季節の変わり目に肌の不調を感じる人は8割以上!誰にでも起きる“ゆらぎ肌”に注意
オズモールで実施したアンケートによると、「季節の変わり目に、一時的な肌の不調を感じることがありますか?」という問いに対し、「よくある」が33.4%、「たまにある」が51.4%。なんらかの症状を自覚している人が、なんと全体の8割以上という結果に。そんな多くの人が感じている季節の変わり目の変調「ゆらぎ肌」とは、いったいなぜ起こるの?
「“ゆらぎ肌”という言葉は、生理前などホルモンバランスが変動するときに肌が不調に陥ったり、季節の変わり目や体調の変化によって肌にトラブルが出るときに使われるようです。特に春など季節の変わり目は、気温や湿度が変わり、紫外線量の変動、花粉の飛散など、肌を取り巻く環境が大きく変わります。職場や住環境が変わって精神的な変動があることもあるでしょう。そのせいで体調も変わりやすくなり、同時に肌も不安定になることも多いのです」と深澤さん。
“敏感肌”も“ゆらぎ肌”と似た症状がみられることが多いが、“ゆらぎ肌”は調子のいい時もあれば環境やホルモンバランスなどによって不調にも陥る不安定な肌であるのに対し、“敏感肌”は化粧品に刺激や少しの環境の変化などにも、常に過敏に反応してしまう状態のことだそう。普段自分は敏感肌ではないとも思っている人でも、季節や状況によって”ゆらぎ肌“になってしまいトラブルが出ることもあるとか。疲れがたまったときなどは、肌が丈夫と思っている人も注意したほうがよさそうだ。
さまざまなトラブルを起こす“ゆらぎ肌”。まずは、いつものケアでうるおいを落とし過ぎないよう注意しよう
それでは、“ゆらぎ肌”になるといったいどんな症状が出るの?「肌の乾燥、ゴワつき、赤身などの炎症、かゆみ、ニキビなど吹き出物、くすみ、いつものスキンケアなのにピリピリする・・・などの症状が、多くがみられるようです。私も、春先の花粉が飛ぶ時期や、温度も湿度もグッと下がる秋冬の始めなどに、特に肌のゆらぎを感じますね」と深澤さん。
人によってさまざまな症状が出るが、共通して大事なことは、保湿に徹することだという。「とにかく、24時間保湿ケアを徹底したいですね。肌内部の潤いを保ってあげることで、肌が本来持つバリア機能をアップできます。肌がバリア機能を保てるようになれば、ゆらぎ肌はだいぶ落ち着きます」(深澤さん)。
具体的にすぐできるのは、まずは「うるおいを落としぎない」こと。いつものクレンジング・洗顔のやり方では、ゆらぎ肌のときにはうるおいの奪いすぎ、刺激の強すぎになってしまっているケースも多いとか。そこでいつもダブル洗顔の人は、2in1タイプなど1回で優しく落とせるものにチェンジしてみるのも手。「肌にできる限り負担をかけないクレンジングを心がけることは、ゆらぎ肌のときには大切です」(深澤さん)。
いつものクレンジングをちょっとだけマイルドに。これだけでも肌はみるみる生き返る!
それでは、肌に負担をかけないクレンジングとは?「ダブル洗顔で二度洗う必要ないクレンジングや洗浄力が強すぎないものを使うこと。また手早く丁寧に肌になじませること、そして絶対肌をこすったり引っ張ったりしないことです。クレンジング剤を付けたら丁寧に肌になじませつつも、40秒以内に手早く終えるように心がけましょう。洗い流すときも、熱い湯ではなく33度前後のゆるま湯にすることも必須です」と深澤さん。
まだ寒い季節などはつい湯を熱くしがち。だが手や体には問題なくても顔の皮膚は薄いため、刺激が強すぎてしまうので、ゆらぎ肌のときには避けてほしいそう。また同様の理由で、お風呂のついでにシャワーしながらクレンジングすると、湯が熱すぎたりクレンジングが雑になりやすいので、洗面所で丁寧に行うのがおすすめだそう。簡単なことだけど少しやり方を気を付けるだけで、肌がバリア機能をとり戻すサポートになってくれる。次回の記事では「保湿ケア」など、さらにより具体的なスキンケアの方法を紹介するので、そちらもぜひ参考にして。
教えてくれた人
深澤亜希さん
美容家、ビューティスキンスぺシャリスト、日本コスメティック協会認定 スキンケアマイスター・コスメマイスター。白く輝く美白肌の持ち主で、その美しさは美容業界や有名クリニックの院長も絶賛するほど。書籍の執筆、女性誌やTV、トークイベントの出演、化粧品の開発アドバイザーなど幅広く活躍。著書に『白ツヤたまご肌のつくりかた シミのできない魔法の美白ルール40』(三空出版)など多数。
【特集】プチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ
毎日がんばる働く女性にプチ不調や悩みはつきもの。そこでみんなが気になる健康法やグッズ、食材やドリンク、悩みの解決法やメカニズム、取り入れたい習慣などを専門家やプロのお話しとともにご紹介。自分のココロとカラダに向き合って、健やかに私らしく。オズモールはそんな“働く女性の保健室”のような存在をめざします
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WRITING/HIROKO KUROKI