歯ぎしりの原因は、じつはまだ解明されていないそう。睡眠の質を下げる飲酒などの生活習慣や、遺伝的な要因、ストレスなどさまざまな要因が関与しているといわれている。けれど、日中の精神的な緊張が抜けず、寝ている間も交感神経が充分に休まっていない状態にあるというのは概して間違いなさそう。
歯ぎしりに気が付いたら、入浴やストレッチ、音楽などで寝る前にリラックスしたひとときを過ごすようにして。日中のストレスを忘れて、心身ともにほっとする時間をつくることが大切。リラクゼーションを心がけても歯ぎしりがやまない場合は、心身に抱えているストレスがかなり大きくなっている可能性も。一度医療機関や心理相談室に相談してみよう。
物理的には、寝ているときにマウスピースを装着することで歯ぎしりの音や歯への負担を軽減することができる。マウスピースはネット通販などでも手に入るけれど、気になる人は歯科医院で作成するのもおすすめ。
教えてくれた人
山本貢司さん
田園調布カウンセリングオフィス所長。臨床心理士、公認心理師。銀行を退職後、横浜国立大学大学院にて臨床心理学を修め、脳神経外科・心療内科にて心理カウンセリングを担当する。2007年に臨床心理士を取得。脳神経外科・心療内科の非常勤として数年間勤務した後、2013年に田園調布カウンセリングオフィスを開設。心理学専門書の翻訳協力多数。
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WRITING/ATSUKO HABU