痛みのある肩こりは“寒さ”が原因!冬の肩こりを改善する食材&スープレシピ
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痛みのある肩こりは“寒さ”が原因!冬の肩こりを改善する食材&スープレシピ

更新日:2020/09/03

寒くなると、つらさが増す肩こり。マッサージなどでこりを直接ほぐすのもいいけれど、この季節ならではの肩こりの特性を知って、体の内側からアプローチすることが根本改善への近道に。漢方に詳しい薬剤師・カガエ カンポウ ブティック漢方カウンセラーの上之原静佳さんに、冬の肩こりを撃退する食事法を教えてもらおう。

冬の肩こりは、温める&血行促進が重要なポイント

冬の肩こりは、温める&血行促進が重要なポイント

肩こりにはさまざまな原因がある。主なものにはストレス、運動不足、長時間のPC・スマホ操作、むくみなどがあるけれど、冬の場合は、寒さが原因で刺すような痛みをともなう肩こりが起こりやすいのだそう。

「東洋医学では、冬の寒さには『凝滞性(ぎょうたいせい)』という特徴があり、体内の血(けつ≒血液)が全身に巡りにくくなると考えられています。血の巡りが悪くなると、その場所に痛みが出てきます。これが刺すような痛みをともなう冬の肩こりです」(上之原さん)

こうした寒さが原因の肩こりは、温めて血行を促進することが改善のポイント。体の外側から暖かくすることはもちろんだけど、食事によって内側からも温めるとより効果的に。

「体を温める働きと血行促進が期待できるニラ、ニンジン、ネギ、タマネギなどを積極的に取ってください。また、血を補うホウレンソウやレバーをあわせて取ると、さらにいいでしょう」(上之原さん)

冷えや月経トラブル対策にもなる紅花(こうか)を取り入れよう

冷えや月経トラブル対策にもなる紅花(こうか)を取り入れよう

本格的な薬膳食材で冬の肩こり対策をするなら、紅花(こうか=ベニバナ)がおすすめなのだと、上之原さん。体を温め、血の巡りをよくして痛みをやわらげるといわれ、食用はもちろん、漢方薬の原料にも用いられているのだそう。

「紅花は冷え対策にもなるので、冬場は特におすすめです。月経トラブルやシミ、くすみなどにもいいでしょう。ただし、妊娠中や月経過多の人は使用を避けてください」(上之原さん)

紅花は薬局や健康食品店などで手に入れられるほか、インターネットでも手軽に購入できる。200ccの紅茶に小さじ1/2杯程度の紅花を入れたり、スープや炒めものに少量加えたりして取り入れてみて。

冬の肩こりにいい食材がたっぷり取れるスープレシピ

冬の肩こりにいい食材がたっぷり取れるスープレシピ

さらに応用編として、体を芯から温めて血行を改善し、不足しがちな血を補うスープのレシピを上之原さんに教えてもらおう。

●ホウレンソウと紅花のポタージュ
<材料:1人分>
ホウレンソウ 1/4束、タマネギ 5g、長ネギ 10g、オリーブオイル 適量、コンソメスープ 1/4カップ、牛乳 1/4カップ、生クリーム 大さじ1、紅花 10g、塩コショウ 適量

<作り方>
(1)ホウレンソウを塩茹でし、冷水に取って水気をよく絞る。タマネギは薄切りに、長ネギは小口切りにする。
(2)鍋にオリーブオイルを引き、タマネギとネギをしんなりするまで炒めたら、コンソメスープを加えて煮る。
(3)ひと煮立ちしたら火を止め、あら熱を取ってミキサーに入れる。ホウレンソウも加え、ピューレ状になるまでミキサーにかける。
(4)(3)を鍋に戻して火にかけ、牛乳、生クリーム、紅花を入れる。塩コショウで味を調える。

「ホウレンソウの緑と紅花の赤が色鮮やかなスープです。(4)の工程で、不足しがちな血を補うニンジンやイカを加熱して入れれば、さらに栄養たっぷりの一品に仕上がります」(上之原さん)

温かくておいしいスープで体をポカポカにして、冬の肩こりを吹き飛ばそう!

教えてくれた人

上之原静佳さん

薬剤師、漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック 日本橋髙島屋S.C.店」にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(日本橋・上野)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。

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WRITING/TOMOKO OTSUBO

※記事は2020年9月3日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります