約8割の人が興味津々。でも、「温活」ってそもそもどうしていいの?
オズモール読者へのアンケートでは、グラフのように約80%の人が、実際に行っているか、やってみたいと興味を持っているという結果に。でもそもそも「温活」のなにがいいのか、実は知らないという人も多いのでは?
「クリニックでも多くの女性が、冷えに悩み、不調を訴えています。体が冷えると疲労感や不眠、肩こり、生理痛の悪化、美容面では目の下のくまやむくみが起こる場合も。体を温めてあげると、血流がよくなることで不調が楽になるケースも多いのです」と飛田さん。
体を温めるには、市販の温感グッズやお風呂に浸かるほか、ストレッチや食べ物で体の内側から温めるなど、さまざまな方法があるそう。手軽にでき、自分に合った方法から試してみたい。
飲み物や食べ物で気遣っている人が約5割も。体内から温める働きのある食材をとるだけでも効果が
それでは、皆はどんなことをしているのか気になるところ。アンケートでは左のグラフのように、飲み物に気遣っている人が約3割、食べ物が約2割という結果に。飲み物では「白湯を飲む」「氷は捨てるなど冷たいものを飲まない」、食べ物では「生姜を食べる」という意見が多く見られた。
「氷は控え温かい飲み物を選んで、体内から温めるのは大切です。また温度だけでなく、成分や栄養素で体を温めてくれるものをとるのも有効です。シナモンやコショウなどの香辛料は温め効果があるので、シナモンティーなどもおすすめ。また、生姜は加熱するとショウガオールという温め成分に変化するので、ジンジャーティーにして飲んだり、料理に使っていただくのもおすすめです」(飛田さん)。
夏こそや太ももを温めて冷えをシャットアウト!つらい不調やしつこい疲労感もラクに
さらに「温活」効果を上げたい人に、食べ物や飲み物以外にも体を温める方法は?
「エアコンで冷えた室内と暑い外を出入りすると、温度差に体がついていけず自律神経のバランスが崩れることがあります。自律神経が乱れると、疲労感や食欲低下、イライラなどもおこりがちに。そこで冷房がきいた室内では、女性が特に冷えやすい首の後ろ、太ももの内側を温めるのがおすすめ。首は自分で温めやすく、動静脈が表面近くを通っているため、体を温めるのに効率的です。小豆入りの市販のパッドやレンジでチンしたタオルなどで温めると、体全体の血行がよくなり、手足の冷えや肩こりも改善します」と飛田さん。
毛布やニット類などで首~肩・二の腕のあたりと、太ももの内側を冷やさないように気を付けるのも効果があるそうなのでトライしたい。「私もデスクワークのときには、お気に入りのブランケットを必ず太ももにかけ、冷やさないようにしています」(飛田さん)。
教えてくれた人
飛田砂織
クリニックシュアー銀座院長。東京大学、北里大救命救急センターで救急専門医として従事。救急での重症患者への治療経験から、病気にならないための予防医学の大切さに気付く。2015年にクリニックシュアー銀座を設立、ナチュラルホルモン補充療法、点滴やサプリメント療法などを組み合わせ、健やかに美しくなる最新のアンチエイジング医学を実践。
【特集】プチ不調や身体の悩みを解消!すこやかなココロとカラダへ
毎日がんばる働く女性にプチ不調や悩みはつきもの。そこでみんなが気になる健康法やグッズ、食材やドリンク、悩みの解決法やメカニズム、取り入れたい習慣などを専門家やプロのお話しとともにご紹介。自分のココロとカラダに向き合って、健やかに私らしく。オズモールはそんな“働く女性の保健室”のような存在をめざします
こちらもおすすめ。ヘルスケアNEWS&TOPICS
WRITING/HIROKO KUROKI