7の倍数の年齢で訪れる、女性ホルモンのターニングポイント
女性の心と体の健康、そして美しさに大きく関わる女性ホルモン。東洋医学では、女性ホルモンに関連する体の変化は一生をかけて徐々に起こっており、次のように7の倍数の年齢で大きなターニングポイントを迎えると考えられているのだとか。
・7歳 歯が生え変わり髪が伸びる
・14歳 初潮を迎える
・21歳 親知らずが生え、すべての歯が生えそろう
・28歳 身体機能、性機能が最も充実する
・35歳 肌のハリがなくなりはじめ、髪が抜けはじめる
・42歳 顔がやつれはじめ、白髪が気になり出す
・49歳 閉経が近づく
こうしたターニングポイントで起こる心身の変化に対応するために、女性ホルモンのケアを意識するといいのだと、成田さん。
「東洋医学では、女性ホルモンの源となる生命エネルギーは“生まれつき親から受け継いだ力”と“自らが食事で補う力”が合わさって成り立つと考えます。女性ホルモンの活性化のためには、“自らが食事で補う力”を意識的に高めることがポイントです。7の倍数の年齢で訪れる体の変化にも、うまく対応することができるでしょう」(成田さん)
女性ホルモンの活性化につながる食材をしっかり取ろう
女性ホルモンの源となる生命エネルギーは、腰周りに蓄えられるのだとか。女性ホルモンの活性化のためには、こうした働きを強化する食材を積極的に取ることが大切。身近な食材には、黒キクラゲ、クルミ、ひじき、黒豆などがあるのだそう。
「黒キクラゲはスープやサラダに入れる、クルミは刻んで炒めものなどに加える、ひじきは煮物などをごはんのお供に、黒豆はごはんと一緒に炊いて黒豆ごはんにするなど、毎日の食事にちょい足しして継続的に取り続けるといいでしょう」(成田さん)
また、女性ホルモンの働きは血(けつ≒血液)とも深く関わるため、血の量を補うことと巡りをよくすることも女性ホルモンのケアとして大切なのだとか。
「女性は月経などによって血が不足しやすく、特に月経前は血の巡りが悪くなりやすいため、常に血の量を補うことと巡りをよくすることを意識しましょう」(成田さん)
血の量を補う食材にはニンジン、ホウレン草、マグロ、レバー、ナツメ、クコの実などが、血の巡りをよくする食材にはタマネギ、ニラ、ネギ、ラッキョウ、ナスなどがある。こうした食材をたっぷり取るようにしてみて。
女性ホルモンのバランスを整える「三陰交(さんいんこう)」のツボ
女性ホルモンのケアをするなら、「三陰交(さんいんこう)」のツボ押しをすることも効果的だと、成田さん。内くるぶしの上から指4本分上がったところの骨と筋肉の境目にあり、“婦人科系の万能のツボ”としても知られているとか。左右の足の三陰交のツボを親指で強めに6秒押し、10回繰り返して。
「女性ホルモンのバランスを整えるツボで、全身の血行をよくして冷えを取り除きます。月経痛や月経不順をはじめ、婦人科系のさまざまな体の働きを整えることができます」(成田さん)
不調を感じるときに押すだけでなく、できれば毎日のルーティンとして寝る前にツボ押しすると、よりよい女性ホルモンのケアが期待できるはず。
女性ホルモンによる体の変化は自然なこと。東洋医学を取り入れて、体の変化と上手に付き合ってみて。
教えてくれた人
成田かおるさん
漢方ビューティブランド「カガエ カンポウ ブティック日本橋髙島屋S.C.店」店長、漢方カウンセラー。同店にて、漢方薬からハーブティ、スキンケア、アロマまで、からだの内外からのトータルビューティケアを提案している。店舗は東京(上野・日本橋)、仙台、名古屋、京都で展開し、商品は銀座ロフトでも取り扱い中。
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WRITING/TOMOKO OTSUBO