むくみの原因別に取り入れよう!おすすめの薬膳食材&レシピ
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むくみの原因別に取り入れよう!おすすめの薬膳食材&レシピ

更新日:2020/09/24

多くの女性にとって悩みの種である、むくみ。体内に余分な水分が溜まってしまい引き起こされるものだけれど、その原因は大きく2つあるのだそう。原因別の対処法を、漢方に詳しい薬剤師・カガエ カンポウ ブティック漢方カウンセラーの上之原静佳さんに教えてもらおう。

胃腸が弱い人のむくみにはカボチャ、ヤマイモなどを

胃腸が弱い人のむくみにはカボチャ、ヤマイモなどを

余分な水分が溜まる原因のひとつが、体内で食物から水分を取り出す機能や、その水分を全身にめぐらす機能の低下。こうした機能は胃腸の働きによるものなので、胃腸が弱いタイプは、これらの原因によるむくみが生じやすい。上之原さんによれば、次のような傾向がある人が多いのだそう。

□顔色が黄色っぽい
□思い悩むことが多い
□甘いものがやめられない
□胃下垂、または胃の周辺がポチャポチャする
□食後すぐ眠くなる

「こうした傾向がある場合、食べすぎや飲みすぎをできるだけ控えることが大切です。脂質や消化しにくい食べ物、刺激物の取りすぎも気をつけて。また、食後は少し休憩して胃腸を休めるといいでしょう。カボチャ、ヤマイモ、栗など胃腸の機能を高める食材を積極的にとってみて」(上之原さん)

水分の排出機能が悪い場合は黒い食材で対処

水分の排出機能が悪い場合は黒い食材で対処

むくみを引き起こすもうひとつの原因は、余分な水分を排出する機能の低下。これは主に腎臓がになう役割で、次のような傾向がある場合、腎臓の機能低下によるむくみが起こりやすいと考えられる。

□顔色が黒っぽい
□足腰の不調がある
□腰の冷えが気になる
□尿があまり出ない、もしくは頻尿気味
□白髪が多い

「東洋医学では、腎(≒腎臓)は生命力を蓄える場所ととらえます。過労や不規則な生活習慣などで心身を酷使すると、腎に蓄えた生命力を使いすぎて働きが衰え、余分な水分を排出する機能も低下すると考えます。上記の傾向が思い当たる場合は、心身を酷使しないようにライフスタイルを見直すことが大切です」(上之原さん)
食事では、黒豆、黒ゴマ、ワカメ、ヒジキ、昆布などの黒い食材を積極的に取ってみて。

また、どちらの原因にもおすすめなのが、水分代謝を高めるハトムギ、アズキ、大豆、緑豆、ソラマメなど。積極的に取ると、むくみの予防や改善が期待できるのだそう。

おいしくてむくみ対策にもなるスイーツレシピ

おいしくてむくみ対策にもなるスイーツレシピ

むくみは予防したいけれど、おいしいものも食べたい・・・そんな人はぜひ、むくみ対策食材がしっかり取れる「黒豆入りおしるこ」のレシピをチェックしよう。砂糖ではなく、体の冷えを取り胃腸の機能を整える黒糖を使用する点がポイント。

<材料>
アズキ 150g/煎りハトムギ 10g/煎り黒豆 10g/黒糖 適量/塩 少々/水 1リットル

<作り方>
(1)アズキを洗い、水に約6時間つける。
(2)鍋に(1)を入れ、つけ汁を含めて1リットルになるよう水を足し、強火で煮る。沸騰したら弱火にし、アズキが柔らかくなるまで煮込む。
(3)アズキが柔らかくなったら煎りハトムギと煎り黒豆を入れ、10分煮込む。

胃腸と腎臓、それぞれの機能を高める食材がおいしく取れるレシピなので、むくみ対策に取り入れてみて!

教えてくれた人

上之原静佳さん

薬剤師、「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック」にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティーケアを提案。

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WRITING/TOMOKO OTSUBO

※記事は2020年9月24日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります