【人気のアレルギー対策キャットフードおすすめ12選】選び方やアレルギーの症状、原因も紹介!

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猫も発症する可能性がある食物アレルギー。特定の食べ物に反応し、皮膚のかゆみや赤み、炎症などが出てしまうことも。大切な愛猫の口に入れるものにはこだわりたいと考えている人のために、今回は編集部おすすめのアレルギー対応のキャットフード12選をご紹介。「chicoどうぶつ診療所」獣医師、林美彩さんに聞いたフードの選び方や、食物アレルギーの原因も解説しているので、ぜひチェックしてみて。

更新日:2023/01/18

お話を聞いたのは・・・

「chicoどうぶつ診療所」獣医師 林美彩さん

酪農学園大学獣医学部卒業。大学卒業後、自身が代替療法と出会ったことで、動物の体に優しい治療法や食事・環境の見直し、飼い主の心のケアの大切さ等を伝えていくため、2017年に『chicoどうぶつ診療所』を開業。往診を中心に、精力的に診療を続けている。

<著書>
獣医師が考案した 長生き犬ごはん」(世界文化社)2019/12/18
獣医師が考案した 長生き猫ごはん」(世界文化社)2020/11/13
『獣医師が考案した一汁一菜長生き犬ごはん こだわりの安心レシピ&作り置きOK!』(世界文化社)2022/1/26

<公式サイト・SNS>
chicoどうぶつ診療所HP
Instagram:@chico_ah_323
Ameba:https://ameblo.jp/tinkerbell19850323/

1.猫の食物アレルギーの症状

まずは、猫の食物アレルギーの症状を紹介。キャットフードを与えて次のような症状が出ると、食物アレルギーの可能性が高い。今まで大丈夫であってもアレルギーはいつ起こるかわからないため、症状を知って気をつけてあげて。

皮膚のかゆみ

皮膚のかゆみは、主に目の周りに出やすい。皮膚が赤くなり、発疹ができることもある。発疹は体全体に出るとは限らず、顔のみに症状が出る場合も。季節に関係なく執拗に毛づくろいを行っている場合は、かゆみを訴えている可能性がある。

掻く、舐める、噛むといった動作は、食物アレルギーの典型的な症状の1つ。愛猫がいつもと違う行動をしていたら、皮膚トラブルが起きていないかチェックしてあげて。

下痢、嘔吐

食物アレルギーは消化器系に出やすいといわれている。今まで症状がなかったのに、いきなり下痢や嘔吐の症状が出れば食物アレルギーが原因かも。下痢や軟便、嘔吐を繰り返していたら獣医師に相談してみて。

吐くまではいかなくても「ウェッウェッ」と吐き戻しそうになるケースもある。なかには便の量が増えたり血便の症状が出たりすることもあるため、毎日の便にも異常がないかチェックしてみて。

脱毛

執拗に毛を舐めることで、脱毛や薄毛の症状が出ることもある。それだけではなく、毛並みが荒れていたりフケが出たりもするので、毛並みに異常を感じた場合も食物アレルギーを疑ってみて。

猫に脱毛の症状が出るのはアレルギーのほかに、ストレスや季節の変わり目に起こる脱毛期によるかゆみが原因の場合もある。ほかの病気が隠れていることもあり、左右対称に毛が抜けている場合は「猫対称性脱毛症」の可能性が高いため獣医師に相談しよう。

2.アレルギー対策キャットフードの選び方

アレルギー対策キャットフードを選ぶときのポイントを紹介。愛猫に合ったキャットフードを選べるように、ぜひ参考にしてみて。

低アレルゲンのフードを選ぶ

低アレルゲンのフードは、食物アレルギーになる確率を下げる。低アレルゲンのフードを選ぶときにチェックしておきたいポイントをチェックしてみよう。

アレルギーを起こしやすい食材をチェック

たんぱく質は猫がアレルギーを起こす原因になりやすい。猫がアレルギーを起こしやすいのは、以下の食材。

・牛肉、豚肉
・乳製品
・卵
・小麦
・トウモロコシ

愛猫のアレルギーが心配な人は、これらの含有量が少ない低アレルゲンのフードを選ぼう。必ずしも猫が食物アレルギーになるわけではないが、与える量を減らすことは食物アレルギーになる確率を低くすることにつながる。

たんぱく源の種類は少なめがベター

キャットフードの種類によっては鶏肉、牛肉など2種類以上の肉、魚、肉の2種類のたんぱく源が使われていることもある。たんぱく源が多いフードを与えて食物アレルギーを発症してしまうと、どの食材がアレルギーなのか判断が難しくなる。

たんぱく源は食物アレルギーのリスクを高めるため、フードに入っているたんぱく源は1種類のものを選ぶようにしよう。

グレインフリーは消化によい

トウモロコシ、米、小麦、大麦などの穀物は食物アレルギーを起こしやすい。猫にとって穀物は消化が悪く、体質に合わない傾向がある。

もともと猫は穀物を食べない習性があるため、消化不良を起こして下痢や嘔吐の症状が出ることも。心配ならグレインフリーのキャットフードを選ぼう。

主食は総合栄養食を選ぶ

アレルギー対策キャットフードを主食として与えるなら、猫に必要な栄養がバランスよく配合されている「総合栄養食」を選んで。水とフードだけで1日に必要な栄養素を摂取できるので、管理も簡単。

肉や魚をメインとした缶詰やレトルトパウチのフードは、「一般食」や「副食」を指すことが多く、栄養に偏りがあるので主食と併せて与えるふりかけやおかずとして与えよう。また、栄養補助食は特定の栄養に特化したフード。一般食、栄養補助食、副食だけを与えていると、成長に必要な栄養素が不足してしまうので、総合栄養食と併用して。

添加物や不要な成分を避ける

食材だけではなく、添加物や不要な成分にアレルギーを発症する猫もいる。嗜好性を高めるため、キャットフードに配合されることがある着色料や香料、甘味料は、食材がよければ本来は不要な成分。すぐに発症はしなくても、長い期間与えることでアレルギーになってしまうケースもあるので、なるべく避けてあげて。

とくに酸化防止剤に含まれるBHA(プチルヒドロキシアニソール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)は発がん性があるともいわれているため要注意。天然由来の化合物であれば問題ないので、保存料にローズヒップやビタミンCやE、クエン酸が使用されているものを選ぼう。それでも心配な人は、100%無添加のキャットフードをチェックしてみて。

お腹にやさしい成分が入っている

食物アレルギーは食材によって起こるだけではなく、腸内でたんぱく質をスムーズに分解できないことでも起こるといわれている。消化不良を起こさないためには、腸内環境を整えることも大切。とくにお腹を壊しやすい愛猫には、お腹にやさしい成分として乳酸菌、オリゴ糖、ビフィズス菌、プロバイオティクスなどが入っているフードがおすすめ。

乳酸菌の効果は腸内環境を整えるだけにとどまらず、免疫力上昇、がん予防、コレステロールの低下が期待できるので、愛猫の健康を守るためにも、ぜひ取り入れてあげよう。

3.人気のアレルギー対応キャットフードおすすめ12選

ここではアレルギー対策におすすめなキャットフードをご紹介。アレルギーになりにくフードを選んで愛猫の健康をサポートしよう。

※この記事の監修者がおすすめする商品ではありません

GO! SOLUTIONS

GO! ダックキャット

4494円/1.36kg(Amazon)

放し飼いで育った上質な鴨肉を使用。特定たんぱく質にアレルギーを持つ猫に好適

放し飼いでストレスフリーに育った鴨肉を使用したキャットフード。鴨肉以外のたんぱく質が入っていないから、チキンやサーモンといったよく使用される原材料にアレルギーを持つ猫におすすめ。

また、プレバイオティクスを含有する乾燥チコリ根もブレンド。腸内環境を整え、自然な排便を促す。

化学的防腐剤を使用せず、主原料の鴨肉の旨みを最大限に活かした味わいに。さらに穀類不使用のグルテンフリー設計で、穀物アレルギーのある猫でも思いきり食べられる。

機能-
対象年齢全年齢
主原料ダック生肉、ダックミール、乾燥全卵、エンドウ豆、エンドウ豆粉ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー-
原産国カナダ
その他グレインフリー、グルテンフリー、ポテトフリー、無添加、オメガオイル配合、乾燥チコリ根配合、プレバイオティクス配合

HAPPY CAT

ジュニア ファームダック 平飼いの鴨/穀物不使用

1452円/300g

主原料のチキンと鴨肉が、お腹の弱い仔猫の消化器官の働きをサポート

麦や豆などにアレルギーのある生後4~12カ月の仔猫に適した、穀物不使用のキャットフード。粒のサイズは直径7mm、厚さ4mmの極小サイズで、口の小さい仔猫や咀嚼力のない仔猫でも飲み込みやすい。

消化吸収しやすいチキンと栄養豊富な鴨肉が主原料。お腹の弱い仔猫やデリケートな猫の消化器官に負担をかけないようにすることで、自然な排便を促し健康的な生活の維持を助ける。

ミネラルやβカロチン、ビタミンCやタウリンといった栄養素もバランスよく配合。一度の食事で、複数の栄養素を手軽に摂取できる。

機能総合栄養食
対象年齢生後4~12ヶ月
主原料ポルトリープロテイン、ポテトフレーク、ポテト、ポルトリー脂肪、ダックプロテインほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー397.5 kcal
原産国ドイツ
その他グレインフリー、FEDIAF、ユッカシジゲラ、ビタミンC、タウリン配合

KMT

ブリスミックス 猫用 チキン

1430円/500g

冷凍の食材を使用しない新鮮さが魅力。アレルギーの原因になりやすい肉副産物を排除したキャットフード

原材料はヒューマングレードの冷蔵もののみ使用。冷凍保存の肉や野菜を入れていないから、新鮮な食材の風味や味わいを感じられる仕上がりに。猫の食欲を刺激し、健康的な食生活をかなえる。

また、長期保存、人工栽培が難しく入手が大変で、「神のきのこ」と呼ばれることもあるアガリクス茸を使用。お腹にやさしい食物繊維の一種「βグルカン」を豊富に含み、人間用のサプリメントとしても人気がある。

大豆やとうもろこし、小麦などの穀物や、肉副産物は不使用。人工保存料や着色料も使用していない。アレルギーがある場合はもちろん、ヘルシー志向の人でも心おきなく与えられる。

機能総合栄養食
対象年齢全年齢
主原料フレッシュチキン、ドライチキン、玄米、えんどう豆、白米ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー352.9kcal
原産国-
その他K12(口腔内善玉菌)、アガリクス茸、乳酸菌EF-2001、グルコサミン、コンドロイチン配合、ヒューマングレード、保存料、着色料、小麦、大豆、とうもろこし不使用

ナチュラルバランス

ウルトラプレミアム グリーンピース&ダック フォーミュラ

2310円/1kg(Amazon)

消化性にすぐれたグリーンピースが栄養バランスを整えるウルトラプレミアムフード

白米や小麦、トウモロコシといった穀物類だけでなく、牛肉、鶏肉、魚肉といった食物アレルギーの原因となる肉類も一切使用せずに作られた、ウルトラプレミアムドライキャットフード。

主原料のダックには、皮膚や被毛の健康維持、新陳代謝をサポートする亜鉛が含まれている。ビタミンが豊富なグリーンピースもブレンドすることで、エネルギー補給にも役立つ仕上がりに。

防腐剤や着色料、香料不使用で全年齢、全猫種に対応可能。多頭飼いの家庭や体質や年齢の異なる猫を一緒に育てている人でも、食事の管理や手間を省けて便利。

機能総合栄養食
対象年齢全年齢
主原料グリーンピース、ダックミール(乾燥肉)、ダック肉、キャノーラオイル、フラックスシードほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー338kcal
原産国アメリカ
その他ヒューマングレード、グレインフリー、防腐剤、香料、着色料フリー、AAFCO

ナチュラルバランス

ホールボディヘルス キャットフード

1936円/1kg

果物や穀物の繊維質がユニークに配合されているから、グルテンフリーながら高消化がかなう

グルテンが含まれる穀類だけでなく、大豆や卵、乳製品といったアレルギーを起こしやすい食物を排除。アレルギーの多い猫に徹底的に配慮している。

果物や穀物の繊維質を独自の割合でブレンドすることにより、猫の健康的な消化機能をサポート。豆ファイバーやオートファイバーといった不溶性食物繊維が入っているから、便のかさ増しにより自然な排便を促し、腸内環境を整える。

1袋あたり1kgと大容量なので、なかなか買い物に行けないときや忙しい人にぴったり。ジップ付きで衛生面に配慮されており、鮮度を保ちやすい。

機能総合栄養食
対象年齢全年齢
主原料チキンミール、玄米、鶏肉、オート麦、チキン肝臓ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー365kcal
原産国アメリカ
その他防腐剤、香料、着色料フリー、大豆、卵、乳製品、ヒマワリ油、小麦、トウモロコシ、グルテンフリー

ニュートロ

ナチュラル チョイス 穀物フリー アダルト サーモン

2703円/2kg(Amazon)

アレルゲンになりにくいサーモンが主原料。穀物の代わりにポテトを使用して腸内環境にも配慮

アレルギーの原因になりにくいサーモンが主原料。魚肉の芳醇な香りとコクのある味わいが食欲を刺激し、本能的に食べたくなる仕上がりに。

また、穀物の代わりにポテトをブレンドしているのも特徴。食物繊維を豊富に含むからエネルギー源としても活用しやすく、腸内環境の健康維持や活力の補給にも役立つ。

野菜の一種として知られる、ビートパルプに含まれるプレバイオティクスも摂取可能。善玉菌の活動が活性化されることで、自然な排便がかなう。さらにユッカ抽出物も加え、便臭対策にもアプローチする。

機能総合栄養食
対象年齢成猫用(1歳以上)
主原料サーモン(すり身)、チキンミール、エンドウタンパク、鶏脂、乾燥ポテトほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー380kcal
原産国アメリカ
その他穀物フリー、リノール酸、亜鉛、ユッカ抽出物配合、AAFCO

ニュートロ

ナチュラル チョイス 穀物フリー アダルト チキン

2945円/2kg(Amazon)

たんぱく質や亜鉛を豊富に含むチキンを使用した、穀物不使用のキャットフード

高品質な自然素材としてチキンを使用。鶏肉に含まれるたんぱく質や亜鉛といった健康的な生活に欠かせない栄養素を手軽に摂取できる。

また、リノール酸や亜鉛を配合し、皮膚や被毛の健康維持もサポート。ビタミンやクエン酸、ローズマリー抽出物といった自然由来の成分が、多方面から健康にアプローチする。

米や小麦、トウモロコシなどの穀物は栄養があるものの、アレルギーや糖尿病の原因になることも。ナチュラルチョイスシリーズでは、穀物の代わりにポテトを使用。食物繊維やビタミンが豊富なポテトがブレンドされているから、穀物不使用でも栄養バランスの整った食事を提供できる。

機能総合栄養食
対象年齢成猫用(1歳以上)
主原料チキン(肉)、チキンミール、エンドウタンパク、ポテトスターチ、鶏脂ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー380kcal
原産国アメリカ
その他穀物フリー、リノール酸、亜鉛、ユッカ抽出物配合、AAFCO

ピュリナ ワン

1歳からすべての年齢に グレインフリー チキン

1891円/1.6kg

穀物が苦手な猫のアレルゲンケアに。異なる2種類の粒が本能的な食欲をそそる

穀物を消化しにくい猫に適したグレインフリー設計。小麦やトウモロコシなどのつなぎが入っていないから、穀物が苦手な猫のアレルゲンケアにおすすめ。

また、やわらかい粒とカリカリの粒、2種類の異なる食感を採用。口に入れたときの食感が豊かになることで、野生で生活していたころのように、猫本来の食欲を刺激する。グルメな猫やいつもと違う食事を楽しんでほしいときに試してみて。

1袋は1.6kgで、中身は400g×袋の小分けパック。フレッシュな風味をキープできるから、長期間飽きずに食べられる。

機能総合栄養食
対象年齢1歳から全ての年齢
主原料チキン、チキンミール、えんどう豆でんぷん、キャッサバ粉、大豆たんぱくほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー約 413 kcal
原産国アメリカ
その他グレイン、着色料、香料フリー

ヒルズ

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット 特別療法食 z/d ゼッドディー ドライ

2602円/500g

加水分解チキンを使用した療養食。高消化性のたんぱく質が健康的な消化を助ける

食物アレルギーに配慮し、加水分解チキンと単一の炭水化物源コーンスターチを使用した療養食。加水分解は水に反応する性質があるから、穀物の消化が苦手な猫でも食べやすく消化しやすい。

ビタミンEや食物繊維、オメガ3と6脂肪酸も含有。複数の栄養素がバランスよくブレンドされており、愛猫の健康サポートにうってつけ。

ミネラルの分量をほどよく調整することで、下部尿路環境でストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結晶を形成するリスクを低減するはたらきも。シニア期の猫にもおすすめ。

機能療法食
対象年齢-
主原料米、米蛋白、加水分解チキン、大豆油、ココナッツ油ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー377kcal
原産国チェコ
その他オメガ-3&6脂肪酸含有、加水分解チキン使用

フォルツァ10

メンテナンス フィッシュ

1540円/500g

小麦グルテンフリー。DHAやEPAを豊富に含む魚タンパク原料の旨みを堪能できるデイリーフード

魚タンパク原料と魚油を使用。猫が好む魚類の香りと旨みを楽しめるキャットフード。魚類にはDHAやEPAなどの栄養素が豊富に含まれているから、健康維持に幅広く期待できる。

腸内環境の維持に役立つマンナンオリゴ糖やフラクトオリゴ糖、目や心臓の働きをサポートするタウリンも配合。愛猫の活力のある生活を総合的に助ける。

容量は500gと2kgの2種類。少量から試してみたい人や、常にフレッシュな食事を与えたい人には、1540円で購入できる500g入りがおすすめ。

機能総合栄養食
対象年齢成猫用
主原料魚紛、スイートコーン、米、コーン油、ビール酵母ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー349Kcal
原産国イタリア
その他BioMOS、BioFOS、タウリン配合、AAFCO、グルテンフリー

ペットライン

メディファス アドバンス 食物アレルゲンケア 1歳から

1209円/1.5kg

主たんぱく源としてポークと大豆、米を使用。小麦や牛肉などの特定アレルギーに対応可能

小麦や牛肉などを使用せず、主たんぱく源としてポークや大豆、米を使用。特定の食品にアレルギーがある猫のケア用フードとして与えられる。

亜鉛やアミノ酸ミネラルといった栄養素も配合。皮膚、被毛の健康維持をサポートし、ツヤのある毛並みや炎症のない健やかな皮膚に導く。

またメディファスシリーズは、猫にとって大きな健康リスクとなる下部尿路に配慮した設計が魅力。尿のpH設計値は6.2~6.5に、マグネシウム含有量は0.11%に調整されている。尿路結石の予防や尿毒症の予防にぴったり。

機能総合栄養食
対象年齢1歳から
主原料豆類(おから、脱脂大豆)、肉類(ポークミール、加水分解チキンレバーパウダー)、穀類(米、米粉)、油脂類(動物性油脂、フィッシュオイルパウダー:DHA、EPA源)、セルロースほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー約375kcal
原産国日本
その他亜鉛アミノ酸複合体配合

ロイヤルカナン

セレクトプロテインダック&ライス ドライ

4027円/2kg

ダックと米を主原料にした低アレルギーフード。配合成分EPAやDHAが皮膚の健康維持をサポート

ロイヤルカナンのセレクトプロテインダック&ライスでは、主原料にダックの肉を使用。アレルゲンになりにくく消化しやすいから、食物アレルギーによる消化器の不調がある猫にも与えやすい。

DHAやEPAといった、心臓や脳、皮膚の健康維持に役立つと言われるオメガ3脂肪酸も配合。シニア期の猫や、療養後の猫の健康サポートに適している。

1袋あたり2kgと大容量なので、忙しくてなかなか買い物に行けない人にも便利。猫の種類や年齢に縛りなく与えられるので、多頭飼いの家庭にもおすすめ。

機能療法食
対象年齢-
主原料米、ダック、植物性繊維、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、動物性油脂ほか
タイプドライフード
100gあたりのカロリー349 kcal
原産国-
その他EPA、DHA、食物繊維配合

4.愛猫が食物アレルギーを起こす原因 

愛猫が食物アレルギーを起こす原因を理解していれば、事前にアレルギーを防げる可能性が高まる。しっかり確認し、健康管理に役立てよう。

特定の食物に反応してしまう

猫の食物アレルギーも人間と同じで、特定の食物に反応してしまう。反応しやすい食物を見ていこう。

安価なキャットフードの穀物

もともと肉食動物である猫には、穀物が消化不良の原因になることも少なくない。安価なキャットフードには、低コストで商品を販売するために穀物が多く使われている場合もある。

猫は肉や魚を消化する酵素は持っていても、穀物を消化する酵素は少ない。穀物が多いフードを与え続けると、消化できずに体が穀物を有害物質と判断してアレルギーを発症してしまう。

アレルギーの問題以外にも、穀物は太りやすいデメリットもあるので、穀物がメインのフードは避けたほうがベター。

乳製品や卵

猫といえばミルクを欲しがるイメージを持つ人は多い。しかし、猫にとって牛乳などの乳製品や卵は栄養過多になりやすい。乳製品や卵にも必要な栄養素は含まれているが、食べ過ぎると消化が間に合わずアレルギーを起こす原因になる。

また、乳製品に多く含まれるたんぱく質はアレルゲンになりやすい。乳製品や卵を与えたあとは、とくに注意して愛猫の様子をチェックしておこう。

牛肉、鶏肉、魚

肉食動物である猫には、穀物よりも肉や魚がメインのフードがよい。それでも毎日与え続けてしまうと、余分なたんぱく質を消化できずにアレルギーを発症してしまう。猫の食物アレルゲンの割合では、牛肉での発症がいちばん多く次に魚が多いとも言われている。

フードの量を調整するなどして、同じ食物のあげすぎに注意しよう。

同じフードを食べ続ける

愛猫がアレルギーを発症していないなら、同じフードを与え続けるのは問題ないと思うかもしれない。しかし、猫が食物アレルギーになるのは、同じ食材を大量に1日に与えることが原因の1つだともいわれている。

同じものを大量に摂取すると栄養過多になり、消化吸収ができずアレルギーを発症してしまう。長年与えていたキャットフードでも、いきなりアレルギーになってしまうケースは珍しくない。慣れているフードを与えていても、アレルギーの症状が出た場合は食物アレルギーを疑おう。

5.食物アレルギーにさせない食事の与え方

愛猫に食物アレルギーを起こさせないためには、キャットフードの選び方とともに与え方も重要。どんなところに気をつければよいかを紹介するので、愛猫のためにも実践してみて。

アレルギーのリスクが低い食材を選ぶ

どの食材でもアレルギーになる可能性はあるが、起こしにくい食材もある。

鹿、鴨、カンガルー、アヒル、七面鳥の肉は低アレルゲンなので、魚や鶏肉が合わない愛猫には効果があるかも。反対に猫がアレルギーになりやすい食材は牛肉、鶏肉、魚、小麦、乳製品なので覚えておこう。

ただし、魚に含まれるDHAやEPAなどの必須脂肪酸には、炎症反応を抑える効果がありアレルギーにも働きかける。必須脂肪酸は猫の皮膚を健康に保つためにも重要で、肉では摂取できない栄養素なので注目してみて。

成長期の猫ほど食事量に気をつける

何歳の猫であっても、食物アレルギーを発症する可能性はある。しかし、産まれてから6歳までの仔猫から成猫は、とくにアレルギーになりやすいため注意が必要。

人間でも食物アレルギーは子どものほうが多く、成長期の猫はホルモンバランスの変化が激しいため日々消化吸収率が変化する。消化機能が未熟な成長段階の時期は、アレルゲンであるたんぱく質を消化できないことがアレルギーの原因になるそう。成長するにつれ消化機能が発達すると、アレルギーの原因物質に耐性がつく傾向が強い。

アレルギーになりやすい成長期は、キャットフードを多めに与えてしまうと、アレルギーになったときに強い反応が出てしまうかもしれない。まずは少なめに与えて、食欲を観察して食事量を決めてみて。

食事はローテーションで与える

食物アレルギーは特定の食材を食べ過ぎたり偏りがあったりすることも原因なので、食事をローテーションで与えるように工夫をしてみて。ローテーションをする頻度は季節ごとに切り替えるのがおすすめ。季節ごとの年4回ならば、胃への負担も少なく、季節による体調の変化から必要な栄養素が入ったフードを選びやすい。

たとえば、暑さで夏バテしやすい夏は、高カロリーかつ高たんぱく質な嗜好性高めのフードを選んで食いつきをよくしてあげよう。寒さで運動不足になりやすい冬は、必要な栄養素が入った低カロリーかつ低脂肪なフードがおすすめ。ただし、「たんぱく質をメインで与える日」「消化を助けるために野菜中心の日」といったように、特定の食材だけを与えないように注意しよう。

ローテーションのやりすぎは、愛猫の消化器官に負担をかける原因になってしまったり食べてくれなかったりすることもある。フードを新しくするときは、一週間ほどかけてゆっくり切り替えていくのを意識して。

6.愛猫が食物アレルギーなのか調べる方法

ここからは、病院で猫が食物アレルギーなのか調べる方法について紹介。愛猫のアレルギー検査をしたい人はチェックしてみて。

血液検査 

血液検査は、アレルギーの症状が出ていない愛猫でも受けられる。

肉や魚がアレルゲンだと事前にわかると、キャットフードを選ぶときも役に立つ。また、アレルギーを発症して愛猫が苦しむ前に避けられることもメリット。しかし、血液検査は結果の感受性や特異性が低く、結果が間違っていないとは限らない。陰性だからといっても100%安全とはいえないので、結果は参考程度に捉えたほうがよいといえる。

除去食試験

アレルゲンの疑いがある食材を含まない除去食を与えて様子を見る除去食試験は、血液検査よりも安価。アレルギーを発症してから行われ、アレルゲンを特定しやすい。

除去食には、カンガルーやアヒルなどの低アレルゲンの肉をメインとしたフードを与えるケースが多い。除去食を与えてアレルギー症状が出なくなると、食物アレルギーだと判断できる。

食物負荷試験

除去食試験の後、アレルギーの症状が改善した場合に行う1~2回ほど行われることが多い食物負荷試験。アレルゲンと特定された食材を少量ずつ与えて、アレルギーが再発するかを見る。

どの食材で症状がぶり返すのかを観察し、アレルゲンを特定。除去食試験と食物負荷試験の2つの検査をすることで、より正確な判断ができる。

7.アレルギー対策キャットフードに関するQ&A

ここからは、アレルギーのキャットフードに関する疑問を「chicoどうぶつ診療所」獣医師 林美彩先生に質問。あなたの気になる悩みがあるかもしれないから、ぜひ最後まで読んでみて。

健康な猫にアレルギー対策フードを与えてもよい?

アレルギーか否かわかりかねる状態であれば、アレルギー対策フードを与える必要はありません。また、アレルギー対策フードを食べていればアレルギーの予防につながるというわけではありません。

アレルギーが起きなかったフードでも、長期的にそれを食べていればアレルゲンが蓄積して症状を呈することもありますので、色々なフードをローテーションして使用することが望ましいと考えられます。

アレルギー対策フードは仔猫、シニア猫にも与えてよい?

全年齢対象のアレルギー対策フードであれば大丈夫です。
多頭飼いの人であれば、全年齢対象のフードは種類を増やさなくてよいので便利です。与えるときは量の調整のみで済むので手間になりません。

仔猫、シニア猫は顎の力が弱いため、ウェットフードやふやかしたドライフードがおすすめです。愛猫の様子を観察しながら、食べやすいフードを与えてあげましょう。

キャットフードを切り替えたいときは?

愛猫にアレルギーがなくても、キャットフードを切り替えるときは少量ずつ様子を見ましょう。慣れないフードを与えると消化不良を起こすケースが多いため、いつものフードに混ぜて与えてください。

猫は新しいものに恐怖を感じる個体も多く、いきなり新しいフードにすると食べないケースが多いです。新しいフードでアレルギーになる可能性もあり、食べたことのない食材を多量に摂取するのは危険です。

切り替えは1〜2週間程度時間をかけてゆっくりと行い、食べたあとは愛猫の様子に変化はないか、便は正常かチェックしてください。

猫のアレルギー検査費用はどのくらい?

検査費用は病院によって異なりますが、相場の値段をお答えします。猫のアレルギー検査は、症状が出ているか、無症状のまま検査してもらうかで異なります。症状がある場合は、5000円以下で診てもらえる病院もあるでしょう。症状はないけれど検査してほしいというケースでは、3万円以上かかることも珍しくありません。

血液検査だけでも2万円程度はかかるため、検査費用は決して安くありません。全てのアレルギーを検査したい場合は、より高額な出費になる可能性が高いです。アレルギーの検査をするときは、事前に費用を病院に確認しておきましょう。

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※記事は2023年1月18日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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