不安定肌とはなに?チェックリストで肌診断
不安定肌と聞くと、敏感肌のことだと思う人もいるかも。慶田先生によれば、不安定肌とは、一時的に敏感になりやすい肌のこと。敏感肌は慢性的に肌が敏感であるのに対し、不安定肌は肌の調子がいいときもあれば敏感になるときもあるという点が違いだとか。
「もしかしたら私も不安定肌?」と思った人は、ここで紹介しているチェックリストでチェックしてみて。3個以上あてはまる場合は不安定肌、1~2個あてはまる場合は不安定肌予備軍の可能性が高いのだそう。
春先は最も肌が不安定になりやすい季節
でもいったい、不安定肌になる原因はなに?
「肌の最も外側の層(角層)には、異物が肌の内部に侵入するのを防ぐ『バリア機能』が備わっています。しかしこのバリア機能が低下すると、バリアに隙間ができて花粉や黄砂、PM2.5などの異物が侵入してしまい、肌に炎症などが起こりやすい不安定肌となるのです」(慶田先生)
バリア機能は、食事、睡眠、運動、排泄、ストレスコントロールといった体内バランスの乱れや、紫外線、タバコ、空気の乾燥や冷えなどの外的要因が多く重なるほど低下してしまうのだと、慶田先生。新年度を迎えるためにストレスが多く、空気が乾燥し、紫外線が増え始め、花粉などの微粒子が多く飛散する春先は、1年で最も肌が不安定になりやすい季節。しっかりとした対策が必要といえそう。
不安定肌のケアは“バリア機能アップ”と“微粒子の付着予防”がカギ
では、不安定肌はどうやって対処すればいいの? 慶田先生は“バリア機能を高めるケア”と、“微粒子の付着を防ぐケア”が大切だとアドバイスする。
「バリア機能を高めるためには、体内バランスを整えることを心がけたうえで、(1)洗顔時はこすらずにやさしく洗うこと、(2)しっかりと保湿すること、(3)紫外線対策をすることが大切なケアとなります。肌を刺激しないように、できるだけシンプルなケアにするといいでしょう」(慶田先生)
さらに“微粒子の付着を防ぐケア”としては、微粒子が肌に付着しにくいコスメを選ぶことがポイントなのだそう。
肌が不安定になりやすい春を快適に過ごすためにも、“バリア機能を高めるケア”と“微粒子の付着を防ぐケア”を意識してコスメを選んでみて。
教えてくれた人
慶田朋子先生
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会レーザー専門医。東京女子医科大学病院皮膚科、聖母病院皮膚科、などで勤務したのち、2011年に現クリニック開設。最新の医療機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせ、「切らないハッピーリバースエイジング(R)」を叶える美容皮膚科医として多くの患者から厚い信頼を得ている。皮膚の働きや美肌に役立つスキンケア、生活習慣などのわかりやすい解説が好評。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)、『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)など。
【特集】プチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ
毎日がんばる働く女性にプチ不調や悩みはつきもの。そこでみんなが気になる健康法やグッズ、食材やドリンク、悩みの解決法やメカニズム、取り入れたい習慣などを専門家やプロのお話しとともにご紹介。自分のココロとカラダに向き合って、健やかに私らしく。オズモールはそんな“働く女性の保健室”のような存在をめざします
こちらもおすすめ。ヘルスケアNEWS&TOPICS
WRITING/TOMOKO OTSUBO