察しながら適切な摂取量を見つけよう。

なお、シニア期以降の食事は成犬時の量より20~30%ほど量を減らすといい。人と同じく、犬も歳を重ねると代謝や運動量が落ちて太りやすくなるうえ、消化吸収力も下がる。いきなり量を減らすと犬のストレスになるので、少しずつ調整して。

肥満を防ぎ、胃腸に過度な負担をかけないためには、一度に与える食事の量を控えめにすることも大切。老犬の食事回数は1日3~4回が理想なので、無理のない範囲で増やしてあげるのがおすすめ。

6-1.成犬の給餌量

体重1~3kg
27~85g
体重4~6kg
77~142g
体重7~9kg
117~193g
体重10~12kg
153~240g
体重13~15kg
186~283g

6-2.子犬の給餌量

体重1~3kg
生後4カ月:60~137g
生後4~9カ月:50~114g
生後9~12カ月:40~91g
体重4~6kg
生後4カ月:170~230g
生後4~9カ月:142~192g
生後9~12カ月:113~153g
体重7~9kg
生後4カ月:258~312g
生後4~9カ月:215~260g
生後9~12カ月:172~208g
体重10~12kg
生後4カ月:338~387g
生後4~9カ月:281~323g
生後9~12カ月:225~258g
体重13~15kg
生後4カ月:411~458g
生後4~9カ月:343~381g
生後9~12カ月:274~305g

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7.うまかを与えた後にこんな症状がみられたら

フードをうまかに切り替えると、場合によっては体調に変化がみられることもある。食後すぐに愛犬の体調が悪くなってしまうと、このまま継続して与えるべきか悩む人も多いはず。そこでここでは、フードの切り替えによって起こりうる変化と原因、対処法について解説する。

7-1.嘔吐

犬の胃腸はデリケートなので、急なフードの切り替えに適応できず吐いてしまうことがある。特に子犬や老犬は消化器官の機能が低く、一時的な嘔吐がみられるケースも珍しくない。

また、うまかに含まれる原材料にアレルギーがあったり、早食いや食べ過ぎ、空腹時間が長いなどの原因で嘔吐した可能性もある。食物アレルギーの場合は、口周りなど皮膚の赤みや痒みを併発するケースが多いので、一度全身をチェックしてみよう。

嘔吐直後は胃が敏感になっていて、食べ物や水分を受け付けないことも。3時間程度は絶食・絶水を行い、その後元気で吐く素振りもない場合は少量の水やおやつ、いつものフードを与えてみて。

7-2.軟便・下痢

フードを切り替えた際、犬が軟便や下痢を起こすことはよくある。嘔吐と同じく、胃腸が新しいフードに適応できずに起こる症状なので、フードの切り替えはしっかり時間をかけることが大切。これまで与えていたフードを毎日少しずつ減らし、その分うまかの割合を増やそう。

初めは軟便や下痢の症状があっても、新しいフードに腸が慣れれば、便は徐々によい状態に戻っていくはず。もし下痢が3日以上続く場合は、フードが体に合っていない可能性がある。切り替えは一旦中止し、かかりつけの獣医師の指示を仰いで。

7-3.皮膚の赤み・痒み

食物アレルギーの主な症状として、口周りや耳、手足などの皮膚に赤み・痒みが出やすい。犬が気にして掻くと、薄毛や脱毛、フケなどがみられることも。

犬の場合、食べてすぐに症状が出る場合は少なく、食べて数十時間経ってから表れるタイプが多いので、フードとの関連性に気付かない飼い主さんも少なくない。「これまで皮膚トラブルがなかったのに、フードを切り替えた数日後に皮膚を痒がりだした」「皮膚炎と同じタイミングで嘔吐や下痢の症状も出ている」などの場合は、食物アレルギーを疑おう。

食物アレルギーによる体調不良は、原因となる食べ物を口にしなければ治まる。皮膚症状がひどい場合は動物病院で相談し、痒み止めなどを処方してもらうのがおすすめ。

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8.うまかに関するQ&A

うまかの賞味期限はどのくらい?

うまかの賞味期限は、未開封で製造日より1年間です。開封後は約1カ月を目安に与えきりましょう。

うまかの適切な保存方法は?

未開封のうまかは直射日光が当たらない場所で常温保存します。開封後は袋の口をしっかり閉め、なるべく涼しい場所に保管しましょう。
湿気があるとフードの質が悪くなってしまうので、高温多湿の場所に置くのはNG。冷蔵庫に入れて保存すると出し入れのタイミングで結露が発生し、カビ菌が繁殖しやすくなるので要注意です。うまかをはじめ、ドライフードは必ず常温で保存してください。

うまかのふやかし方は?

うまかをふやかすときは、ぬるま湯をひたひたに注いで10分程度置く方法がおすすめ。うまかはオイルコーティングされていないので、比較的短時間でふやけてくれます。
すぐにふやかしたい場合は、耐熱容器に入れたうまかに水道水をひたひたに注ぎ、ラップをして500Wで20秒ほど加熱します。愛犬の火傷を防ぐためにも、与える前は必ず指で加熱ムラや温度感を確認しましょう。

うまかを食べないときの対処法は?

犬がうまかを食べない場合、警戒している、味・匂い・粒の硬さなどが気に入らない、ドッグフード以外で嗜好性の高い食べ物を食べたいと思っている(わがまま)などが考えられます。
いつものフードを出すと食べる場合は、警戒心からうまかを食べていない可能性が高いでしょう。犬の警戒心を和らげるため、初めはいつものフードに少量混ぜて与えてください。
わがままや好みが原因なら、嗜好性の高いトッピングを追加したり、おやつの量を減らしたりするのが有効です。残した食器は10分ほどで下げて、「食べないとなくなってしまう」と犬に学習させるのもいいでしょう。

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※記事は2023年12月18日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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