市販のチキンドッグフードおすすめ9選!ラムとの違いやチキンミールについても解説

ドッグフードの原材料として定番のチキン。各メーカーよりさまざまなチキン入りドッグフードが販売されており、どれを選んでよいか迷ってしまう人も多いのでは。そこで今回はチキンドッグフードの特徴やメリット、デメリット、選び方などを詳しく解説。チキンミール、加水分解チキンエキス、畜産副産物といった専門用語の解説もしているので、ぜひ参考にしてみて。

更新日:2023/12/01

お話を聞いたのは・・・

「chicoどうぶつ診療所」獣医師 林美彩さん

酪農学園大学獣医学部卒業。大学卒業後、自身が代替療法と出会ったことで、動物の体に優しい治療法や食事・環境の見直し、飼い主の心のケアの大切さ等を伝えていくため、2018年に『chicoどうぶつ診療所』を開業。往診を中心に、精力的に診療を続けている。

<著書>
獣医師が考案した 長生き犬ごはん」(世界文化社)2019/12/18
獣医師が考案した 長生き猫ごはん」(世界文化社)2020/11/13
『獣医師が考案した一汁一菜長生き犬ごはん こだわりの安心レシピ&作り置きOK!』(世界文化社)2022/1/26

<公式サイト・SNS>
chicoどうぶつ診療所HP
Instagram:@chico_ah_323
Amebro:https://ameblo.jp/tinkerbell19850323/

1.チキンドッグフードの特徴とメリット

1-1.高タンパクかつ低脂肪

チキン(鶏肉)は高タンパク質でありながらも、低脂肪でローカロリーな優れた食材。タンパク質は犬の健康維持に必要な成分なので、ローカロリーで無理なく取り入れられるチキンドッグフードは犬の健康維持に役立つ。

1-2.ビタミンAやビタミンB群が豊富

鶏肉にはタンパク質のほか、ほかの栄養素も多く含まれている。例えばタンパク質の代謝を助ける「ビタミンA」「ビタミンB6」や、エネルギーの産生に役立つ「ナイアシン」「パントテン酸」が多いのがメリット。また、元気をサポートする「トリプトファン」「イミダゾールペプチド」など、犬の健康を守る栄養素を幅広く摂取できる。

1-3.種類が豊富で選択肢が多い

チキンドッグフードは各メーカーより販売されており、購入を検討する際に選択肢が多いのが魅力。ネット通販はもちろん、ペットショップなどで売られている市販品が多いので、愛犬にぴったりのものを見つけやすい。

1-4.価格が安くて買い求めやすい

肉類のなかでもチキン(鶏肉)は安価な食材のため、買い求めやすい値段で販売されていることが多い。そのためさまざまなチキンドッグフードを、リーズナブルかつ手軽に試せるのが強み。
牛肉、豚肉、魚を使用したドッグフードと同じような価格帯で、高品質なドッグフードを手に入れやすいのもメリットのひとつ。

1-5.犬のストレス解消につながる

チキン(鶏肉)はとても嗜好性が高く、犬にとってはごちそうのひとつ。おいしい食事は食いつきがよいだけでなく、犬のストレス解消にもつながる。ご褒美やおやつとしても使いやすく、余りにくいのが嬉しいポイント。

2.チキンドッグフードのデメリット

2-1.アレルギーの原因になる可能性がある

チキン(鶏肉)はさまざまなドッグフードに使われているため、犬が摂取する機会が多い。特定の食材を長期に渡って摂取すると、アレルギーを発症する危険性がある。チキンドッグフードの利用を極端に制限する必要はないけれど、そればかりを与えすぎないのが無難かも。

2-2.原材料表記によっては品質に不安が残る

一部のドッグフードでは、原材料として「チキンミール」「チキン等」といった表記をしている場合がある。「チキンミール」とは、くず肉、クチバシ、骨など鶏のあらゆる部位をごちゃ混ぜにしたミンチ肉を指し、使われている鶏肉の品質の良し悪しがわかりにくい。「チキン等」の表記では、主原料の鶏肉に加えて、少量の牛肉、豚肉、魚肉を混ぜている場合がある。

「チキンミール」「チキン等」の表記があるドッグフードは、パッケージ裏面やメーカー公式サイトをチェックするのがおすすめ。使用部位や品質を確認したうえで与えるのがよさそう。

3.チキンドッグフードの選び方

3-1.チキンが主原料か確認する

ドッグフードを選ぶ際は、主原料が動物性タンパク質かチェックするのがおすすめ。タンパク質は犬の筋肉や皮膚、内臓などを健康に保つうえで欠かせない。原材料欄は配合量が多い順に書かれているので、原材料の先頭に「チキン」や「鶏肉」などと書かれたものを選ぼう。

3-2.品質で選ぶ

使用している鶏肉の品質に注目するのも選び方のひとつ。「チキンミール」などを使用しておらず、ヒューマングレード(人間用と同じ品質)の鶏肉を使ったドッグフードがおすすめ。高品質を謳う高級商品でも、チキンドッグフードなら比較的手頃な価格で手に入りやすい。

3-3.製造工場やトレーサビリティで選ぶ

国際基準に沿う安全性、清潔性を保った製造工場でつくられているかも大切なチェック項目。低品質な工場でつくられていると、思わぬ食材や原材料の混入が起こる可能性も。製造工場から出荷までを追跡できるトレーサビリティを導入しているメーカーなら、自分の目で詳細を確認でき、納得感を持って購入できる。

3-4.無添加成分をチェックする

「無添加」とアピールしているフードは、どの添加物が無添加なのかチェックして。例えば「着色料無添加」と謳っていても、香料など不要な添加物が含まれている場合もある。

特に注意したいのは、酸化防止剤の「エトキシキン」「BHA」「BHT」、合成着色料の「赤色〇号」「青色〇号」、甘味料の「ソルビトール」「キシリトール」「コーンシロップ」、保存料や保湿剤として使われる「亜硝酸ナトリウム」「プロピレングリコール」、「ソルビン酸カリウム」など。
成分表には添加物として表記されない場合もあるので、成分の名前を個別に覚えておくとよいかも。

3-5.単一タンパク源かどうかで選ぶ

単一タンパク源とは、ドッグフードに含まれているタンパク質成分が単一の食材から得られているものを指す。原材料を把握しやすいのと同時に、アレルギーを発症した際などにアレルゲンをすぐに特定できるのがメリット。
また、アレルギーがない犬にとっても、単一タンパク源のフードなら万が一症状が出た場合にアレルゲンを特定しやすくなる。アレルギーなどに配慮するなら、チキンのみを単一タンパク源にしているドッグフードを選んでみよう。

3-6.市販ですぐに手に入れられるかどうかも大切

継続的な利用を考えているなら、手に入れやすいかも重要。ネット通販だと本体価格と送料がかかるケースが多いため、継続すればするほど送料もかさんでしまいがち。入手にかかる手間、時間、コストを比較しながら、自分にぴったりのチキンドッグフードを見つけよう。

4.市販の人気チキンドッグフードおすすめ9選

??トリゼンダイニング

うまか

5478円/1.5kg

博多水炊きの名店が作った九州産華味鳥を100%使用したドッグフード!カツオ節のいい香り

水炊きの料亭「博多華味鳥」を運営する会社が製造したドッグフード。人間が食べてもおいしい新鮮な九州産華味鳥を100%使用している。飼育から調理まで一貫して自社で行っているこだわりも魅力。天然素材にこだわっているから、カツオ節のいい香りが感じられる。

人間の食べ物ほど規制が厳しくないドッグフードだからこそ、安全性や衛生面にしっかりこだわって製造。製造管理と品質管理の規格「GMP認証」や衛星管理に関する「ISO認証」など、衛生的で安全な工場であるために必要な認証はすべて取得し、品質を厳しく管理しながら製造している。

シンプルな天然素材に、「グルコサミン」や「コンドロイチン」も含有しているから、足腰が気になりはじめた老犬にもおすすめ。

機能総合栄養食
対象年齢全年齢
主原料鶏肉、玄米、大麦、カツオ節、大豆ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー350kcal
原産国日本
その他保存料不使用、着色料フリー、小麦グルテンフリー、ノンオイルコーティング

レティシアン

カナガン ドッグフード チキン

5038円/2kg

英国王室女王からの表彰を受賞!毎日おいしく食べられる栄養満点フード

イギリス国内で優秀だと認められた企業に授与される、The Queen’s Award for Enterpriseを受賞したドッグフード。イギリスの企業に与えられる賞の中では非常に権威があると言われている。なかなかフードを食べてくれない愛犬のために、犬が大好きなチキンを50%以上もたっぷり配合。しっかりと感じる素材の香りで、普段あまり食べない愛犬もガツガツ食べてくれるかも。

子犬や小型犬、老犬にも嬉しい小粒タイプだから、万が一噛まずに飲み込んでしまっても喉に詰まりにくい。真ん中に穴が開いた噛み砕きやすい形状で、カリカリと楽しく食べ進めてくれそう。全犬種・全年齢に与えられるから、多頭飼いの人にもおすすめ。

愛犬のフードや健康に関する相談に乗ってくれる、専門のカウンセラーや栄養士がいるサポート体制があり、お問い合わせフォームから相談できる点も魅力。愛犬が夢中で食べる姿を見たい人は、ぜひ試してみて。

※英国王室受賞について:The Queen’s Award for Enterprise :International Trade 2017 を受賞

機能主食
対象年齢全年齢
主原料チキン、サツマイモ、エンドウ豆、じゃがいもほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー376kcal
原産国イギリス
その他グレインフリー、着色料・香料不使用

ドッグフード工房

ドッグフード工房 鶏肉

1870円/460g

低脂質でミネラルたっぷりのフード。アレルゲンの含有にも配慮

国産鶏肉を主原料にし、「ビタミン」や「ミネラル」をたっぷり含有したドッグフード。「脂肪酸」や「食物繊維」が豊富に含まれる国産の大麦や、「カルシウム」や「鉄分」が何倍にも含まれるキヌアを配合し、栄養価の高さにこだわっている。

アレルゲンになりにくいといわれる大麦やキヌアを配合することで、食物アレルギーに配慮。自社で仕入れた天然食材を使用しているから、人間でも味見ができるほどのクオリティが嬉しい。

約0.6mmの小粒タイプで、小型犬や老犬にも食べやすい。ママの手作りごはんをお手本にした「生づくり製法」だから、自然素材の美味しさや栄養をそのまま感じられるのも魅力。

機能総合栄養食
対象年齢全年齢
主原料鶏肉、うるち米、大麦、生おから、キヌア、さつまいもほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー360kcal
原産国日本
その他小麦不使用、合成添加物不使用

POCHI

ザ・ドッグフード ベーシック 3種のポルトリー

1628円/1kg

ほかのフードとはちょっと違う香ばしいハーブの香り!コクまで感じられる贅沢フード

栄養を損なわないよう丁寧にじっくりと作る製法を取り入れた、素材のコクと旨味がたっぷり詰まったドッグフード。素材を活かすハーブをブレンドしているため、ほかのドッグフードとは違う香ばしい匂いが感じられる。「愛犬は我が子」と思っている飼い主に寄り添い、食を通して愛犬と共に楽しく幸せな毎日を過ごすことをコンセプトにしているところが魅力。

また、100gあたり315kcalと低カロリーなので、トッピングがしやすいのも嬉しい。愛犬の好きなものや、摂って欲しい食品など、毎日違うトッピングをして、家族と一緒に楽しんでみて。

「3種のポルトリー」は、定番のチキン味。新鮮な生のチキン・ターキー・ダックをふんだんに使用しているから、鶏肉が大好きな愛犬にぴったり。愛犬にも毎日色々な食事を楽しんで欲しいと願う人は、ぜひ試してみて。

機能総合栄養食
対象年齢全年齢
主原料ポルトリー、エンドウ豆プロテイン、ソラ豆、スイートポテト、リンゴ、アルファルファ、キャロブ繊維ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー315kcal
原産国オランダ
その他グレイン・グルテン・GMO(遺伝子組換食品)・ポテトフリー

ロイヤルカナン

ミニ インドア アダルト

1573円/800g

室内で生活する小型犬の体重管理に!超高消化性タンパク質配合で糞便の臭いが気になる人にも

あまり散歩に行かない、家の中でも活動量が低いなどで、必要カロリーが少ない愛犬の体重管理がしやすいドッグフード。脂肪燃焼をサポートする「L-カルニチン」が含まれているから、室内で生活する小型犬にぴったり。

高品質な炭水化物に加え、消化性が非常に高い超高消化性タンパク質(L.I.P.※)を配合しているから、糞便の量や臭いが気になる愛犬にも嬉しい。

ツヤのある美しい被毛を維持するために必要な「EPA」「DHA」も含有。やや肥満が気になる愛犬の健康を総合的にサポートしたい人は、ぜひ試してみて。

※消化率90%以上の超高消化性タンパク(ロイヤルカナン調べ)

機能総合栄養食(室内で生活する小型犬用)
対象年齢成犬用(生後8カ月?8歳まで)
主原料米、肉類(鶏、七面鳥)、とうもろこし、動物性脂肪、植物性分離タンパクほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー378kcal
原産国フランス
その他---

ニュートロ

ナチュラル チョイス 小型犬 成犬用 チキン&玄米

4104円/3kg(Amazon)

好き嫌いの多い小型犬のためにチキンをたっぷり使用!おいしく食べられる独自の形状

好き嫌いが多く、あまりフードを進んで食べてくれない小型犬に配慮したフード。第一主原料にチキンを使っているから、しっかりとした香りとおいしい味わいで食いつきもよくなるはず。良好な腸内環境に欠かせない「食物繊維」をバランスよく配合し、健康維持にも配慮している。

大型犬に比べて長生きしやすい小型犬のために、免疫力を維持して若々しく生活するための「βカロテン」を豊富に含んだトマトを使用。あまり水を飲まない愛犬にも嬉しい「マグネシウム」や「ミネラル」も含んでいるから、尿路系の健康状態が心配な人にも試しやすい。

口や顎が小さかったり、噛むのが苦手だったりする愛犬でもおいしく食べられるよう、小粒で噛みやすい独自の形状に成形。食いつきの悪さや好き嫌いによる健康面が心配な人は、ぜひ試してみて。

機能総合栄養食
対象年齢生後8カ月以上
主原料チキン(肉)、チキンミール、大麦(食物繊維源)、エンドウマメ、粗挽き米、玄米(食物繊維源)ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー375kcal
原産国アメリカ
その他---

ピュリナワン

ピュリナワン 1~6歳 ほぐし粒入り 成犬用 チキン

1609円/2.1kg

毎日の活力や皮膚の健康を維持!歯の健康も考えたほぐし粒入り

新鮮なチキンを主原料にした、自然の恵みたっぷりなドッグフード。毎日の活力を維持してくれる「天然ポリフェノール」や「マルチビタミン」を配合し、栄養バランスに配慮している。ツヤのある美しい被毛や、健康な皮膚に欠かせない「オメガ6脂肪酸」も配合。

噛むことで歯の健康をサポートするために、独自のほぐし粒を混ぜているのも魅力。歯石や歯の汚れを防ぎたい人に嬉しい。

「天然グルコサミン」が関節の健康を維持してくれるから、たくさん走る愛犬や、足腰への負担が気になる愛犬にもおすすめ。

機能総合栄養食
対象年齢1?6歳用
主原料チキン、米、コーングルテン、とうもろこし、牛脂、チキンミールほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー399kcal
原産国アメリカ
その他---

ヒルズ

ヒルズ サイエンス・ダイエット 小型犬用 アダルト 1~6歳 成犬用 チキン

1500円/1.4kg(Amazon)

免疫力や消化のよさ、美しい被毛をトータルでサポート。80年以上の知識を活かして素材を厳選

徹底した管理のもと、欧州の自社工場で製造されるヒルズのドッグフード。80年以上の知識や経験を活かし、厳選した原材料を使用している。

必須アミノ酸をしっかりと含んだ高品質な肉や、豊富なミネラル類をバランスよく配合しているから、免疫力や消化機能、皮膚や被毛の健康をトータルでサポート。糞便の臭いや被毛のパサつきが気になりはじめた成犬におすすめ。「カルシウム」も適切な量で配合されているため、活発に動き回る愛犬の骨や筋肉もサポートしてくれる。

品質に自信があるからこそできる、返金保証サービスも展開。長年のドッグフード製造経験はもちろん、900万頭以上もの保護犬・保護猫を救ってきた動物愛の精神をもとに作られるフードを、ぜひ試してみて。

機能総合栄養食
対象年齢成犬用
主原料トウモロコシ、小麦、トリ肉(チキン、ターキー)、動物性油脂、コーングルテン、トリ肉エキスほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー373kcal
原産国オランダ
その他---

ロイヤルカナン

チワワ 専用フード 成犬用

1727円/800g

世界でいちばん小さなチワワのために作られた専用フード。食べやすい設計の小粒が嬉しい

世界一小さい犬と言われるチワワのために作られた、専用のドッグフード。大きさや形を特別に設計したこだわりの粒は、顎が小さいチワワでも食べやすい。食欲にムラが出やすくても毎日楽しく食べられるよう、フレーバーにもこだわりを加えている。

消化性が非常に高い超高消化性タンパク質(L.I.P.※)を配合しているから、お腹を壊しやすかったり、糞便の質が日頃から気になる愛犬にも嬉しい。

なかなか食べやすいサイズのフードが見つからない、食べにくそうにしている、ちゃんと噛んでくれないという悩みを持つチワワなら、ぜひ一度試してみて。

※消化率90%以上の超高消化性タンパク(ロイヤルカナン調べ)

機能総合栄養食(チワワ用)
対象年齢成犬用
主原料米、とうもろこし、肉類(鶏、七面鳥)、植物性分離タンパク、動物性脂肪、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー393kcal
原産国フランス
その他---

5.ラム肉、馬肉、鹿肉などとの違い

ラム肉、馬肉、鹿肉は、高タンパクで低カロリーな点が鶏肉に似ているものの、それぞれの肉ごとに特徴がある。
ラム肉はコレステロールを低減する「不飽和脂肪酸」や、脂肪を燃焼させる「カルニチン」が豊富。そのため、ダイエットに向いている。
特に低カロリーなのは馬肉と鹿肉。馬肉はビタミンやミネラルが多く、ほかの動物脂にはほぼ含まれない「オメガ3脂肪酸」も含んでいる。鹿肉は4種類の肉のなかで最も脂質が少なく、鉄分を多く含んでいる。

どれもドッグフードには比較的珍しい食材のため、ローテーションでのアレルギーの対策、予防として役立つ。ただし、値段が高くなりがちなので、継続コストがかかってしまう点がデメリット。

専門家のアドバイス

獣医師 林美彩

ラム肉はダイエットに向いていますが、体を温める作用が強いのも特徴です。そのため、体に熱がこもりやすい体質の子に与えたり、夏場に使用したりするのは控えたほうがよいでしょう。

6.チキンドッグフードに関するQ&A

Q.チキン(鶏肉)とターキー(七面鳥肉)は違うもの?

A.厳密に言えば違う食材ではありますが、どちらも鶏肉という点ではとても似た食材です。そのため、チキンアレルギーがある犬は、ターキーでもアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。

Q.「加水分解チキンエキス」ってなに?危ないもの?

A.「加水分解チキンエキス」は消化性を改善したチキンを指すもので、低アレルギードッグフードによく使われる食材です。タンパク質ではなくアミノ酸レベルで体内に吸収されるため、アレルギーを抑制しやすいと言われています。余計な薬品や化学物質などは使用されていないため、危ない食材ではありません。

Q.「畜産副産物」って?

A.「畜産副産物」は「畜産廃棄物」とも呼ばれ、畜産において通常であれば捨てられる食材を有効活用した場合に使われる言葉です。鶏肉だけでなくクチバシ、内蔵、内蔵に含まれる消化物などもまとめて「畜産副産物」になるため、含まれている「畜産副産物」について詳しく解説されていないドッグフードは避けたほうがよいでしょう。高品質な鶏肉の「畜産廃棄物」のみを使用した商品もあるため、事前にメーカーの説明をしっかりとチェックしてください。

Q.ドッグフードはローテーションするとよいって聞いたけど本当?

A.ドッグフードのローテーションは犬を飽きさせないだけでなく、アレルギーの予防や対策としても役立ちます。特定の食材のみを摂取する偏った食生活などにより、アレルギー発症の可能性は上がります。さまざまなドッグフードをローテーションさせれば、栄養価などの偏りも防げるのでおすすめです。

  • LINEで送る
※記事は2023年12月1日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

TOP