PCやスマホの使用によって、肩や首のこりを訴える人が多数
オズモールのアンケートによると、肩や首にこりがある人が全体の約7割と圧倒的に多かった。こりの原因として「PC・スマホの使用」を挙げている人が最も多く、次に「長時間の同じ姿勢」、「運動不足」と続いた。
対処法は「ストレッチ・運動」をしている人が約6割で多数。運動の種類はヨガやラジオ体操という声が目立った。そのほか「セルフマッサージ」、「病院・整体・マッサージに通う」という人が多かった。ただし対処をしても効果が出にくかったり、一時的にはよくなってもまたすぐにこりがひどくなったりという声も。
後頭部から首、肩にかけてのこりはストレスや疲労が原因!?
こりを根本的に解決するには、その原因を知って、こりにくい体質づくりを心がけることが大切。漢方では肩こりは、気(き=エネルギー)や血液、水分などの巡りの悪さが原因だと考えるそう。
「後頭部から首、肩にかけてのこりのほか、頭痛やイライラもある人は、ストレスや疲労などによって“気”の流れが滞っていることが原因かもしれません。半身浴やアロマなどでリラックスする時間をつくったり、スポーツや趣味などでストレスを上手に発散したりすることを心がけましょう」(上之原さん)
押すと痛みが走るのは血行不良、肩全体が重だるいのは水分代謝の悪さが原因に
一方、肩や首がかたく、押すと痛みが走り、冷えや月経痛もある人は、血行不良が原因となっている可能性が高いそう。
「冷えや長時間同じ姿勢でいることなどによって、血流が悪くなっている状態。入浴はシャワーですませずに湯船につかって十分に体を温めるほか、長時間同じ姿勢でいるときは、こまめにストレッチをすることが大切です」(上之原さん)
また、体内の水分代謝が悪い人は肩全体が重だるく、胃腸の不調やむくみ、食欲不振も同時に感じやすいそう。
「体内に水分が余分にたまっている状態なので、なるべく運動して水分の巡りをよくしましょう。脂っこい食べものを避けることも意識してください」(上之原さん)
肩こりはマッサージで一時的によくなっても、原因を知って習慣を変えなければ、また悩まされることに。生活を見直してこりにくい体をめざそう!
教えてくれた人
上之原静佳さん
薬剤師、漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック 日本橋髙島屋S.C.店」にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(日本橋・上野)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。
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WRITING/AKIKO NAKADERA