眉間のしわを解消したい!美容皮膚科医に聞いた治療法&セルフケア
考えごとをしているときや、目が疲れたときなどについつい眉間にしわを寄せてしまう人も多いのでは? その何気ない習慣が、眉間にしわを定着させてしまっているかも。今回は、眉間のしわのケアや予防対策について、美容皮膚科「やさしい美容皮膚科・皮膚科秋葉原院」の宇井千穂先生に教えてもらった。
更新日:2021/05/11
眉間のしわとは?
眉間のしわってどんな状態?
皴眉筋(しゅうびきん)、前頭筋、鼻根筋など、眉間の周りにある表情筋が強く収縮することでできるしわのこと。人の筋肉の形や動きに合わせて、大きく「I 型」「Ω型」「スクランチ型」「Ⅱ型」「(鼻根の)横皴型」の5つに分かれると言われている。
■I型
眉間を中心に1本の長い縦じわが入っている状態。
■Ω型
眉間の間の縦じわに連動して前頭部に横じわが形成され、ギリシャ文字の「Ω(オメガ)」のような形のしわが刻まれる。
■スクランチ型
眉間に小さい筋腹の塊のような皺が複数できる。眉間の周りにある筋肉に均等に力が入っている状態。
■Ⅱ型
眉間を中心に長い縦じわが2本入っている状態。
■(鼻根の)横皴型
鼻の根もとに向かって複数の横じわが形成されている。
眉間のしわができる原因
眉を寄せて“しかめっ面”をしたときにできるのが眉間のしわ。これは、眉間の周りにある筋肉が緊張してこわばった状態が長く続くことで形成されることが多い。加齢に加えて、紫外線のダメージや乾燥、ついついやってしまいがちな表情のくせも、眉間に深いしわが刻まれる原因に。
眉間のしわの対策・ケア・治療法
しわ対策テープを使う
自宅で手軽にできるケア方法として取り入れる人が多いのが、市販のしわ対策テープ。ただし、一時的にしわを伸ばす効果しかなく、かえって皮膚を刺激してしまう可能性があるため、使用する際は慎重に。
照射を受ける
おすすめは高周波、超音波、美容レーザーなど。しわの種類や深さなど、医師は1人ひとりのしわの状態に合わせて最適なケア方法をチョイスしてくれるから、まずは相談してみよう。
リフトアップやくま、くすみ治療などに使われる「ジェネシスレーザー」は、しわ治療にも効果が期待できる。肌の再生やコラーゲンの生成を促す効果があり、定期的に行うことで症状の改善が期待できる。
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水光注射を受ける
眉間のしわをはじめ、表情のくせによってできるしわ対策におすすめなのは、ヒアルロン酸を9本の極細針を使って真皮に注入する「水光注射」。肌の再生やコラーゲン増生を促し、みずみずしくツヤやハリのある肌に導いてくれる。
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眉間のしわの予防
紫外線ケア・UV対策を徹底する
しわを予防する上で、1年を通して心がけたいのが紫外線対策。夏以外にも肌は紫外線によってダメージを受けているため、日焼け止めはもちろん、帽子や日傘なども活用しよう。しわだけでなく、肌の老化や、シミ、たるみなどさまざまな肌トラブルを防ぐ効果も期待できる。
目もとパック、アイクリームで保湿をする
肌が乾燥すると、さらにしわが増えたり、深くなったりする原因にも。毎日のスキンケアは、化粧水だけでなく、乳液やアイクリームを重ねて、肌の潤いを逃がさないように意識して。乾燥が特にひどいときは、目もとパックでしっかり保湿したり、エステサロンでのスペシャルケアをしたりするのもおすすめ。
セルフマッサージ、ツボ押しをする
適度なマッサージやツボ押しは血行を促し、眉間のしわを目立たなくする効果も。ただし、肌に強い刺激を与えることでかえってしわが増えたり、深くなる原因にもなるので気をつけて。
表情のくせ
既にできてしまったしわを消すことはできないけれど、しわがこれ以上深くなるのを防ぐためには、日頃から眉間にしわを寄せないように意識すると◎。いま、眉間にしわがない人もなるべく“しかめっ面”をするのは避けて。
ヘッドスパ
血行促進やリラックス、リフレッシュなどの効果があるヘッドスパ。しわそのものを消すことはできないけれど、頭をじっくりマッサージすることで筋肉の緊張がほぐれ、自然とやわらかい表情を取り戻せそう。
眉間のしわにまつわるQ&A
年齢が若くても眉間のしわはできますか?
普段から眉間にしわを寄せるくせがある人は、年齢にかかわらずしわができやすくなっています。眉間にしわを寄せていると、いつも不機嫌そうに見えるなど見た目の印象にも影響するので、日頃から気をつけましょう。
お話をお伺いしたのは、医師・宇井千穂さん
準ミス日本受賞・客室乗務員を経て美容皮膚科医に。2019年に「やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原院」を開院。アトピー性皮膚炎や肌の弱い人も安心して受診できるオーダーメイドの治療を提案する。
WRITING/MINORI KASAI、ILLUSTRATION/HARUKA OSHIMA