健やかな心と身体には、毎日の生活習慣が大きく影響します。健康的で充実した毎日には、食事・運動・睡眠の3つが必須。働く女性たちが身体と向き合うための街の保健室としてスタートした「まるのうち保健室」に、睡眠についての基礎知識を教えてもらいました。
日本女性は世界一寝ていないってホント?理想の睡眠時間とは
「世界一寝ていない」なんて言われることもあるほど、日本の女性は睡眠時間が短いということを知っていますか? OECD(経済協力開発機構)の2018年の調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分。アメリカやフランスなど欧米の先進国と比べると1時間以上短く、調査対象の約30カ国で最も短いという結果に。実際にまるのうち保健室による2014年の調査でも、睡眠時間が6時間未満と回答した働く女性は、なんと50%以上もいたんだとか。
睡眠時間と仕事のパフォーマンスには密接な関係にあり、6時間を下回るとモチベーションや作業効率に悪影響が生じると言われているそう。そのため、毎日の睡眠時間は6時間を目標にしたいもの。
睡眠の質と食べ物には深い関係が!?カフェインの摂りすぎには注意
もちろん6時間以上眠れるのが理想だけれど、毎日忙しくてなかなか時間の確保が難しいという働く女性も多いはず。そんなときは、睡眠の質のアップをめざしてみては?
まるのうち保健室の調査によると、目覚めたときに熟睡感を「感じている」人では、「あまり感じていない」「感じていない」人に比べて運動習慣があり、たんぱく質などの摂取量が多かったそう。さらに「あまり感じていない」「感じていない」人は、コーヒーや緑茶といったカフェインの摂取量が多い傾向に。睡眠の質の向上のためには、寝る前にカフェインを含む飲み物を控えるのに加え、日常的に摂ってしまっているカフェインの摂取に目を向けてみて。コーヒーや紅茶を控えるとストレスが溜まってしまうという場合は、デカフェ(カフェインレス)などに置き換えるのもおすすめ。
快眠には食物繊維が重要?腸内環境を整えて熟睡しよう
眠りにまつわるホルモンは腸で生成されるため、腸内環境を良好にすると睡眠の質が上がることは海外の研究でも明らかになっているそう。まるのうち保健室の2016年の調査でも、睡眠の質に影響を及ぼす「熟睡感」に食物繊維が影響しているとの結果に。
メンタルに影響を与えるセロトニン(別名ハッピーホルモン)は95%が腸で生成され、夜になると安眠のホルモンであるメラトニンに変化することから、メンタルと睡眠の両方に腸内環境が影響していると考えられるんだとか。野菜や果物類、海藻、きのこ類からうまく食物繊維を摂って、睡眠の質のアップをめざそう。
まるのうち保健室って?
「まるのうち保健室」は働く女性の声のニーズから生まれた自分のからだと向き合う場所です。理想の未来をかなえるには、“健康的なからだとこころ”があってこそ。思いのほか、一生のうちに女性のからだに起こる変化はドラマチックです。
美しく健康で働き続けるために、未来の疾病リスクを学び、自分のからだの声を聞くことで、食事や健康を選択する自分なりの“ ものさし” を持つことが大切だと考えています。あなたに未来に役立つ“ 学び” や“ 気づき” がひとつでもここから得られますように。それがわたしたちの願いです。
「まるのうち保健室」の中で得られた働く女性たちのリアルな声は、Will Conscious Marunouchi プロジェクトを通じ、より働きやすい環境づくりや街づくり、新たなサービスの開発などにつなげていきます。
【特集】プチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ
毎日がんばる働く女性にプチ不調や悩みはつきもの。そこでみんなが気になる健康法やグッズ、食材やドリンク、悩みの解決法やメカニズム、取り入れたい習慣などを専門家やプロのお話しとともにご紹介。自分のココロとカラダに向き合って、健やかに私らしく。オズモールはそんな“働く女性の保健室”のような存在をめざします