目の下にしわができる原因は乾燥や紫外線!?美容皮膚科医に聞いた治療法&セルフケア
年齢とともに気になる目の下のしわ。「笑いじわ」だから仕方ないとあきらめがちだけれど、本当の原因とは? 今回は、目の下のしわができる原因やケア方法について、美容皮膚科「やさしい美容皮膚科・皮膚科秋葉原院」の宇井千穂先生に教えてもらった。
更新日:2021/05/11
目の下のしわとは?
目の下のしわとはどんな状態?
顔の中でも皮膚が薄い目の周りは、デリケートで特にしわができやすい場所。
「目の下にできる細かいしわは“ちりめんじわ”と呼ばれるもの。乾燥や紫外線によるダメージのほか、表情のくせもしわの原因になります。笑ったり、泣いたりを繰り返すと、いつも同じ場所にできるしわがそのまま深く刻まれてしまうケースも。また、加齢によって肌に弾力失われることも、しわができる要因となります」(宇井先生)
目の下・目もとのしわができる原因
■乾燥
乾燥はしわができる大きな原因のひとつ。皮脂の分泌が少ない目の周りは特に乾燥しやすいため、洗顔後は念入りな保湿ケアが重要に。
■紫外線
紫外線を浴び続けるとターンオーバーが乱れて皮膚の老化が進み、若いうちからしわができる原因に。しみやたるみなど、さまざまな肌トラブルを引き起こすので、1年を通してしっかり対策を。
■刺激
目の周りは洗顔やメイクをするときにタオルやコットンでこすったり、目がかゆいときなど無意識のうちに刺激を与えてしまったりすることが多い場所。日頃からやさしく触れるように意識すると◎。
■眼精疲労
長時間スマートフォンやパソコン作業を続けることで目もとの血行が悪くなり、十分な栄養や水分が行き届かず、乾燥やしわ、たるみの原因に。目がショボショボするからとこすって強い刺激を与えるのもNG。
■女性ホルモン
年齢を重ねるにつれて女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、肌の弾力を保つ機能が低下したり、皮脂の分泌量が減って乾燥しやすくなったりするため、しわやたるみができやすくなる。
目の下のしわの対策・ケア・治療法
アイクリーム、美顔器を使ってセルフケアをする
目の周りは乾燥しやすいため、毎日のスキンケアは化粧水だけでなく、乳液やアイクリームを重ねることでうるおいをしっかりキープ。目もとを温めながら保湿ケアする美顔器などを取り入れるのも◎。
照射を受ける
おすすめは高周波、超音波、美容レーザーなど。しわの種類や深さなど、医師は1人ひとりのしわの状態に合わせて最適なケア方法をチョイスしてくれるから、まずは相談してみよう。
肌の再生を促してくれる「ジェネシスレーザー」は、目の下のしわ治療にも効果的。レーザーの熱作用によってコラーゲンの生成を促し、ハリのある肌に導いてくれる。しわのほか、ニキビや毛穴、赤ら顔、クマなどの治療にも使われる方法。
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ボトックス注射を受ける
目の下の眼輪筋にボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種「ボトックス」を注入することで、筋肉の働きを弱め、しわを目立たなくすることが可能。目の下だけでなく、目尻にできたちりめんじわにも効果がある。
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目の下のしわの予防
紫外線ケア・UV対策を徹底する
紫外線はシミやしわ、たるみなど肌老化の大きな原因に。夏場だけでなく、1年を通して日焼け止めを塗る、UVファンデーションを使うなどの対策を心がけよう。紫外線によって失われるビタミンCの補給も忘れずに。
目もとパック、アイクリームで保湿をする
皮膚が薄い目の周りは空気の乾燥や水分不足など、さまざまな原因で乾燥しやすい箇所。そのため、日々のスキンケアに加えてアイクリームで定期的に保湿するのがおすすめ。目もとの血行を促したり、保湿する目もとパックをしたりするのも効果的。
刺激を与えない
アイメイクをしっかりしている人ほど、洗顔やクレンジングのときに強く刺激してしまいがち。刺激を与えるほどしわができやすくなってしまうので、力を入れてゴシゴシこするのは厳禁。なるべくこすらず、優しくふき取るなどの工夫を。
表情のくせ
目もとや口もとなど、表情筋を動かすときに強く力が入るとしわができる原因に。既にできてしまったしわを消すことはできないけれど、笑うときに意識するなど、日常的に表情のくせに気をつけることでしわの予防に。
目の下のしわにまつわるQ&A
年齢が若くても目の下にしわはできますか?
表情のくせによってできるしわは、年齢にかかわらずできる可能性があります。目もとは特に皮膚が薄いので、若くても日常的に日焼け対策や保湿をしっかりしておきましょう。
お話をお伺いしたのは、医師・宇井千穂さん
準ミス日本受賞・客室乗務員を経て美容皮膚科医に。2019年に「やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原院」を開院。アトピー性皮膚炎や肌の弱い人も安心して受診できるオーダーメイドの治療を提案する。
WRITING/MINORI KASAI、ILLUSTRATION/HARUKA OSHIMA