糖質制限は体を冷やす!?冷え改善に欠かせないのはお米
冷え体質を改善するためには、食事などで内側からアプローチすることも大切。体を内側から温める食材といえば、ネギやショウガなどが思いつくけれど、最も重要なのは主食をしっかりとることなのだそう。
「冷え体質は、体内の気(エネルギー)や血(血液)の不足や巡りの悪さが原因。主食が不足していると気や血が体内で十分に生み出されず、生命力や代謝機能が低下して体が冷えてしまうのです。体をよく温めてくれるお米をしっかり取ることがおすすめです。1日の食事量全体の6割は、お米を中心とした穀物、芋類、豆類を取るようにしましょう」(上之原さん)
ダイエットやアンチエイジングのために糖質制限をしている人もいるかもしれないけれど、体が冷えるとかえって痩せにくくなるもの。冷えが気になる場合は、糖質制限が過度になっていないか見直してみるといいかも。
「主食をしっかり食べたうえで、体を温める食材を積極的に取りましょう。ネギやショウガはもちろん、羊肉、鶏肉、ニラ、ニンニク、クルミ、シナモン、黒糖なども体を温めるのでおすすめです。一方、トマト、ナス、キュウリ、バナナ、白糖などは体を冷やす性質があるので、なるべく控えて。体温より温度が低い食べ物をできるだけ食べないこともポイントです」(上之原さん)
もち米と黒米のごはんを毎日食べて、冷えにくい体質に改善
冷えを改善する食材を取り入れたいけれど、毎日の食事にアレンジするのは大変・・・そんな人はぜひ、冷えの解消に効果的なごはんのレシピを取り入れてみて。お米と一緒に材料を入れて炊飯器で炊くだけだから、簡単で、毎日継続しやすいはず。さっそくレシピを上之原さんに教えてもらおう。
●もち米と黒米のごはん
<材料> 1~2人分
米 1合、もち米 大さじ1、黒米 大さじ1、黒ゴマ塩 適量
<作り方>
米ともち米、黒米を洗って炊飯器に入れ、分量の水を入れて炊く。器に盛ったあと、黒ゴマ塩をふりかける。
「もち米はうるち米よりも温める働きが高いので、加えて炊くと冷えの改善によいでしょう。黒米は不足しがちな血を補い、巡りをよくしてくれます」(上之原さん)
炊き上がりは赤飯のような色合いになり、もち米の自然な甘さでほっこりする一品。毎日のごはんをこのレシピに変えるだけでも冷えの改善につながるので、ぜひ試してみて。
オフィスで手足の冷えを感じたら「陽池(ようち)」のツボ押しを
さらに、あわせて取り入れたいのが冷えの改善につながるツボ押し。上之原さんがおすすめするのは、体の「陽の気」(温かいエネルギー)がたまる場所という、「陽池(ようち)」のツボ。手首をそらせたときに出るしわの中央にあり、このツボを押すと全身に血を巡らせて冷えをやわらげることができるのだそう。
押すときは、反対の手の親指でもみ込むように6秒間押して。これを左右10回繰り返そう。
「陽池のツボはホルモンバランスを整えるほか、胃腸の調子を整えることも期待できます。オフィスで手足が冷えるときなど、こまめに押すといいでしょう」(上之原さん)
そのほか、仕事などのストレスをためたりがんばりすぎたりすると、気や血の巡りが滞って冷えにつながるのだそう。がんばり屋の人は、リラックスを心がけることも冷え対策として忘れないで!
教えてくれた人
上之原静佳さん
薬剤師、漢方カウンセラー。漢方と香りを融合した漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック 日本橋髙島屋S.C.店」にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(上野・日本橋)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。
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WRITING/TOMOKO OTSUBO